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【大学教員公募】書類を提出した後のソワソワ感

公募の第一波がそろそろ落ち着く頃でしょうか。公募戦士のみなさんは、書類作成、あるいは書類選考の結果待ちで精神をすり減らしていることかと思います。本当にお疲れ様です。

自分のことを、つい昨日のように思い出します。おそらく人生で最も悩み、精神的に疲れた時期です。よく、「出したら忘れろ」と言われます。が、忘れられるわけがありません。頭の片隅どころかほぼ90%ほどを公募のことが占め、居ても立ってもいられぬ異常状態に陥っていました。常にスマホの着信やメールを気にし、ソワソワしていました。

恩師に言われました。「公募のことを忘れるなんて無理だ。人生が掛かっていることだ。人間そう簡単に割り切れるものではない。だから忘れられないんだったらしばらく悶々としていればいい。意味はないかもしれないけど色々な情報を漁って一喜一憂して、疲れた時に本でも読んで初心に立ち返ればいい。」この言葉に、とても心救われました。

公募書類一式を提出した後、しばらくはネットサーフィンタイムです。おそらく、大学教員公募に関するほとんどすべての記事を調べ尽くしたと思います。その後は面接に関する一般論や、公募先の大学周辺の住まい情報など、むなしいと自覚しながらも、公募に関連する何かをせずにはいられませんでした。研究のペースはガクンと落ちました。しかし、人間そんなもんだと思います。特に研究者を目指す方はセンシティヴな方が多い気がしますし、余計にそんな気がします。

この記事にたどり着いた方の中には、このようなソワソワ感を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。力技でこのソワソワ感を抑えるのは、絶対に無理です。それだけ一生懸命準備してきた証拠だと思います。過度に期待はせず、様々な情報に触れながら面接に進んで以降のシミュレーションを重ねるとよいかと思います。
このシミュレーション、無駄にはなりませんよ。いつか面接に呼ばれたとき、意外といきてきます。面接の対策に費やす時間は限られていますので(大体2週間~1か月、私の時は2週間ほどでした)、むしろソワソワしている間に「その時」に備えるべきだと思います。
「忘れろ忘れろ忘れろ」と自分の心を抑え込むのは、精神衛生上よくないです。経験談です。

書類に関しては、大学のニーズとの相性が全てです。業績だけではどうにもならないことがあります。年齢構成や教員の専門分野、実際に現教員が担当している科目、今後の学部戦略、学生との相性など、裏では様々な要素が斟酌されて選考が行われます。その中から「これだ!」と思う人を数名ピックアップします。そして、選考委員会の中で「この人はいい、ぜひ来てほしい」「この人はなあ、業績は立派なんだけど年齢がなあ」「この人、業績は少ないけど人気でそうだなあ、2番手くらいで呼ぼうか」などといった会話がなされます。おそらく、返事が来るのは2週間から1か月かかります。応募者が少なかったりすでに狙った人がいる場合はもう少し早いと思いますが。
今から書類を作成する方は、応募先の大学のことを調べ尽くしたうえで、上記の項目がいずれも及第点に届くようなものを作りましょう。使いまわしは楽ですが、やはり大学ごとのニーズに対応できるよう、特に調書の書き方などは微妙に変えるべきだと思います。
書類提出後ソワソワ感じている方は、こうした部分を今一度大学HPなどから調べてみるとよいでしょう。手ごたえがあるのかないのか、少し具体的になると思います。手ごたえを感じたのであれば、なおさらソワソワしながら大学研究に励むとよいでしょう。先ほども言いましたが、面接のシミュレーションは早いうちにしておくべきです。

これから書類作成に取り掛かる方、あるいは大学教員を目指そうとしている学部生、院生の方、以下ではそれを実現するためにすべきことを(主観100%で)まとめています。ソワソワ感じている方も、時々更新しますのでぜひのぞいていってください。

大学教員の職は、なるには一苦労ですが非常にやりがいがあります。私が所属する大学のレベルはお世辞にも高いとは言えませんが、とても楽しいです。学問に自信・やる気をなくしている学生が、楽しくなって自分から勉強しようとする姿ってものすごく刺激になりますよ。レベルの高い大学にはそれなりの、低い大学にはそれなりのやりがいと楽しさがあります。研究は、もちろん環境にも左右されますが詰まるところ自分次第です。
目指す価値のある職業だと断言します。
現在の、そして未来の公募戦士の参考になるような記事をこれからも書いていければと思っています。

当初のテーマから少し逸れてしまいました。ソワソワしている方、少しずつ記事がたまってきていますので、是非時間つぶしにぶらぶらと読んでいってください。参考になりそうな記事も、もしかしたらあるかもしれません。

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