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(個人的に)その発想はなかった!を集めてみた

日々外国人と触れ合っていると、こっちでは気づかなかったことに気づかされます。日本に来ている人を見てもそうだし、自分が行ってもそう。

その中で特に印象に残っていることをいくつか挙げてみようと思います。

文章力がないので無駄に長くなりました。

1.しゃぶしゃぶ

スペインから友人が観光に来た際、うちの両親が「せっかくだからすしやラーメン以外のものも食べてもらおう」としゃぶしゃぶ屋に連れて行きました。

スープの入ったお鍋が出てきて、お肉や野菜も運ばれてきて、店員さんはコンロに火をつけて食べるタイミングなどを説明して去っていく…。

私たちはそれに従い、うきうきとスープが沸騰するのを待つ。

ふつうです。

そこで言われたひとこと。

「日本人はお金払って自分で料理したのに、店員に『おいしかった!ごちそうさまありがとう』って言って帰るの?」

「調理前のものがそのまま運ばれてきた!」ここで彼はシェフが目の前で料理すると思ったらしい。しかし私たちが自分で「しゃーぶしゃーぶ♪」とか言いながら(言ってません)肉をしゃぶしゃぶして食べているのを見て、自分で料理するんだと思ったみたい。

焼き肉やしゃぶしゃぶ屋さんに行って自分で料理してる頭なかったわ。おいしいお出汁とお肉と野菜と空間の提供をありがとうくらいに思ってたよ。


2.デザートのタイミング

スペインで一番メインの食事はお昼ご飯。朝は軽めに、途中でコーヒーブレークを入れたりしていますが、昼ご飯は別で、その普通のご飯がそもそもコース式。Primer Plato (第一皿)と呼ばれるサラダやスープ、米(パエリアとか)、パスタなどを食べた後にSegundo Plato(第二皿)、魚や肉でがっつり系が来て、最後にデザートが来ます。

このPrimer PlatoとSegundo Platoは結構な量。ゆったり味わって食べるのはとてもいいとして、ここまででお腹いっぱいになります。決して少食ではないどころか、世界中の人から「好き嫌いなくよく食べる!素晴らしい食いっぷり!」と言われる私でもここまでで満腹。

日本人的感覚として残すのはもったいないのでついつい食べてしまったのもあるし、育った家庭の問題もあるのか、まず残さない。そして実家ではデザートはあまりすぐには食べず、デザートを食べるときは少し時間をおいて食べることが普通だったので、うっかり「今はここまででお腹いっぱいだから、あとで頂ける?30分後くらいかな」と友人の家に招待された時などにお願いしたことがあります。すると最初は「わかった~」と言っていた周りも、私が何度かそれを繰り返していると逆に

「どうして30分後に自分が食べられるってわかるの?」

これは慣れだとしか言いようがない。笑 今は満腹すぎて入らないだけだよ~。笑 聞いてきた彼女は恐ろしく少食な子です。食事は一日一回食パン一枚でいいくらいの感じ。

3.日本のバイキング

もったいない精神が根付いている日本。特に食べ物を粗末にする、残すことにはとても厳しいし、よくないと躾られますよね?

私は子供のころ、母に「お皿に載ったご飯やおかずの量が多すぎて食べられないときは、残すんじゃなくて先に減らしなさい。自分が食べられる量だけをよそいなさい。」と言われていました。だから逆に2のように出てきた量が多くても頑張って食べてしまうわけですが。笑

でも、海外では「残すのはタブー」でもなければ「少し残すことで満腹を表す」国もあります。文化だからそれは仕方ないなーと思っていたんですが、

これもまたスペイン時代の話。

観光業に携わる教え子(社会人受講生)が「ホテルのビュッフェの廃棄がすごくて、採算が合わないところが多い」みたいな話をしていたので、お客の人数と作る量があってないのかなと思って聞いていたんですが、いきなり私に「日本のレストランのビュッフェってどう?」と話を振ってきました。レストラン事情は知らん…と思いながらとっさに「そもそも日本は残すのがタブーというか失礼なんだけど、お店の側も、食べ残した場合は追加料金払ってもらうと書いてあるところが多いからみんな自分が食べられる分しか取りにいかないし、お皿にある分は死ぬ気で食べる(特に大阪)。お店も曜日とか天気見てデータ取ってると思うけど…」と返しました。事実だし。

すると、

それだ!!!!これだから日本人はいつも無駄がなくて進んでるんだよ!!!スペイン人は何も考えずにとりまくるからゴミばかり増える…!!

若干日本信者且つワーカホリック気味の人なんですが、そんなに驚きでしたか。。。笑 この方法がスペインで採用されたのかはわからないし、食品ロス問題は日本でも大きな問題だから、日本人は無駄がないとは言えないけど、これで少しは無駄な廃棄が減るといいよね。


4.島の暮らし

日本は島国です。「んなことわかっとるわ!」って言われそうですが、島国です。大陸に土地は現在持っておりません。海外旅行って今やかなり身近に行けますが(現在は別の理由で行けないですが)、行くとなると飛行機なり船のチケットをとって、パスポートを取って、とそれなりに準備はいります。

しかし陸続きでサクサク~っと外国に行けちゃう国の人にしたら、外国に行くって週末ちょっと郊外へ…くらいの感覚の人もいます。ヨーロッパの国境近くの人とかほんとそんな感じ。

そんな人たちに聞かれた。

島の暮らしって、実際どうなの?こっちと違う?

