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「人生、嬉しいことよりも悲しいことの方が多いですか」

占いとかあんまり信じてないけど、
このサイトだけは当たってる…!と思う診断サイトがあって、
柄にもなく私よくそこを使ってしまうんだけど、
こんな質問項目がある。

「人生、嬉しいことよりも悲しいことの方が多いですか」

私はためらわらず、「いいえ」を選ぶ。

自分で言うのもなんだけど、
私の人生は結構めちゃくちゃだと思う。
めちゃくちゃに生きてるのは私なんだから仕方ないんだけど。
それでおそらく、他の人が私の人生を経験したとしたら、ゲームオーバーを選んでいたであろう分岐点はたくさん存在すると思う。

それでも私の人生、嬉しいことの方が多いと自信を持って言える。

理由は、たぶん、めちゃくちゃ人に恵まれてるからだ。

マルチ商法とか自己啓発本みたいなこと言ってるな、って自覚はあるんだけど。

たまにふと思う、
私、恋人には恵まれないけど、
友人や上司や両親にはめちゃくちゃ恵まれてるな、って。

私はおそらく、人からの評価が真っ二つに分かれるタイプの人間だと思う。
私のことが苦手な人は、本当に私のことを大嫌いなんだろうなと思う。
人生思い返すと、
たぶんあの人に一生恨まれるんだろうな、と思い当たる人の方が多い。

なんだけど、私は人に愛されてるなあ…と思う。
というか、こんな私を愛せる人だけが周りに残ってくれたんだろうな、とも思う。

愛する、の定義って微妙だけど、
そんな難しいことではなくて、
私がめちゃくちゃなことをしても、
人としてダメになりかけても、
良くないことは良くないと怒ってくれて、
私のことを見捨てないでいてくれる、
そんな感じ。

例えばだけど、明日は前々職の同期の男の子と遊びに行く。
その会社を辞めてもう2年以上経つ。
しかも結構最低な辞め方をした。
同期の女の子からはインスタのフォローを外されるくらい。
それでも彼は、
私が「悩んでいるから電話したい」と言えばいつも時間を作ってくれるし、
年に2回くらい遊びに連れて行ってくれる。
ありがとう、と思う。

もしかしたら、これを読んでくれてる人の中には学生の方もいるかもしれない。
遊びに行くだけで「ありがとう」?と思われるかもしれないけど、
大人の人間関係って簡単に途切れてしまうもので、
生活環境や仕事が変わっても変わらず付き合いが続く、というのは結構貴重なことだと思う。

先々週、私の仕事は最悪の状態だった。
何もかも上手くいかなかった。
バレないようにオフィスを抜け出して、喫煙所に向かった。
喫煙所仲間の先輩方とすれ違って、挨拶をして通り過ぎた。
「ちょっとちょっと…!」
と先輩が走って戻ってきて、
「なんかあったやろ、元気ないじゃん。ちょっと時間もらっていい?」
と引き止められた。
私はみっともなく声を出しながらうわんうわん泣いた。
自販機のココアを奢ってもらい、タバコを吸いながら話を聞いてもらった。
同じプロジェクトでもない、入社3ヶ月という微妙な立ち位置の私を気にかけてもらえていたことが、
とても嬉しかった。

なんていうか、
いつもおちゃらけたキャラをしてるからなのか、
本当につらい時こそ気付いてもらえないことが多いな…って悩む人生だったから、
とても嬉しかった。

同期の小野くんから、
「来週の金曜日はオフィス来いよ?誕生日会しようぜ」
とメッセージが届いた。
そうだ、私、来週の金曜日、誕生日なんだった。
誰にも祝われない誕生日にももうすっかり慣れてしまっていたけど、
まさかそんな計画をしてもらえてるなんて…
私たち出会ってまだ3ヶ月しか経ってないのにね。
ありがとう、覚えていてくれてありがとう。

元彼の二股に気づいてから、
友人や両親から冷たい反応をされて、
話し相手に困った私は、
元々彼を私から奪った年下の女の子に連絡をした。
たくさん話を聞いてくれて、
たくさん共感してくれて、
「私で良ければいつでも話聞くので、一人で抱え込まないでください」
と言われた。
なんていい子なんだろう…
って私が言うのもおかしな話なんだけど。

そのことを女友達に話した。
「なんか泣いちゃった。ごめんね、一番つらい時に返信できなくて。私もペットが死んで傷心状態で…」
との連絡があった。
ありがとう、ごめんね、
「誰も私に寄り添ってくれない友人たちに腹が立ってる」とかnoteに書いちゃって。
みんないろいろあるよな、みんな大変だよなあ。

そして、その女友達ともう一人、いつも私たち3人組で過ごしてきた女友達からも連絡があって、
「東京に疲れたらこっちに帰っておいでよ。いつでも一緒に暮らせるよ」
って。
あぁ、ありがとう、ありがとう。
つらい恋愛をしてるのはあなたの方なのにね。
私には、帰る場所がある。

昨日は、ついに元彼との泥沼から脱却しようと思って、とある人に連絡をした。
「ツイキャス」という生配信サイトで4年前くらいに出会った気さくなおじさん(ごめんね笑)で、
顔も名前も知らないし会ったこともないけど、
程良い距離感で交流が続いている。
電話をするのはおそらく初めてだった。
2時間くらい話を聞いてもらった。
私のことも、私の元彼のことも悪くいうことなく、
親身になって話を聞いてくれた。
(もちろん、ネットの男女にありがちな「じゃあ今度俺と会わない?」とかそういう下心は一切見せず)
ありがとう、
出会いのきっかけはひょんなことだったけれど、
そんな私の人生に真剣に向き合ってくれてありがとう。

この人のことは初めて書くかも。
私はツイッターのフォロワーがほとんどいない。
おそらく3人くらい。
そのうちの一人、最も付き合いの長い方がいらっしゃる。
彼とはその昔、ニコニコ動画の時報が終わったあとの謎の画面でチャットを通して出会い、
それから12年?それ以上経った今も、
Twitterで交流がある。
当時中学生だった私は社会人26歳になろうとしている。
不思議なもんだ、顔も名前も知らない、会ったこともないし、特にメッセージでやり取りするわけではないけれど、
お互いのツイートにお互いじんわり影響され合いながら、
今では共通の趣味もある。
たまに仕事も教えてくれる。
私のツイートは本当にひどいもので、ゴミの掃き溜めみたいな状態を10年以上続けてるんだけど、
それでも愛想尽かされることなく、
交流が続いている。
ありがとう、友達と呼んでいいのかはわからないけど、
見守ってくれてありがとう。

書き出したらキリがないんだけど、
こんな感じで、
何故か私の周りには、
私のことを見捨てないでいてくれる人がたくさんいる。
そして困ってる時には手を差し伸べてくれて、
余計な詮索やアドバイスはせず、
私が満足したら、ふっと日常に戻っていく。
そんな素敵な人に囲まれながら生きている。

だから、私の人生、
悲しいことの方が多かったとしても、
それがきっかけで人の優しさに触れることの方が多いから、
私の人生は、悲しいことよりも嬉しいことの方が多いと思う。

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