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過去の失敗を引きずっている私【弱さを抱きしめて、生きていく】

以前から気になっていた本、「弱さを抱きしめて、生きていく。 自己肯定感低めの元幹部自衛官が教える「心が疲れない54カ条」」を読んでみた。

元自衛官の著者が「修行しても、メンタルは強くならない」という書き出しで始まる。
「メンタルが強くなりたい…」と常に考えてしまう私からすると、自衛隊の人なんて体も心も鍛えられた最強の集団のイメージがあった。
そうは言っても自衛官は一般人より厳しい環境を生き抜いている存在ではあるので、人としては相当強いとは思うが、物事の捉え方や思考の癖の方がメンタルに与える影響は大きい点はどこに所属していても変わらない事が分かった。

この本で心に刺さった部分は2点。

1点目は、「この選択が自分の運命なんだ」と思う事。
何をするにも自分が決めて行動に移すことはとても重要だと思う。
だが、自分の選択が必ず成功するとは限らない。
失敗してしまい、自分を責めてしまうより、運命で決まっていたと運命のせいにした方が心が軽くなる。
私もここ数年は自分が選択した結果、失敗が続いているので、自分で選択する事が怖くなっていた。
成功と失敗なんて偶然の要素と言われて、少し救われた気分になった。

2点目は、「共感性と想像力をもって相手の真意を探ろうとするほど、相手の心の迷宮に迷い込む」という内容。
前にnoteに書いた就労移行支援事業所でアルバイトをした時に沼にハマっていた自分を思い出した。

利用者さんの心情を理解しようとして、失敗してしまった経験。
間違いなく、相手の心に迷い込んで、勝手に大ダメージを受けた。
その時の気持ちが本に書かれていて、これだー!と叫びたくなった。
知識や経験がない人間が軽い気持ちで踏み込んではいけない世界だった。
助けて欲しいと思っている人間が、助ける側には立ってはいけない。
そもそも他人を理解できると思ってはいけない。
自分ができないだけだと思っていたが、失敗は必然だったと今は思える。

過去に失敗したから、また同じ失敗をするのではないかと思う自分が居る。
結局、成功するには成功するまで続ける必要があるので、頑張るしかない。この先、また失敗を重ねる事になっても、自分を責め過ぎる癖は辞めたい。

他人と比べず、自分軸で生きていく。
出来なかった事より、出来たことに目を向けて生きていく。
この手のタイプの本には絶対に書いてある内容だが、改めて自分に言い聞かせたい。



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