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体でアクセントを覚えよう!

わたしの授業は『劇場型』や『落語スタイル』と教務主任の先生から言われています。

特に意識はしていないのですが、たしかに言葉よりアクションで説明することが多いです。(以前「お支払いする」を「お祓いする」と言った学生の前で祈祷師の真似をしたこともあります。恐怖映像)

読解の授業で精読をしているのに、なぜかみんな教科書には全然目もくれないなと思っていたら、わたしが行う文法説明兼アクションで内容を掴もうとしていたり。(読めよ!こっちも読ませろよ!)

語彙や会話の授業でも、学生の発音がおかしいと、音楽の先生のように手でアクセントの場所を表してしまいます。

今日もそんなことをしながら授業しておりました。(ええ、授業なんです。これでも。)

わたしは試験対策の授業でも、学生が知らないであろう言葉は学生の母語での言い方を調べておきます(基本的に授業中はケータイが禁止なので調べられない)。日本語の説明や漢字の意味だけでわかってくれることも多いので、提示しないことも多々あります。

その中で、

同意

という言葉が出てきました。本当は『納得』だったんですが、なぜか類語や訳語にこれが書いてあったのでついでに紹介。

中国語は多分わかるだろうと思って、ベトナム語だけ調べたら、

đồng ý(ドンイー ドンで下がってイーが上がり気味)

だそう。

学生に、「調べたんだけど、ベトナム語ではこうなの?」と聞いたら

みんな「はい!」

そこに中国の学生が「あ、中国語も同じです!

というので、「あらそう?発音が?」と聞くと

はい。でもイントネーションがチョトちがう

なるほど。

「じゃあ中国語は?」

トンイー(トンが上がってイーが下がって聞こえる)

「じゃあdóng yì?

「はい(本当はdじゃくてtらしい)」

「そうか〜。やっぱりみんな似ているね。」

そこでいつもは話が終わるので、今日もそこで終わらせようとしたら、1人の学生が面白いことをし出しました。

「じゃあ先生、ベトナム語はこうですが、中国語ではこうですね!」

といって、手を動かし始めたのです。

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画力のなさは無視してください(滝汗)

おわかりいただけますでしょうか?

ベトナム語の声調を体で表してくれました。傘(? Oの上の^)は屋根のような形を作り、下がり調子イントネーションは右手を下げる。上がり調子は右手を上げる。

中国語は上がって下がるので逆。

確かに確かに。わかりやすい^_^

みんなも真似してやってみる。私もやってみる。

そういうことなら、、、

「じゃあ日本語はこれだ!」

ということで、これを紹介。

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ドーンと大の字!

日本語の同意は平板アクセントなのでこうしてみました。

みんなも一緒に「同意!」

その後「はい、日本語は〜?中国語は〜?」と言いながら体を使って3カ国語の練習。笑

私もそうでしたが、これは覚えやすい!小学生相手のような授業ですが、何かみんなも楽しそう。

たまに雑談ネタでベトナム語や中国語のイントネーションを体で表すんですが、ちゃんとした授業の内容ではこれはなかったなー。

同じ漢字文化圏の韓国語はどんな発音でどんなイントネーションなんだろうなー?いつかチャンスがあったら聞いてみよう。

そしてこの体でアクセントを覚えようネタ、どこかで出てきたらまたやってみよー🎶

今日は学生からいいヒントをもらいました。



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