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空港からの手紙・安定と快適な生活を手放す覚悟はできていますか?

日本(愛媛)とスコットランドでの遠距離恋愛を経て、Marekがついに日本にやってくる日、松山空港の待合ロビーで書いた手紙です。

シャイな時はクマの着ぐるみ着て登場します。



空港からの手紙


現在 12月23日16時、松山空港にいます。
少し早めに着いたので、待っている間にこの手紙を書いています。

今年はじめに、あなたと一緒にいる人生を想像したとき、不安でいっぱいになりました。あなたと共にいる人生を選んだら、楽じゃない人生確定だ、と思いました。

離婚してから何年か経って、気持ちは落ち着いて、やっと一人でいることに慣れてきた頃でした。これまで人を好きになることにかけては、いつも全力で真剣だったにもかかわらず、結果的に一人になりました。

自分には何か欠けているところがあるに違いない、と思いました。

国際結婚で大変だったこと、そして結果的に遠距離で終わってしまったことや、前回の結婚で傷ついたことを思い出しました。

もう何も持っていない20代ではありません。若い時の勢いで走れる怖いものなしの時期は通り過ぎました。これまで色々な挑戦をし、体験をし、失敗したり、壁にぶち当たったり、傷いたりしました。これからはもう少し楽で落ち着いた人生をを送りたい、そんなふうに思っていました。

心穏やかに暮らしたい・・・



そんなとき、ポッドキャストを聞いていたら次の言葉が耳に入ってきました。

あなたの人生は、これまで心から求めてきたことの結果である

いつも持ち歩いている手帳に書き留めました。
しばらくの間、毎日この言葉を眺めていました。


自分のこれまでの人生を振り返れば分かるように、安定なんかそもそも求めていなかったんだ。これまで私は変化と挑戦を求めてきたんだ。

自分のやってきたことを見てみなよ。


「日本に来て私といる人生を選んだら、スコットランドでの安定した仕事、家や車、友人のいる環境といった今持っている快適な生活を手放さないといけないよ。全く新しい環境で一からのスタートで、不安定で、楽じゃない生活が待っている」と私はあなたに言いました。

するとあなたは、「挑戦大歓迎、自分の人生で求めるものは挑戦である」と言いました。

何よりも自然を愛するMarek。森林学を学び森林調査士として働いていました。
スコットランドでのフライフィッシング
来日の際に手放したMarekの車



それからというもの、私たちはこれからの未来のことをたくさん話してきました。

過去はいっさい関係ない。過去にどれだけ傷ついて痛い思いをしようが、これからの未来はこれからつくっていくことができる。


変化と挑戦を続ける
それが2人で目指す未来です。

今年の2月の私の手帳には、「覚悟を決める」と書いてある。


あなたが乗っている飛行機が到着しました。
あなたは2日間寝れずに、ヘトヘトに疲れ果てているでしょう。

でもあなたはこの地で一人じゃない。

Welcome to Ehime!


近所の海辺


あの日から4年が経とうとしています。


松山空港でMarekを迎えてからあっという間に4年という月日が流れました。あの時は運が味方してくれて、コロナウイルスが流行する直前に来日することができました。こんなドラマチックなはじまりじゃあ、その後が思いやられますね。だって、現実はキラキラした美しい言葉なんてあっけなく消えてしまうもの。

国際大恋愛を経てスタートした日本での生活。現実という甘くない生活の中で、私たちの気持ちはどう変化していったのでしょうか?

次回、書いてみたいと思います。

ポーランドで生まれイギリスへ渡ったMarekが日本に来るまで:


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