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私のスペイン900km巡礼記 in 2023春 #14 【12日目】サンソル〜人口15万人の都市ログローニョへ

こんにちは、ナガイです。今日はこれまでの巡礼路でパンプローナに次ぐ都市ログローニョ(Logroño)へ向かいます。

天気予報(ログローニョ) 曇り時々晴れ 最高気温24℃ 最低気温10℃

6時半に起床。一階ロビーで出発の準備をしていると、ちょうどホストのベネディクトが出てきた。ログローニョまでの道は前半アップダウンがあるけど後半は平坦だよ、と教えてくれる。彼にお世辞ではなく本当にそう思ったので「ここは今までで一番良いアルベルゲだったよ」と伝えた。7時出発。

眼下のトレス・デル・リオ(Torres del Río)の町並みが美しかった。

7時だと辺りはすでにほんのり明るく歩きやすい。左足の方が少し靴擦れしかかっているようなので、今日の宿で手当てするようにしよう。

少し歩いて先ほど上から見えたトレス・デル・リオを通過。町中で迷子になり道を間違えてしまった。正しい道に引き返してまた先へ進む。

ベネディクトが言っていたとおり、しばらくアップダウンの大きな道を歩く。日の出がきれいだ。

8時頃に何やらいくつも石が積み上げられていたり、木の枝にリストバンドなどがくくりつけられていたりする場所を通過。

女性2人組とお互い何度か追い抜き、追い抜かれ、を繰り返したので自然と話し始める。彼女たちは南アフリカから来た姉妹のようで、休暇を利用してカミーノに来ているそうだ。今日ログローニョに着いたら明日バルセロナ、パリを経由して帰るらしく、またいつか戻ってきて続きを歩きたいと言っていた。

9時を過ぎた辺りで遠くにログローニョの街が見えてくる。それからしばらく歩くと手前の町ビアナ(Viana)が見えてくる。

10時前にビアナへ到着。ここもまずまず大きな町のようだ。通りには多くの人がいる。

10時半頃にウリーともう一人の男性が横を通り過ぎていった。今日は速く歩きたい気分らしく、ロス・アルコスを6時過ぎに出たそうだ。こちらの方が出発は遅かったとはいえ、それにしても速いペースだ。

間もなくしてミアも後ろからやってくる。少し会話を交わし、先に行ってもらう。

しばらく歩くと林の中に入る。陽が遮られるだけで大分楽になるので助かる。木陰で男性二人が休んでいる。彼らはピレネーの手前の宿で一緒になったブラジル人の親子で、「bom dia!(おはよう!)」とこちらに来てから覚えたポルトガル語で挨拶をした。父親はポルトガル語しか話せないが息子が英語も話せるため、彼が父親の手助けをしながら一緒に巡礼しているようだ。あまりきちんと会話したことはないが二人は会うといつも笑顔で挨拶してくれて、一緒に巡礼している親子の関係性を含めて好印象を持っている。
ログローニョの標識が見える。目的地はもうすぐだ。

ログローニョに着く直前、恐らく夫婦で巡礼をしているであろう男女二人が前を歩いていた。後ろを歩いていると二人の足並みがピッタリ揃っているのが見えて、きっと仲がいいのだろうなと勝手に想像してほほえましくなってしまった。

11時半過ぎに今日の目的地ログローニョへ到着。

アルベルゲの受付は13時からなので先にバーで昼食を取ることにする。ボカディージョとコーラを求めてバルへ行く。

あった、いい感じのボカディージョだ。イベリコのボカディージョとコーラを注文。4.5ユーロ。小ぶりだが味は悪くない。ハムの塩味とコーラの喉越しが疲れた体に染み渡る。

13時前に今日泊まる予定のアルベルゲに到着。少し離れた場所にあるアルベルゲだからかもしれないが、先に待っているのは3人だけだった。イースター休暇が終わったためか確かに宿は取りやすくなっている気がするので、当面はアルベルゲが埋まる心配はしなくてよさそうだ。

13時にアルベルゲにチェックイン。ホストはアルゼンチン出身の男性で、とても気さくで明るい人だ。清潔で設備も申し分なく、今日のアルベルゲ選びは成功のようだ。

シャワーと洗濯をしてから、近くのスーパーで買い物。フランスのモンパルナスでは500mlの水が2.10ユーロだったが、ここでは1.5Lの水が安いもので0.22ユーロからある。水とオレンジジュース、ミックスナッツを購入。3.95ユーロ。

16時頃に少し昼寝をする。今までは夜に眠れなくなるのを恐れて昼寝を控えていたのだが、疲労が蓄積しているのか夜の睡眠時間が日に日に長くなっているため、今日は昼寝をしてみることにした。
18時過ぎに街へ出る。ログローニョは都会ではあるが派手すぎないというか、上品さのようなものを感じる。街の雰囲気はパンプローナより好きかもしれない。

ラ リベイラ闘牛場
Church of San Bartolomé

ジャンドゥーヤのジェラートを食べる。2.90ユーロ。

ここにある教会や大聖堂はどれも外観や中の装飾が美しい。

Concatedral de Santa María de la Redonda de Logroño
Iglesia de Santiago el Real
Plaza Escuelas Trevijano
Fuente Murrieta
Monumento al General Espartero

しばらく街を散策してから夕食にハンバーガーを食べることにした。ウエイターの男性の接客が素晴らしく、ハンバーガーもおいしかったので言うことなしだ。ハンバーガーとコーラで17.30ユーロ。

スペインは日本と比べて遅い時間まで空が明るいが、それでも辺りはすっかり暗くなってきた。今のところスペインで一番お気に入りの街は間違いなくログローニョだ。21時にアルベルゲへ戻る。

明日は今までで一番長い距離を歩く予定だ。しかもこれまで問題なかった天気も崩れる予報が出ている。最初の方に痛めた右足の人差し指の痛みも少しずつ悪化しているので、明日は一つの正念場になりそう。案の定昼寝をしたせいでなかなか寝つけず、23時半就寝。

歩いた距離
今日21.2km 合計163.5km 残り616.9km

P.S. ありがたいことにコメントで宿泊先の名称を書いてほしいというリクエストを頂いたのですが、実は情報源(友の会のガイドブック、サン・ジャンの巡礼事務所でもらうアルベルゲ一覧、Googleマップなど)によって表記がまちまちで、それが宿泊先の名称を記載していない理由です。せめてもの情報として外観の写真は載せてあるので、多分巡礼してみると分かりますが、それだけで少なくとも現地でアルベルゲを特定することはできると思います。更新が遅れつつあり楽しみにして下さっている方には申し訳ありませんが、引き続きよろしくお願いします。

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