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文学と古書

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#小説家

映画『狂った一頁』と小説『たんぽぽ』

川端康成脚本の映画に『狂った一頁』というものがある。 これは1926年の映画なので、大体1世…

雪雪
1年前
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村上春樹を読みたいが、読めない

村上春樹の新刊が今年の4月に発売されるのだという。 タイトルも、内容も、まだ未発表。 私は…

雪雪
1年前
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貧乏で書くか、金持ちで書くか。

川崎長太郎は私小説家であり、住んでいる家に激烈なインパクトを齎す作家である。実家の物置、…

雪雪
1年前
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虐待文学『にんじん』 を食べて強くなるということ 

虐待文学、という類の小説群が存在する。 或いは、絵画、漫画、映画、アニメーション、汎ゆる…

雪雪
1年前
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丁寧に捻くれている/又吉直樹『月と散文』

新刊で購った『月と散文』を読む。 月、といえば、6月22日に発売される『FF16』の主題歌は米…

雪雪
1年前
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noteで検索した作家の記事数でわかること

noteの作家の名前で記事数を検索したら、どういうアルゴリズムになっているのかさっぱりなのだ…

雪雪
1年前
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小説のレイヤー

小説にはレイヤーというものが存在する。 つまりは、文章藝術、或いは映像藝術などにおいて、物語が語られる時、 それを表層通り、額面通り受け取るのは稚拙な読み方であるということである。 大衆小説、通俗小説、というものは基本的にはレイヤーは少ない。それは、知識の要求や読み解きがノイズになるからだ。なるべくわかりやすく、最大公約数がわかるように、つまりはシンプルでかつ示唆に富まない。 小説とは、基軸となるストーリーが置かれて、そこに登場人物の抱える問題や関係性、状況などからテーマを

椿實。 三島由紀夫の認めた天才

椿實という作家がいる。 ほぼ、無名に等しいだろう。27歳で筆を折った小説家で、時折エッセイ…

雪雪
1年前
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