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はーばーらいとに照らされて
小説の力
なんだか疲れて、心の栄養が必要な時、吉本ばななさんの小説を読みます。
ばななさんの透き通った不思議な世界観に入ると、元気をもらえるからです。
最新刊の『はーばーらいと』もそんな小説でした。
ツイッターやブログの記事も良いけれど、やはり小説の良さは捨てがたいです。
自分が普段暮らしている世界とは違う、非日常の世界に入っていくことは、頭の中をリフレッシュする1つの方法だと思うのです。
この記事では、『はーばーらいと』で胸に響いた言葉をご紹介します。
理屈を先に生きるなんて、そんな馬鹿げたことはない
「TV観たいな、とか。服買いたいな、とか。あれ食べたいなとかね。友だちに会いたいな、とか。人間が生きるって、そんなのでいいと思うの。 理屈はあとからいつのまにかついてくるもので、理屈を先に生きるなんて、そんなばかげたことはない
調べれば答えらしきものが出てくる現代において、
将来の不安を考えることは、無制限にできます。
年金問題も、老後のことも、健康のこと
調べれば調べるほど、不安なことはつきません。
でも、ほとんどのことは、実際に起きてみないとわからないもの。
だから、理屈を先に生きずに、ある種本能的に、純粋に自分の欲望にしたがって生きることも、これまた悪いことではないように思えます。
未来の自分が考えるべきことを、今考えてはだめだ、そう思った。
だからこそ、今自分が考えることに集中して、ずっとずっと先の未来のことは忘れて生きていきたいものです。(もちろん言うが易しで、行動することは難しいですが)
インターネットの中で過ごす時間が増えると、頭でっかちになり、理屈優先になりかちな世界に私たちは生きています。
そのことを自覚して、ちょっぴり、今やってみたいことに集中して時間を過ごすことができたら、何気ない幸せを手に入れられるかも知れません。
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