「本気」になるとすべてが変わる~詩人坂村真民さんの教え
本気
私の大好きな詩です。皆さん、坂村真民さんという詩人をご存じでしょうか?これは真民さんの「本気」という詩です。
坂村真民さんとは?
坂村真民(さかむらしんみん、1906–2006)は、日本の詩人で「念ずれば花ひらく」などの詩で知られています。
仏教に基づく精神性や、自然や人々への深い愛情を表現した詩を多く残しました。彼の作品は、日常生活の中で感じる希望や感謝、優しさをテーマにしており、多くの人々の心に響くものがあります。
質素でありながらも深いメッセージを伝えるその詩は、年齢や宗教を超えて幅広い支持を得ています。
とある銀行にこの詩が掛けられている
山陰のある銀行にこの詩が掛けられていると言います。ご承知のとおり銀行には、実にいろんな人がやってきます。お金を預けに来る人や預金を下ろしに来る人ばかりでなく、開業資金を求める人、家のローンを借りる人、資金繰りに窮した人等それぞれ事情を背負った人たちがお金を借りにやって来る所です。
しかし、すべての人が銀行から融資を受けられるわけもなく、赤字続きや借入過多等によって借り入れが難しいケースも多いのも現実です。
ところが銀行側からの悪い返事を聞く前に、ふとこの詩の前で立ち止まった人たちは、お金を借りずに帰っていく人もいるらしいのです。
本気になって帰っていく
「わたしは、まだ本気でなかった。本気でなかったからこうなったんだ。お金を借りようと思って来たけれど、本気でやり直してみます」
と、つぶやく人も。まさか、お金を貸したくないから銀行がこの詩を掛けているわけではなく、行員の教育という意味もあるのでしょうが、誰が読んでも何かを感じる詩であることは間違いありません。
私たちもしばしば「本気を出して」とか、「本気になって」といったものの言い方をします。そのこと自体は何ら問題はありません。
しかし、本気になっても愚痴が出るとしたら、その覚悟もかなりあやしいものです。誰でも剣が峰に立たされたら、愚痴をいっている暇など本当はないはずです。
私も元気がなくなった時、気力を失ったときは真民さんのこの詩を再び読むようにしています。
たった一度しかない人生。本気になって自分と世界を変えていきたいものです。
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