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【後編】ビールを片手に特別な「30分間」を!クラフトビール「H.A.N.D」考案者の枝廣さんにインタビュー!

前回の記事では、「H.A.N.D」のルーツとなるエピソードをたどりました。

今回は、「H.A.N.D」をどのように売っていくか、そしてその戦略の背後にいるブレーンでもある親友水畑さんについてお聞きしました。

早速見ていきましょう!

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インタビュー|どのように売るかー?「ビジネス」と「仲間」について

井上:楽しくワイワイしながら、知らない間にいいことをしている、という点はとても素敵なことですよね。その一方で、しっかり知ってもらう努力もしないといけない。


枝廣:もちろんそうですね。
多くの人に知ってもらわないと購入する機会につながりません。とにかく多くの人に手に取ってもらいたい。売り上げをつくっていかなければ支援にもつながりません。広め方という点が今課題になっていますね。
ビジネスのことばかりは考えたくないですが「自分自身に向き合う時間」や「支援の輪」を広げ、維持するために資金が必要になってきます


井上:我々にとっても大事な課題です。
モノを売るというブランド戦略と、モノの背景にある本来の狙い訴求していくという点はせめぎあうことがありますよね。
多くの人に広めていくためには、「30分間で自分と向き合えるためのビール」、という側面を押し出してブランドイメージを高めていかざるを得ないですよね。


枝廣:そうですね。それがコンセプトですし。
社会貢献を全面には押し出したくはないという気持ちもあります。支援してやっているということではなく、恩返しをしたいと考えています。今はとにかく多くの人に知ってもらいたいですね。


井上:どのような営業方法をおこなっていますか?


枝廣:今回Buddy‘sさんをSNSで見かけたときに、方向性が一緒だなと感じました。そこで共感しました。お互い同じ方向を向いて広めあうことも社会貢献につながりますよね。シェアするだけでも社会貢献につながると考えています。
同じ方向を向いている仲間たちを探しながら、つながりを持つために活動しています。


井上:そのお話でいうと、Climate Live Japanさんは気候変動をテーマに音楽を通じて気候変動や温暖化抑止に関する啓蒙イベントを開催していました。こうしたイベントと連携できたら素敵ですよね。

枝廣:そうですね。そういったつながりをつくっていきたいですね。今教えてくれたようなイベントだと、お返しやリターン品として私たちのビールを使っていただけたら嬉しいですね。
例えば、今度オープンする御社のカフェなどにも置いていただけると嬉しいです!同じ志を持った仲間を集めていきたいですね。


井上:その言葉を枝廣さんに言われてしまうとは!Buddy‘sも「仲間=Buddy」を集めていくことを目指しています。
例えば、カフェやレストランなどに置く場合最低ロットなどはあるのでしょうか

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枝廣:最低ロットなどは決まっていません。1本でも2本でも大丈夫です。
同じような方向性を持ったお客様と一緒にやっていきたいと考えていますし。もちろん、SDGsやサステナブルに関わっていないお店にも卸していきたいです。
通常価格は660円ですが、仕入れの際は若干お値段を下げて卸すことも可能です。


井上:コロナの影響で、鬱屈とした人たちが増えていますよね。新宿や渋谷に行くと路上で飲んでいる人を多くみかけます。それくらい我慢できないという人が増えていますね。

ワクチンの接種率向上や、自粛解除のタイミングを狙って飲食店をオープンしようとしている事業者さんや、コロナ禍でSDGsやサステナブルに対して注目が集まっている今だからこそ飲食店をオープンしようとしている事業者さんもたくさんいると思います。
そのような方々に刺さってほしいですね。

インタビュー|親友の水畑さんについて

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▲水畑さん

井上:ちょっと話は変わりますが、どうして水畑さんにお声をかけたのでしょうか。

枝廣:自分にはできないものを持っているからですね。なんだかんだカンボジアに滞在しているときに遊びにきてくれたのも水畑でしたし。陰ながら応援してくれていると感じていましたので、それもありますね。


井上:どれくらいの付き合いなのですか?


枝廣:高校入学からなので10年くらいですね。一緒に韓国やベトナムに旅行に行きましたし。仲良いと思いますよ。向こうはどう考えているかわかりませんが(笑)


井上:ビールの味も水畑さんが?


枝廣:そうですね。味だけでなく、ビールのデザインや販売の戦略なども水畑が考えてくれています。私は勢いのままやってしまう傾向があるので、それを止めてくれることもあります。彼は様々な視点で意見を言ってくれますね。
お互い、「あれはダメだ」「これはダメだ」とは言わずに、とりあえずやってみようという意識を持っているので非常にやりやすいですね。


井上:水畑さんはどんな視点を持っているのですか?
枝廣:そうですね。私にはデザインスキルやセンスもないので、その点は彼に任せています。また、文面をつくるのも得意ではないので文章を考案するなどの頭脳的な役割を担ってもらっています。


井上:お仕事はデザイナー?


