見出し画像

99%の親は「毒親」

「毒親」「毒親育ち」である自覚

「毒親」と聞くと、
子供に暴力を振るったり暴言を吐く親を
想像すると思います。

そして、既に親である人であれば、
「子供も大切にしている自分は
毒親には成り得ない」

と思っていて、子であれば
「自分の親は毒親ではない」
と思っている人がほとんどでしょう。

しかし、どれだけ裕福でも、
どれだけ子供のことを想っていても、
無意識に子供の心を縛り、苦しい思いをさせる
「毒親」になってしまっている人が多くいます。

そして、その影響で様々な呪縛が掛かり、
思考や行動に歪みが生じてしまっている
「毒親育ち」の人が多くいます。

「子供に幸せになってほしい」
そう願う親が結果として、
子供に苦しい想いをさせてしまっている
というのは、本当に悲しいことです。

そのため、ここでは、

「毒親」にならないためには
どうしたらいいのか、また、
「毒親育ち」の人が親から掛けられた呪縛を
認識し、解いていく。

そんな内容を書いていければいいなと
思っています。

今回は、私自身のお話として、
「自分の幸せを願ってくれている親」から
どんな呪縛を掛けられていたのか

綴りたいと思います。

  親からの「期待」

私の呪縛は「親の期待に応える」ことでした。

金銭的苦労の無い、
ある程度裕福な家庭で育った私は、
小学生の頃から、
親が「小さい時に自分がやっていなくて困った」
という理由から、水泳・ピアノ・塾の習い事の
体験に連れて行かれました。

強制をする親ではなかったので、
私の意見を聞いてくれましたが、
親の「やって欲しい」という気持ちを
分かっていたので、
期待に応えるために「やりたい」と
自分の口から言って、

それらの習い事をさせて貰っていました。

中学生になると、
「今の時代、手に職を付けた方がいいから、
医者になったらいい」

と言われ、これも期待に応えるために、
「自分は医者になるんだ」
と言い聞かせて過ごしていき

とにかく偏差値の高い高校を目指し、
高校でも医者を目指し続けました。

トップクラスの進学校に進み、親族初の理系で、
医学部志望ということもあり、
かなり期待を掛けられていましたが、
高3の冬にふと
「自分は本当に医者になりたいのか?」
と真剣に考え、
心からはそう思っていないことを確信し、

親に伝えて医学部を目指すことを辞退しました。

「自分の進みたい道に進めばいい」
と言ってくれた親ですが、
明らかに残念そうにしていたことを
覚えています。

そして、この18歳で初めて
「親が期待する道」から大きく外れたことで
目標が無くなった私は、
何のために大学に行くのかも分からなくなり、
勉強にも身が入らず、
ただ、進学校出身というプライドと
親への期待を裏切ってしまった罪悪感に
囚われ自滅し、

精神が不安定な状態が続いた結果、
2浪して地方私大の文系に進学しました。

医者を目指すことを辞め、2浪した結果、
ある程度放任主義だった親からの信頼が
無くなり、親の言動は私への
「期待」から「コントロール」に変わりました。

  親からの「否定」

2浪の際に、自分が大学でやりたいと思えたのは、
中学からやっていたバレーボールしか
なかったため、
「バレーが強い大学を目指したい」
と話した時には、
「バレーでなんか食べていけないんだから
大学までそんなことをやってどうするんだ」

と言われ、

大学進学時には、親が望む偏差値の大学には
進学出来なかったため、
「とにかく大学で英語だけは勉強しろ」
と数万円するTOEICの教材を渡され、
在学中に何度も点数を聞かれ

大学での部活動で大きな怪我を
してしまった時に、
「そんな怪我までして
まだ部活なんてやっているのか」

と言われ、

就活の時期になって、
「自分のやりたいことを軸に企業を探している」
と言ったら、呆れた表情で
「なんだそれは、仕事はやりたいじゃなくて
食えないといけないんだよ」

と言われ、

とにかく、大学4年間は
自分のやること、考えることを否定され
「応援されていないな」
と感じることが多かったです。

高3から芽生えた「自分の心の想い」ですが、
大学時には、昔からあった
「親の期待に応えたい想い」と
まだせめぎ合っており、就活では、
「親の期待に応える」ために、

親から「ここは良い企業だ」と
認めてもらいそうな大企業を目指しました。

結果として、
第一志望の大企業に就職でき、親からも
「良い企業に就職できたな」
と言ってもらえ、
少し信頼を取り戻せた気がしました

しかし、就職できたはいいものの、
希望の技術職に付けず、営業配属となって、
結局数年で精神的に不安定になり
転職を余儀なくされました。

この状況で親に転職の相談をした時にも、
「お前は自分の意志がコロコロ変わる、
どこに行ってもやっていけはしない」
など、かなり人格も否定されました

確かに、私は端から見ると
自分がやりたいと言ったこと、
自分で選択したことに対して、
結局嫌になって違う道を選択してしまうことが、
特に人生の岐路となる場面で多かったです

振り返ると、その全ては
「自分の心の想い」を無視して、
「親の期待に応える」ために
選択してきたものでした。

反対に、「自分の心の想い」に
純粋に従って選択したものは、
どれだけ辛いことがあっても、
全て続けられていました。

20台後半でそのことに気付き、
今ではやっと親の言動に縛られず、
「自分の心の想い」に従って、
物事が選択出来るようになってきたと思います。


「愛」が「毒」に変わる

「親の期待に応えること」をやり続けることで、
人生が豊かになり、幸せになる人も世の中には
多くいるとは思うので、
これが一概に悪いことだとは思いません。

また、私が親から受けた
「期待」や「否定」も全て、
私が幸せになるために言ってくれていたことも
間違いないと思います。

金銭的不自由も無く育てて貰い、
感謝もしています。

しかし、私は親からの
「期待」と「否定」の繰り返しを通して、
それが「自分の心の想い」と反する判断基準を
創り上げ、また自己肯定感を下げ、
自分を苦しめ続けました。

この様に、
親が子のためを想って言っていることや
やっている行動、また、ふと口にしたことが、
子供への呪縛となり、子供を苦しめていることが
あります。

自分がその呪縛で苦しんでいるのかもしれないと
思うのであれば、
それが何かを認識し、開放することで
人生は好転していくと思います。

親は子に良くも悪くも多大なる影響を与えます。
また、誰しもが程度はあれ、
「毒親」に成り得ます

そのため、
既に親である人もこれから親になる人も、
子供との接し方は
真剣に考えなければいけません。

これから、
「毒親」にならないための言動を知り、
その中で、自分が受けている呪縛を認識し、
解いていく。

そんな道筋を描いていければいいなと
思っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?