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ハロワとサポステで、適性検査を受けてみた

職業適性検査を受けに行った。
自分がやってきた仕事を、このまま続けるか迷いがあったからだ。
他に向いている仕事があれば、ここで変えてみるのも、良いタイミングだと思った。
ハローワークでは「MIO職業興味チェックリスト」「CaPT性格検査」、サポステでは、厚生労働省が主催している「GATB(一般職業適性検査)」を受けた。


MIO職業興味チェックリスト

どのような職業領域に興味があるかを調べるテストになる。
単純に用意されている質問に直感で答えていくだけなので楽な検査だった。
現在の自分の「好き・嫌い」を折れ線グラフで見ていく。
一番興味が高かった領域は「美術」だった。
逆に興味が低かった領域は「営業」「指導」「福祉」「対人サービス」。
「福祉」に関しては興味0だった。
この頃はお誘い頂いて、就労移行支援事業所でアルバイトをしていたので、福祉に対して興味0なのはどうなのか…とは思った。
あくまで興味がある職業を調べる検査なので、興味が高い所に「能力」があるという訳ではない。

CaPT性格検査

様々な職業に関連した性格傾向を調べるテストになる。
自分の性格傾向が、どんな職業で活かせるかを考える。
性格傾向としては6種類があり、どの部分が強く、弱いのかを見ていく。
私の性格傾向として高かったのは「熟考性」
計画する・道筋を立てて考える・努力するというように、じっくり慎重に物事を考えて実行していく傾向。
機械・研究科学・事務・計算・文芸などの職業に活かせそうとのこと。
逆に低かったのは「活動性」
体を動かす・外出する・行動的であるというように、身体的に活動しようとする傾向。
作業実務・営業・福祉・機械などの職業は、性格的に合わない可能性が高いそうだ。

GATB(一般職業適性検査)

知的、言語、数理、書記的知覚、空間判断力、形態知覚、運動共応、指先の器用さ、手腕の器用さを測定し、その結果を数値化し、適性を見ていく。
検査は、紙筆検査と器具検査に分けられ、全部で1時間ぐらい、制限時間内にできるだけ早く正確に回答する必要がある。
紙のテストは、円の中に点を打つ、記号の記入、文字・数字の間違い探し、置き換えた図形を見つけ出す、計算、同意語や反対語を見つける、展開図を見て図形を答える、文章を完成させる、応用問題を解く、など。
器具を使ってのテストは、棒を穴に差し込む、上下逆にする、丸い穴の空いた金具と棒を組み合わせる、分解する、など。
このテストも結果が折れ線グラフで返ってくる。
私は言語能力「文章を読み書きする、言葉で伝達したり、説明を理解する」と手腕の器用さ「ハンドルやレバーを操作する作業、道具を巧みに扱う作業」が高かった。
逆に低かった能力は運動共応「キーボードの操作、素早い繰り返し作業」、数理能力「各種計算、集計作業、数量管理、金銭管理等を行う」だった。
繰り返し作業はそこまで苦手だと感じた事はなかったが、スピードは確かに遅いし、計算も子どもの頃からとても遅い方だった。
向いている職業として出たのは「農業」「ドライバー」「介護」「接客サービス」「警備」だった。
あまり興味がない仕事の能力適性が出た。

得意や長所は活かす方向で

興味検査と性格検査は概ね予想通りの結果だった。
GATB検査は自分の能力を数値化して突きつけられるので、衝撃は結構ある。
興味があっても能力がなければ続かないし、逆に能力的に適性があっても興味がないと続かないとは思う。
今までやってきた仕事も興味という意味では合っている気もするが、能力的には合ってないかもしれない。
職員さんからは、その部分を指摘された上で、勿論この適性検査が全てではないし、得意が苦手を上手く補っている可能性はあるとはフォローはされた。

結果を受けて、仕事を大きく変える勇気はあまり出なかった。
若ければ思い切って仕事を変える事も出来るが、今から全く未経験の仕事にチャレンジ出来るかと聞かれると、難しい。
今までやってきた仕事は続けつつ、自分の能力(得意・長所)が活かせる方面にシフトチェンジをする必要はあると検査の結果を見て感じた。

余談

GATBテストを受けに行ったとき、アニメ「PSYCHO-PASS」の外伝小説を読んでいた。
PSYCHO-PASSの世界にはシビュラというシステムが存在していて、精神の健康状態・個人の能力を最大限生かした職業適性を示し、人々が最適で充実した人生を送れるように支援を行う。
設定上、このシビュラシステムは、日本の失業者支援策として作られた「職業適性考査」から始まっている。
この外伝に登場する人物に、夢があったが適性がなかった為、その夢を諦めて、適性があると診断された職業に就いた女性が居た。
性格的には明らかに向いていない仕事を、適性があると診断されて続けていた。
結局最後は事件に巻き込まれて、自分の選択に後悔しながら死んでしまうのだが…。
物語上、残酷には描かれているが、これを読んだ時に夢(興味)と適性結果、どちらを優先させるか、とても難しい話だと思った。
自分の仕事を誰かに「あなたにはこれが向いています」と判断して貰った方が、幸せになる可能性は高くなるかもしれないが、興味のない仕事を続けろと言われてしまったら、私は適応できないかもしれない。

架空の物語の世界の話だが、同じ適性検査の話だったので、少し考えてしまった。
あくまで適性検査は判断の参考程度に、自分の心に正直にという話かもしれない。

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