仏教あれこれ
先日、親鸞&唯円の「歎異抄」をお勧めされてから、時々本屋に寄っては探している。
しかし、なかなか気に入る訳の歎異抄がない。
私は子供の頃、仏教に夢中だったことを思い出した。
菩薩、弥勒、陀羅尼、涅槃・・・。
日本人で良かった。この漢字から醸し出される崇高さや音は、なんとも言えない気持ちよさを提供してくれる、と思った。
蓮の花も好きだ。
蓮は、アダルトチルドレンを思い起こさせる。
蓮は泥だらけの池から育って、あのように美しく咲く。
むしろ泥が必要だそうな。
アダルトチルドレンは、泥のような環境で育つが、最後には立派に咲く。
子供の頃は、大きな大仏の中で暮らしたかった。
背中からガチャ!「ただいま!」とドアを開けてリビングに入る。
大仏のお腹らへんで食事を摂る。
寝るときは階段を上がり、大仏の頭らへんに寝室があって、そこではキャンドルやお香が焚かれている。
大仏の目は窓になっており、外が見渡せる。
外に向かって「今日もNyumetuするぜぃ!」と叫ぶ。
ベッドには美しい装飾が施されており、ベッドボードには涅槃仏が彫られている。
大人になった今でも思う。
大きな大仏なら、強盗も入るのを思い切り躊躇するだろう。
大仏ハウジングの話はもういいや。
歎異抄には、どうせいつか死ぬのに人はなぜ生きるのか?が書かれている。
ホントにこれって生きている人間全員質問したいことよね!
私は、自分を全うすれば、自分の存在を思い切り使うことができれば、答えが分かる気がする。
空也上人も好きですね。
以前、比叡山に行ったとき、入り口に大きな絵が描かれていた。
空也上人が踊り狂いながら念仏を唱えていて、周りの人間や犬や猫までもが踊り狂い念仏を唱えているという何ともシュールな絵だ。
絵に描かれている人たちは疾走感に溢れ、みな楽しそうだった。
彼は踊念仏をまわりにお勧めしていたお坊さんだ。
パラパラ上人というべきか。
文字や難しい理論が分からなくとも、踊って念仏を唱えて「歓」を味わうのだよ、「苦」じゃないよ、と教えてくれる上人。
あぁ、空海までいけなかった。
私は空海の話がしたかったが、また今度。
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