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頑張る前屈、もうやめましょう!

武術ケア#5 ふくらはぎを使った筋膜ストレッチ

みなさんこんにちは、武術トレーナー ヨウです。

今回は筋膜のつながりを使ったストレッチで、
前屈で柔軟性を出していきます。

僕はサークルなどのケアのクラスで、必ず確認で使う動作が、
長座の前屈開脚です。
なぜなら、この2つの動作は「複合動作」だからです。

ストレッチは通常、対象の筋肉は1つです。
伸びている場所を意識して、その場所の力を抜くことが肝要。

ところが、前屈や開脚のストレッチは動作として色々な部位の筋肉の柔軟性が関わっているため、同時にいくつもの筋肉が伸ばされることになります。

つまり、最初にやるべきではないし、バランスが分かっていないのに前屈と開脚のストレッチだけで柔軟性を出そうとするのは効率が悪いのです。

僕がケアの前に確認として使うのには理由があります。
複合動作であることを利用するのです。

・1つのケアで関連する筋肉のストレッチ感が変わるかどうか比較できる
・前屈・開脚に必要なストレッチ・ケアが分かる
・柔軟性が出てない筋は、必ず引っかかる
・ひとつひとつ押さえていけば無理なく柔軟性が上がる

そして、つながりのある筋肉の柔軟性がバランスよくなった時、
ストレッチは本来の伸びと気持ちよさが出てきます。

整っている時は驚くほど気持ちよく伸びます。
痛いのを我慢する・頑張るだけのストレッチはもうやめましょう!

筋膜のつながりをつかったストレッチ


では、確認から入りましょう。

今回は長座での前屈をします。
これだけです(笑)。
※長座は座って足を伸ばした状態

かんたんなので、手がどこまで届いていたのか、また身体がどれくらい前に倒れるのかなど、感じられる範囲で今の状態を覚えておいてください。
さらにできる方は、どの筋肉が一番突っ張るのか、感じてください。

以前に股関節の使い方で前屈が伸びた方も多いかと思います。
今回は前屈で柔軟性の必要な背面の筋肉にアプローチします!

【ストレッチのやり方】

1.確認した長座の状態から片足を曲げ、膝を横に向ける。
  曲げた膝は外に開いて身体が前に倒せるようにしておきます。

2.両手で、ふくらはぎの「筋腱移行部」を押さえます。
  両手の4本指を全て集め、両側から真ん中を押さえます。
  ※筋肉とアキレス腱の境目です。

3.ふくらはぎを押さえたまま、背中を丸めてストレッチをかけます。
  この時、前屈するよりも、頭から背中を丸める意識で行います。

4.足を左右で入れ替えて、反対側も同じようにストレッチをかけます。


さて、いかがでしょうか。
ふくらはぎを押さえつつ、丸めるのは背中です。

手で押さえる場所は、ふくらはぎの筋肉と、アキレス腱の境目です。

押さえる場所



そして、両側終わったら確認をしてみてください。
伸びているはずです。

まずは前屈で頑張らないという習慣作りと、もう一つ。
この確認でトレーニングすることによって得られるものがあります。

前後の開脚などの柔軟性を上げるための基礎トレーニングとして必要な、
感覚トレーニングです。


感覚トレーニングの為の確認


今回のかんたんストレッチの意図は、ここにつながります。
かんたんに確認できるからこそ、「次にどうすればいいか」が分かるようになるためのトレーニング。

僕がお伝えしている、感覚トレーニングです。

今回のストレッチで「どれくらい伸びたか」というのは大事な事ではありません。実はその後が大事なんです。

その後、前屈のストレッチ感がどう変わったのかが大事なポイント。

変化を感じられるようになる。
それができることで色々なことに応用がききます!

・効率が上がる → 次伸ばすべき筋肉が探せるようになる
 当然、ロスも減るし、回り道も減る!
・怪我の予防 → 伸ばしていいか悪いか判断できる
 コンディションの良し悪しにも気付けるようになる


・柔軟性を上げたい
・怪我なくパフォーマンスを続けたい
・綺麗な身体を作りたい

全ての方に必要なトレーニングだと確信しています。
そして、これからレベルを上げていくケアはこの基礎を前提に話を進めていきますので、今のうちにぜひ意識しておいてください!

僕もアウトプットしながら、このメソッドでパフォーマンスを上げてみせます!

今回も最後までご覧くださりありがとうございます!
拳礼。( ^^)/@

⇩今回の動画はこちら⇩


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