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夢日記 No.4

「女性化した自分に『言う相手をまちがえるな』と伝える」

なんだか、まるで私が女装趣味みたいにも
とれる文章ですが、違いますよ。

ユングは、人の心の中にある元型という
考えをもって治療にあたっていましたが、
その代表的なのが、ペルソナ、男性の中にある
アニマ(女性の場合はアニムス)の二つです。

男性は、無意識のうちに自分の中の理想的な
女性像(アニマ)を他の人に映して、その相手と
結合することで自分の完全性を目指そうとする、
というようなものなのですが。

本来は自分の中で、自分自身のアニマとの結合が
目指すところなので、他人に映している限りそれは
疑似的なものにしかなりません。

むしろ、投影された女性はイメージを押し付けられる
ようなものなので、まあ、迷惑なわけです。

とはいえ、たいてい初めは気が付きません。

特に、恋人の関係性くらいで済んでいれば、
アニマを映されて、それにある程度合わせて演技
(無意識なので、映された女性自身も気が付かない演技)
することは可能ですが、それが夫婦となるとそうも
いっていられなくなります。四六時中演技なんて
できませんからね。

だから、いろいろと結婚してから起こるわけです。
(※一応ここでは男性からのアニマで書きましたが、
女性からのアニムスもあるので、気持ちが盛り上がって
いるうちは、お互いに演技している部分があっても、
おかしな話ではありません。)

そんなアニマですが、もちろん私にもあるわけで、
それが夢の中で、これまでもいろいろと変化して現れました。

夢の中で、すぐにソレと分かるときもあれば、
随分後になって分かるものもあったりで・・・

特に、私の意識の上では好きではない相手が、
実は私のアニマ像の一部であった時なんか、
ほんとうに気が付くのに時間がかかります。

そんな自分を自分で否定したくなるのです。

んで、この夢の女性化した自分は、実は夢の中では
実在の知人として現れていました。
(※ちょっと苦手な女性だったんです。)

夢を見た時は、いったいなぜ彼女が出てきたのか
分からなくて、しかも、何故ケンカ腰なのかも
分からなくて、ずーっと保留にしていたものです。

ですが、夢の中のその人の特徴をいろいろ
思い返してみると、彼女は自分の中に確かにあって、、、、

「私じゃん」となった訳です。

そこでやっと、セリフの意味が自分の中で
解読されます。「言う相手を間違えるな」・・・
(※これが私にとって何を意味していたかは、
かなり個人的なことになるのでここでは書きません。)

と、ここまで解説しておいてなんですが、
ユングは「夢は本人にとって盲点」なのだと言ってます。

自分だけであーだこーだこねくり回しても、
意識の盲点にあるのが夢のメッセージだったりするので、
結局のところ ”今はこの解釈で腑に落ちる” 
という程度にとどめておいた方がいいのだと思います。

またいろんな経験をして、自分の見方が変わると、
まったく違った意味を同じ夢から受け取る事は
多々あるんです。

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