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kawaiiの意味ってなに?

昔のルームメイトが結婚しました。彼女はベイジン出身の中国人女性で、結婚相手はなんと日本人男性!めでたい!!絶対にABC(American-born Chinese)と結婚したいと言っていたし、絶対にDating app.を使うのは嫌だと言ってましたが、4年も経つと人は変わるもので、Dating app.を使って日本人男性と知り合ったそうです。

で、日本人男性と結婚したからには日本語勉強してるんだろうなと聞くと、全くしてないとw 彼女は早く英語がしゃべれる(うまいかどうかは別問題)ので、bilingualからtrilingualになるのは簡単だと思ってたんですが、意外にそうでもないらしい。そして私に質問があると。

なんなのか聞いてみたら、kawaiiの意味がわからんという話。彼女が日本語習得をあきらめた原因は、婚約者として旦那の実家に紹介されるために日本に行ったときにさかのぼります。彼女は中国人女性にありがちですが、キュート系の服(ピンク、白、赤を基調とした昔のPINK HOUSEみたいな服)が好きで、彼女の着てる服をみて、彼のお母さんが開口一番「あらー可愛い!」って言ったそうです。そのあともBeauty Plus(今やPhotoshopレベルで顔や肌質を変えられるアプリ)で目を大きくして、耳や鼻をつけた旦那さんとラブラブの写真にも可愛い、彼のおねえさんがお茶を飲みに行ったカフェのケーキに対して可愛い、彼のお兄さんが彼女の買ったTシャツをみて可愛いなど、日本では可愛いにいとまがない状況だったらしいw 元来”可愛い”を直訳するとcuteになるので、彼女は赤ちゃんや子犬などに対して使われる言葉と思っていて完全に混乱そう。で、もうこんなのが沢山あるなら日本語の習得は無理と思ったそうです。

私からはいつかやらないといけないんだから勉強しはじめろというアドバイスと、日本でkawaiiほどオールマイティに使える言葉はないので心配しないでねと伝えました。

彼女に会ったあと、英語で同じような言葉ないのかな?って思ったんですが、きっとcoolだなって思いました。みんな全くcoolじゃないものにもcoolって言うし(多分goodやniceのバリエーションくらいの感じ)、本来のcoolの意味でつかわれるのはどんどん稀になってきているので。で、それを彼女に伝えたら、少し日本人の使う可愛いの意味がわかったみたい。彼女はあきらめて勉強を始めたらしく、日本語で書いたメモの写真を送ってくれましたが、”ぬ”が左右逆になってたので、まだ本当の意味でのkawaiiの真理に近くには時間がかかるでしょうw ちなみに旦那さんはマンダリンがペラペラなので、英語でもなく、マンダリンで常に会話してるらしいw

さて、kawaiiは最近アメリカ人の好きな言葉でもあります。アメリカ人と話してると、”可愛い”の持つオールマイティ感も理解できているように感じます。Instagramのハッシュタグでも結構つかわれているので、どんなもんかしらと思って検索結果をみてたら、日本人の方がこんなブログを書いてました。

一番使われている国はアメリカみたい。きっとotakuとかと一緒に輸出された言葉だから、やはりotaku大国はアメリカということでしょうか。一緒につかわれているタグもanimeみたいだしw

Boke、emoji、umami、hentaiとかみたいに日本にしかないとか、日本が最初っていう言葉が他の国の言葉としてつかわれるのを見るのは楽しいですね(発音が特殊すぎてわかんなくなったりするけど)。

トップの写真は私のkawaiiくまおさん、今は東京で優雅に暮らしてらっしゃいます。

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