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アフリカのコーヒー豆について

エチオピア(Etiopia)

エチオピアのコーヒーはアフリカの近隣諸国がウォッシュド処理を多く採用する中、ナチュラル処理の豆が多いのが特徴的です。

そのナチュラルの豆は、トロッとしたフルーツ、特にブルーベリー系の味と評価されることが多く、程よいシトラスのような酸味のあるコーヒーです。
一方、エチオピアのウォッシュドの豆は、紅茶やフローラルのような香りの高い豆になります。

芳醇なエチオピア産コーヒーの豆のフレイバーは、もちろん処理方法だけでなく、地域性も関係しています。シダモ(Sidamo)、イルガチェフェ(Yirgacheffe)やハーラー(Harrar)など各地域の名前がそのエチオピア産コーヒーを代表するように扱われるほどです。

ケニア(Kenya)

ケニアのコーヒー産業は比較的最近始まったものですが、コーヒー産業に携わる人は約600万人います。
その歴史の浅いケニアのコーヒー生産ですが、それゆえに高いクオリティで作り高い値段で売る基盤が作られています。

フレイバーは、尖った強めの酸味とボディ感のあるのが特徴的です。カシス、ベリーを思わせる風味とシトラスのような後味があると評価されることが多いです。また、ケニア品種のSL28とSL34の品種は病気や害虫に比較的強いことから他の国で新しく育てられるコーヒー苗に選ばれることも多いのです。

タンザニア(Tanzania)

タンザニア全土の輸出業の20%をコーヒー産業が占めるほど、タンザニアのコーヒー産業は国の基盤になっています。

アメリカでは、タンザニアのコーヒーはPeaberry(ピーベリー)がよく見られることで知られています。ピーベリーとは、コーヒーの実からひとつのコーヒー豆しか作られないものを指します。通常、コーヒー豆はコーヒーの実の中で2つに分かれて育つもので、ピーベリーは全体のコーヒー収穫量の5%〜10%しか取れません。
この異形のコーヒー豆は、その形により焙煎時の熱の加わり方が均一でより美味しいとされ、希少価値の高いものとして知られています。

ルワンダ(Rwanda)

ルワンダ全土のコーヒー生産量の80%がスペシャルティーコーヒーとランク付けされるほど、ルワンダ産のコーヒー豆は品質が良いとされています。地形には確かに恵まれており、国土全体が海面から約900mの高さのところに位置します。

品種は突然変異のブルボンで、よくその甘さやフルボディの特徴を持つと言われ、フレーバーは赤りんごや葡萄からフローラルまで、焙煎によって幅広く引き出すことが可能です。

ブルンジ(Brundi)

1990年代の内戦により、ブルンジのコーヒー産業は一時大きなダメージを受けました。しかし、そこから生産の大きくクオリティを上げているブルンジのコーヒーはしばしば、世界のバイヤーたちを驚かせています。

ブルンジコーヒーのフレイバーは、甘いイチジクの実やベリー、明るい酸味を感じさせます。

相場千咲


引用

https://svinepair.com/articles/african-coffee-varieties-guide/


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