…はい? いやー私離島出身じゃないし…島の暮らしって知らん…と思っていたら、

「え?だって日本って島じゃん。」

言われてみれば島生まれ島育ちだけど島の感覚なかったわ。

確かに日本って島だ。私本州っていう島にいるわ。

でも、世界から見ると日本って確かに小さいんだけど、それでもドイツくらいの大きさはあってね。。

まさ島国根性なのかもしれないけど、海を渡ることで自分とは違う文化圏に行く感覚と、人為的に線を引いて国を分けてる大陸とでは感覚に差はあるよね。

「違うといえば違うんだけど、なんちゅーか…とりあえず外国に行くのは割と一大イベントの人が多い。で、Main Island(本州)の人たちは自分たちが島の人とはあんまり思ってない。多分」

としか言えませんでした。帰国後、周りに「自分が島育ちって感覚ある?」と聞いてみましたが、「ある」と答えた人はいませんでした。

そのほか、「ほら!日本って、海底にトンネル作って島と島をつないでるよね!?あれすごいよ!韓国に行けるやつ!」も言われたことがあります。

あぁ、それは青函トンネルのことかな?残念ながら韓国には行けないんだな~。

個人的にこの「島の暮らしってどう?」は今まで受けた質問でも特に衝撃でした。

5.日本の自然

これはメキシカンに聞かれた話。

メキシコについてすぐのころ、田舎の方だったのでいろいろ案内してもらっていてあまり見慣れないトウモロコシ畑やソンブレロを被ったおっちゃんが馬を引いて歩いているのをみて「メキシコはゆったりしていていいねぇ。」と言ったら、

「日本ってそういえば山とか自然ってあるの?テクノロジーがすごいからないんじゃない?山ってみたことある?森は?」

情報の偏り!!!(笑)

コアな日本ファンでもない限りメキシコでは日本=車やアニメといった産業なのはわかるんだけど、小さい島というイメージと結びついた結果そうなるのか?

「日本山ばっかりだよ。笑 富士山っていう日本人が大好きな山もあるし、都会はビルがたくさんあるけど、お米を食べる文化だから田んぼもあるし、春は桜っていう花をみんなが見るのを楽しみにしてるよ」

と教えてあげました。写真も見せたり。

さすがに「山ある?」は想定外だったな~。


6.日本語と数字

とにかく日本(やアジア)は言葉も違えば文字も違うという意識が強いんだなぁとヨーロッパやメキシコで思いました。

その時に、私が日本語でところどころ数字も混じった文章を書いていたら(16時30分とか、リンゴ5個とか)、メキシコでお世話になっていたホストマザーが、「あらーここはメキシコ風にしてるのね?」というので、なんのこと?と思ったら、

メキシコのことを書いているから数字はこっちの文字にしてるんでしょう?」と。

そう来たかー!!!

「いやーアラビア数字は世界共通だから、日本語で書く時も使うよ。私たちの文字で数字(=漢数字)を書くときって、ローマ数字を使うとき同じような感覚かなあ」

というと、

「え!!そうなの!?じゃあ日本に行っても私たちも値段くらいはわかるのね!?」

と言われました。そうだね。値段と時計はわかるんじゃないかな。(ちなみにこのママ、大卒で仕事は学校の先生というエリートです)

日本語を知らないスペイン人にもその後似たことを言われました。

7 スーパーの野菜売り場

これはついこの間日本に来たばかりのカナダ人に言われたこと。

なんで日本の野菜や果物って全部袋に入ってるし、どれもとてもきれいなの?」と「どうして値段が一つずつなの?

なぜだろう?確かにどの国行っても野菜や果物って基本的に直接山積みが多い気がする。

そこには私以外の日本人もいたので「うーん🧐」と考えた結果、

「誰が触ったかわからないものをみんな触りたくないんじゃないかな。綺麗な手がわからないし。あと、日本は何でも生で食べるものが多いからきれいなものが欲しいのもある。」

と答えるしかない😅事実だし?

後者の質問は逆に私が海外で困ったことでもあるんですが、海外はキロ単位で買う人が多い。カレーを振る舞いたくても、「にんじん何キロ使うー?」と聞かれて、「知らん…笑 本数で聞いてくれ…!笑(そもそも私の料理は基本的に目分量)」と思ったことがあります。この彼は逆に小分けにされて困っているのだとか。文化の違いですなぁ。

おわり

今回は自分が昔海外で触れた日本へのびっくりギャップを中心に書いてみました。

普段接している留学生とは、書ききれないほど、覚えきれないほどに驚かされているので、それはまたその都度書いていきます。笑

しかし、7~8年前のことでも覚えているもんだな~。

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