枝廣:いえ、普段はSEをとして勤務しています。具体的になにをしているのかわかりませんが(笑)
一方で彼は自分から発信するのはあまり得意ではないので、逆にその役割は私が担っていますね。


井上:ちゃんと役割分担をしているということですね。


枝廣:そうですね。

井上:ところで、ビールの味はどのように決めたのですか?

枝廣:私と水畑で数本クラフトビールを飲み比べ、それをもとに味をきめました。女性でも飲みやすいフルーティな味わいのものを選びました。炭酸も強くなく、微炭酸。ゆっくりと味わってもらえるような味わいになっています。


井上:既存のビールと比べると何に似ていますか?


枝廣:そうですね。スタイルはIPAになるので、よなよなエールさんが出しているIPAのクラフトビールに似ているかもしれません。もしよかったら、飲まれますか?
サンプルを郵送しますよ。


井上:いいんですか!?それのレポートもあげないとまずいですね(笑)
ちょうど私たちも先日「クラフトグリル」という商品を扱い始めました。土に還るサステナブルなグリルです。燃やせてしまう素材でできているグリルです。聞いたことありますか?

枝廣:いえ、ありません。どれくらい持続するのですか?


井上:60分持ちます。


枝廣:60分間燃え続けるということですか。


井上:そうです。サイズもノートパソコンくらいです。お家時間が増えているので自宅のお庭や小さな広場で活躍できるのではないかと考えています。それと一緒に楽しめそうだなと思いました。


枝廣:そうですね。一般的なグリルと一緒に楽しんでもらえるのはもちろんですが、「クラフトグリル」のような環境に配慮した商品と一緒に楽しんでもらえるとなお嬉しいですね。こうしたコラボが増えてくると面白いなと思います。


井上:そうですよね。BBQをしてみんなでワイワイ楽しんでいるのに実は、環境や人にやさしいことをしている。そんな遊び方がこれからのカッコいい遊び方になりそうですよね。


枝廣:そうですね。自分たちが過ごす地球を自分たちで汚してしまうようなことはダメですね。それに対してしっかりと向き合っていく時代になっていますね。


井上:ちなみに、この「H.A.N.D」はどんな食事に合いますか?


枝廣:私は、これだけでも楽しめると思います。飲みやすいですし。フルーティですし。ナッツやチョコレートなどのおつまみと合うと思います。イメージ的には晩酌の場などですね。


井上:そうなるとバーなどでも楽しめそうですよね。スモークチーズや厚切りベーコンなどに合いそうですね。


枝廣:そうですね。ラベルも夜のビーチをイメージしておりますので、ゆったりとした場面に合うと思います。「H.A.N.D」の由来も「Have A Nice Day」です。一日の終わりや、素敵な一日を、という場面で飲んでほしいですね。


井上:なおさら「H.A.N.D」という名前は素敵だなと思います。例えば握手をするときなどは「shake hand...」といいますし、色々な交流の場で活躍しそうな印象を受けました。


枝廣:そうですね。人は手と手でつながっていくと思うので。


井上:環境や地球に配慮している点はありますか?


枝廣:現在はありませんね。もちろん、ビンはリサイクルできますが。ゆくゆくは取り入れていきたいと考えています。


井上:手軽なところでいえば、ラベルなどが良いかもしれませんね。FSC認証用紙を使用したり、植物由来のインクを使ったりなど。
あるいは、ビールの発酵カスを用いたサーキュラーエコノミーなども考えられるかもしれません。


枝廣:今後はそういった活動に取り組む人や団体さんと関わっていきたいと考えています。


井上:カンボジアの市場で「H.A.N.D」を流通させることは考えていますか。


枝廣:そうですね。そうしていきたいですね。カンボジアに限らず世界中の人々に飲んでもらいたいなと考えています。


井上:最後に、Buddy’sに一言を頂けますか?

枝廣:はい。それでは良い一日を!Have a nice day!

井上:まさに、といった感じですね(笑)。本日はありがとうございました。

枝廣:ありがとうございました!

おわりに

「H.A.N.D」を片手にした「30分間」は幸せな時間になれるー。
とてもロマンチックだなと感じました。しかし、そのロマンの背後には現代人が抱える悩みや課題があり、そして、カンボジアの子供たちの課題があるのでした。

インタビューをしている時にふと出た、「みんなでワイワイ楽しんでいるのに実は、環境や人にやさしいことをしている。そんな遊び方がこれからのカッコいい遊び方」、という言葉は我ながら本当にその通りだなと思いました。

課題に対して真剣に悩むのは当然のことですが、同じくらい真剣に遊ぶ。それがこれからのカッコよさにつながるのだと枝廣さんとのインタビュー、そして「H.A.N.D」を通じて学びました。

そして最後の「Have a nice day!」の一言にはなんだか心も体も軽くなった気がしました。その日はもう夜でしたが・・・

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