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スペイン語漬けの一日&生徒になってみたから見えたこと。

昨日は久々にスペイン語漬けの1日でした。

といっても、午前中にオンラインでスペイン語圏の人に日本語レッスンを2つして、その後学校で通常授業、帰宅後、たまに伺っている語学カフェがコロナ禍で始めたオンラインでの語学カフェでスペイン語クラスに参加しただけですが。

でも、久々にスペイン語をよく使ったという感じ。

これからさらにオンライン授業は需要が高まるだろう、その中で私が生き残るのは世界第4位、計4億2000万人の母語話者を誇るスペイン語を使って、そこにいる(割と熱狂的な)日本ファンにリアルな日本と日本語をお伝えすることだろうと思うので、それも踏まえて最近少しまじめにスペイン語を勉強しています(しかし現在独学)。


午前中は生徒さんに向けてブロークンとも言えないはちゃめちゃスペイン語で日本語のことを話し、玉砕。反省〜


ということで、ご無沙汰していた語学カフェが今月末まではオンラインでレッスンをしているので即アクセス即入金!!(時間の関係上、これからもオンラインしてほしい)


カフェなのでメンバーも先生もその都度代わります。でもそれがまた刺激的。先生と言っても本業は別のお仕事をされている方が多いです。


私のほかに2人参加していて、お2人は先生とも顔見知り。私だけが初めましてだったのですが、その先生、なかなか強烈。

まず、第一声が

「さて、質問は?」

は!?まだ何も聞いていませんが?笑

他のふたりも見かねて、「何についての質問?笑」。

なーんでもいいんだよ。僕のことでも、最近のことでも、なんでも。とにかく疑問に思っていることを聞くんだよ

はぁ・・・。ということで私が聞いたのが出身地。

「メキシコだよ。メキシコシティで生まれ育った」

あらまぁメキシコ。

「私、メキシコシティへ行ったことあります」

と返すと、「おお!何しに行ったの?」

「仕事で隣の州に住んでいてそれで・・・」

から話すと、もう大変。

「おお!〇〇州!あそこを知ってる日本人初めて見た!あそこはメキシコの中でもかなり特殊だよね!その隣にある△△州がメキシコの歴史では特に重要なところというのもあって。ちなみに僕の祖母がそこ出身でねぇ・・・」


約20分、先生のファミリーヒストリーを聞きました。止めようにも止まらない。


現地の地理と歴史がある程度わかる私は「ふむふむ」と聞いていられましたが、他の人、退屈だったでしょう。。

どうしよう、他の人まだ一言も発してない…と思ったら、メキシコの8月9月限定のお料理チレス・エン・ノガダの話になったので、料理の話ならみんなが乗れる!と思い、「あれはかなり強烈な味ですよね!私はちょっと…」と止めたら、


「君は嫌い派なんだね!日本人はたいていそういうんだ!でも僕の祖母は料理がかなり上手でねぇあれ以上においしいチレス・エン・ノガダは僕は知らないな。チレス・エン・ノガダを作るにあたっては何が大切か知ってる???」

すんません、止め損なった!

そこからさらに10分。

先生、ごめん、こっちにもしゃべらせて。


かなり久しぶりの私が常連のお二人を差し置いて話に乗ってしまっている💦


いや、私は懐かしいけれど。今ならチレス・エン・ノガダもおいしく食べられると思うんだけど。


1人料理がお上手な方がうまい具合に「チレ(スペイン語でチリの意味、ハバネロとか)だから辛いんでしょう?」と聞いてくださってからこちらに話が流れてきましたが、苦節30分!長かった!


その後は料理を中心に、互いの食文化や価値観などの話になってよかったですが、90分中30分リスニングしている感じでした。

これは良くも悪くも一語学教師としていい勉強になった。

カフェなので授業じゃないというのもありますが、ネイティブが話し続けるとこちらは聞くだけで会話の練習にならない。

わかっちゃいたけど、聴き続けるのは会話したとは思えない。意味ない。

話自体は分かりやすい語彙と説明だったので、聞いていてたくさんメモを取りました。




そして、もう一つ。今度は自分の問題。

これは学生時代からずーーーーーーーっとなんですが、

私はスペイン語の複文時制がとても苦手

英語の比じゃないレベルで活用がある上に、条件によってころころとその活用が変わる。

主節がこの形の過去なら、従属節はこの形の過去・・・がものすごくややこしくて苦手。

これは今でも健在で、話しながら時制がめちゃくちゃ💦

ここ最近復習して頭では理解していてもいざ実践になるとだめだー💦

きちんと学びなおしたい💦

語学教師として一つ、スペイン語学習者として一つ、自分のやり方を考える時間になった。


そして、最後に先生が言っていた言葉はとても印象的でした。

「文化の差だと思うけど、日本人やアジアの人って質問しないだろう?授業を聞いて、その後に『質問は?』と聞かれて、あればそこでまとめてする。それは悪くないんだけど、積極性、リスク回避の上でも先に聞いておくというのはとても大事だと僕は思う。もちろんコミュニケーションの上でも。僕はアメリカでも働いたけど、アメリカも同じだった。まずは何でも聞くとここから始めるし、学校もそうやって教育している。そうすることで考えることや自主性が生まれる。日本に来て6年くらいだけど、少しずつ日本もそうなってきているのはいいよね。でも、今現在、これは大人の方が下手なんだ。子どもたちは今その都度聞く練習をしているからね。

だから、僕は最初に『何か質問は?』と聞くんだ。ちなみにどんな小さな質問も見逃さないし何度だって聞けばいい。ま、同じ内容は3回くらいがありがたいけど。笑」

納得いたしやした!


あなたに興味があるよ、こんなことは知っておきたいんだということを積極的にアピールするのって確かに大事!最初だから聞けることもあるし、自分から聞いたことは忘れないもんね!(まぁ、私はあほなこともなんでも聞いちゃうタイプなんですが。知らんもんは知らん)知ったかぶりが一番怖いよね!

30分の独壇場は最初どうしようかと思ったけど、最後はためになった!


やはりたまには生徒になるもんですね。色んな面で学ばせていただきました。



噂のチレス・エン・ノガダ↓


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