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未婚で経済的に不安定な私が、ローンを組まず不動産購入&リノベした経緯

今から3年前に、移住の地である愛媛に家を買ってリノベをしました。

場所に縛られず自由に移動ができること

それが私のこれまでの生き方であり、そして今も変わらないテーマとしても掲げていることです。だから家を買うという選択肢はこれまでないものとして考えてきました

生まれたところ(新潟県十日町市)では生活したことがなく、小さいころは転勤族で社宅を転々とし、社会人になってからも色々な町で暮らしたり、海外生活も経験したりした後に、旅してやってきた愛媛が気に入り移住しました。

根なし草人生できたわけです。

家の近所のビーチ

1. 自由を何よりも求めていた私が、なぜ不動産購入に至ったのか!? 


土地に縛られない自由は前提としてありながらも、自分の人生が変化していくにつれ、自分の場所を手に入れたい欲が強くなり、どちらも叶えるにはどうしたらいいのだろうか? と真剣に考え始めました。

当時、会社員をやめてから日が浅く、日々の生活にも四苦八苦していました。結婚して旦那さんとローンを組んでの購入ではなく、フリーターに毛が生えたような個人事業主の私ひとりのお金だけでどうやって購入できるというのか? 

「現実には無理!」と普通ならあきらめるところですが、心の底から「自分で手を入れられる家が欲しい!」という気持ちが湧き出てきて抑えられなくなっていました。

以前賃貸で住んでいた部屋。実際の生活空間と仕事でつくりたい空間の素材の質が違うことに徐々に耐えられなくなっていきました。

湧き出ちゃうものは仕方ないので、まずはそんな気持ちや不動産を手に入れたらやりたいことを具体的に手帳やノートに書きだしていました。

A)庭があり土に触れる暮らしを取り戻したい
B)自然素材でできた自分の仕事場と事務所がほしい
(大工さんとの共同ショールームにしたい)
C)改装の作業を自分の手でやってみたい
D)民泊やシェアハウスをできる場所が欲しい
E)移住希望者がお試しで住める場所を提供したい
F)家族が遊びに来た時に滞在してもらえる場所をつくりたい

うーん、なんとも欲張りですね!

頭の中に思い描いていた理想は、生活には便利な郊外で(民泊をやるなら車がなくても来れる場所がいい)、海に近く、窓の外には一面の庭が広がっていること。庭にできるスペースが広いとなると敷地面積がそれなりにある不動産ということになる。

2. 現金一括で買えるものに限る

「場所に縛られず自由に移動ができること」を前提として、自分に課した条件があります。それは「ローンを組まずに現金一括で買えるものに限る」というものでした。(だいたい私のやっていることは不安定な仕事だし、収入の安定した夫がいるわけではなく、ローンが組めるとも思っていなかったということもあります)

一番の障壁は、お金。

親やパートナーに頼るのはきっぱりと外しました。
やりたいことは自分の力でやらなくては。


3. 地方なら格安不動産が手に入るんでしょう?の落とし穴

はじめは手が出せるくらいの格安物件を探すため、空き家バンク情報を見ていましたが、ド田舎でボロボロ状態の家ばかり。これでは後々余計にお金がかかるし、不便を感じるほどの田舎には住みたくないし、事務所や民泊にしても人が来てくれなそう・・・。そして売りたいときに売れなそう。

最近では、「田舎なら格安で不動産が手に入る!」なんて言うセリフをよく聞きますが、それは購入時だけ格安でも、負の遺産になる可能性高い。ただ同然の格安物件にはそれなりの理由がある。地方都市だって、需要がある場所はちゃんとした値が付くものですから。

利便性のある環境でそれなりの土地がほしいけれど、お金持ちではないし貯金もそれほどないとなると、選択肢は限りなくゼロに近くなる。

現実という名の無慈悲な壁が立ちはだかる。
これはあきらめるべきなのか・・・。

4. やりたいことを実現するのに何年も待ってられない!と行動したこと


思いが大きくなりすぎて、すぐに行動したかった私。

大家さん側で改装しないかわりに安い家賃で好きに手を入れていいよ、という古民家を借りることが現実的だなあと考えました。

こういう物件は一般の不動産情報にはなかなかのらないので、周りの人に「こんな物件を探しているんだ、もし何か情報があったら教えてね」と話していました。

そして人づてで紹介してもらった物件をいくつか見に行きました。その過程で徐々にやりたいことを好きにやるには、賃貸でなくやはり自分のものにしたい、という気持ちが強くなってきました。

5. チャンスは準備が出来た者のもとにやってくる

叶いそうに思えなかった「ローンを組まずに現金一括購入できるもの」という条件を満たし、欲張りなやりたいことリストをカタチできる物件。

チャンスは準備が出来た者のもとにやってくる

そう、奇跡のような物件情報が友人を通して私のもとにやってきたのです。

所有者さんにはじめて会って家の中を見せてもらったその日に設計ラフプランを描き、2日後に購入の返事をし、2週間後に契約しました。個人売買だったので、不動産仲介手数料もかかりませんでした。

個人売買でしたが、登記を頼んだ行政書士さんに立ち会ってもらい契約を交わしました。

一番の壁だったお金は、その年度に予想外に稼ぐことができ(設計デザインの仕事は入らない時には何か月も無収入で、入る時にはガバッと入ってくる・・・スリル満点!なので安定志向が強い人にはおススメしません。)不動産とリノベ資金をローンを組まずに賄うことが出来ました。

これまで自分のビジョンを温め、手に入れたいものをクリアにしていたからこそ、即断、即決、即行動にいたることができました


草一本生えいなかった広い敷地。
庭づくりも一からはじめ、今では緑あふれる庭になりました(去年夏)


解体中
リノベ後


解体後


リノベ後

人生のテーマである「場所に縛られず自由に移動ができること」の芯はぶれずに、手に入れたかったことも実現できました。

なんか絵に描いたような話ですよね。
自分自身でもそう思うんだもの。


家の裏に回ると一歩外は海!


これが日常なのに、東京で満員電車に揺られていた日々を思うと、まだ非現実的に感じています。

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