たぬき好き…
今日のタイトルは自分の好みの女子の顔の系統の話というわけではない。
いろいろバタバタしてて少し書くのが面倒な時のいつもの逃げの姿勢で、今日も少し昔話をね。
オレが上京した40年前は、都内といえど終日営業のコンビニはそこまで多くなく、大学の学食や学生街の一部の店を除き、牛丼屋などファストフード店も今ほど庶民ウェルカムなところは少なかった。働く男の束の間のエネルギー補給のための餌場といったハードな雰囲気。
だって、当時の吉野家はポピュラーな牛丼並が確か450円していたはず。正直言って貧乏学生には少し高嶺の花な価格帯。
先輩から代々語り継がれていたであろう、とっておきの学生向け洋食屋とか教わるまでの間、調理できない環境の部屋で暮らしていて、寮や学食以外で食事するとなると、必然、ほか弁屋(当時ののり弁とシャケ弁は確かともに280円?)か、立ち食いの駅そば屋の世話になることが多かった記憶があります。90年代に入る前、水道橋の富士そばは、もり蕎麦もしくはかけ蕎麦とミニカレーのセットで350円でした。いもやの天丼が450円、とんかつ定食が550円だっけか?
そんな学生街の職場から新宿に転職してしばらくは、ランチがどうしてもワンコインの500円超えることにひたすら罪悪感を感じていました。
だからって、最安値の牛丼太郎やしょんべん横丁の若月まで毎回足は延ばせない。それこそ蛇の道は蛇。探せばどこにでもおもウマい店はあります。その話はまた別途。
閑話休題。
駅そばの話に戻す。
最初こそ、その関東風の蕎麦つゆの醤油の色の濃さに度肝を抜かれましたが、慣れるのもあっという間、自分的には天かすにはかつお節と醤油の風味が立った関東風のツユの方が断然合うと味覚メモリに上書きされたオレは、以降、立ち食いでは専らタヌキそば1択でした。安くて脂も感じられて温まるしね。寒い季節は七味唐辛子をガッツリ振ってさ。あと春菊天とかコロッケ蕎麦も嫌いじゃない。
あと、私見の追加としては、一方でキツネは関西風のおつゆの方が絶対に美味いと思います。そして蕎麦ではなく、うどん1択!
それから年を経て、何処かの居酒屋で「たぬき豆腐」なるメニューを食したのですが、コレにもハマった。豆腐に麺つゆに天かすとネギ。コレだけで完結しちゃうんだもん! 食べ進め、シメに麺を入れるもよし、玉子でとじて雑炊にするもよし。
ただ、具材は豪華にしすぎたら、オレ的には味が濁る気がしてあまり好きくない。ときどきご自由にとか、10円か50円玉置いてってとか書かれて平台に置かれた袋入りの、ちゃんとした蕎麦屋や天ぷら屋からもらってきた天かすは、もうそれだけで滋味深いものです。
今の時代なら、それをたぬきむすびにしたらきっと旨いだろうね?
そういうわけで、今週末は湯豆腐と双璧に、簡単なわりに美味いたぬき豆腐で晩酌とシャレこもうじゃ、あ〜りませんか? 関東の醤油会社の麺つゆでな。
https://www.buzzfeed.com/jp/kazuyawakana/tanuki-tofu
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