リメンバー・ミー『ココ』の秘密(?)
昨日、ディズニー映画『リメンバー・ミー(原題:Coco)』を見ていて思ったこと。
主人公ミゲルのひいおばあちゃんの名前「ココ(呼び名はママ・ココ)」について。
スペイン語圏の人の名前って
男性はo、女性はaで終わることが多いのに(主人公ミゲルMiguelや、女性ならカルメンCarmenなど例外ももちろんあります)、ひいおばあちゃんの名前「ココ(Coco)」って何?と思ったのです。
すぐに愛称だろうと思って調べたら、
ココCocoはソコロSocorroの愛称だと言うことはわかったのですが(ココナッツのことかと思ったけど違った。笑)
Socorroってoで終わるのに、なぜ女性に付けているの?と、また新たな疑問が出てきました。
日本人だって男性とも女性とも取れる名前の方はたくさんいますが、
私の個人的な感覚として、スペイン語圏の人の名前ってもうちょっとはっきり男女を分けているイメージ。
ルイスLuisは男性だけど、そこにaをつけてルイサLuisaとなっている人がいたり、
ロベルトRoberto(男性)とロベルタRoberta(女性)がいたり。
なので、ソコロSocorroとそのまま付けずにソコラSocorraにする人が多いんじゃないの?と思い、もう少し踏み込んで調べてみました。
“Nombre Socorro (ソコロという名前)”で検索してみると…
Advocación de Nuestra Señora del Perpetuo Socorro. Se refiere a uno de los cometidos atribuidos por los cristianos a la Virgen María: ayudar a quien lo necesita, socorrer. Tiene el mismo sentido que otros nombres como Auxiliadora o Amparo. ( https://www.conmishijos.com/nombres/socorro/ より抜粋)
Google翻訳で英訳するとこうなった↓
Advocation of Our Lady of Perpetual Help. It refers to one of the tasks attributed by Christians to the Virgin Mary: to help those who need it, to help. It has the same meaning as other names such as Auxiliadora or Amparo.
簡単に言いますと、というか私の乏しい理解力で考えましたところ、
守護聖人の名前で、助けや救済を求めるキリスト教の人の絶えざる御助けの聖母(Nuestra Señora del Perpetuo Socorro)に起因する。Auxiliadora やAmparo も同じ意味の名前
だそうです。
絶えざる御助けの聖母って何ぞや?とさらに調べるとwikipedia がありました。
ここまで来ると私はもう門外漢も良いところでして、さっぱりなんですが、
とりあえず
ココ(Coco)はソコロ(Socorro)の愛称で、ソコロ(Socorro)は女性名なのにoで終わるのは、名前の由来である絶えざる御助けの聖母(Nuestra Señora de Perpetuo Socorro)に起因するから。
ということがわかりました。
だからなんだということなんですが、
すごい自己満足!笑
ちなみに、スペイン語で”¡Socorro!”と叫ぶと
人々はびっくりして飛んできます。
だって、
“Help me!”
ですもの。
スペイン語で(小文字で)socorroと調べると「助け、救済」と出てきます。
お話のキーを握るひいおばあちゃんの本名が救済を意味するって、ディズニーのスタッフのセンスの良さに頭が下がります。
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