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分子栄養学とメチレーション回路。先ずは基本的なことから。捉えたものの難しく感じた方私の自己学習1

※2022.5月24日投稿後
メチレーションの働きと、メチレーションのタイプの箇所追記
2022.5月25日
DNA低メチル化の疑問点についての箇所追記
2022.5月26日
メチレーションの働き(17)など内容追記
2022.5月27日
細胞内の代謝回路のメチル化以外の働き追記
2022.5月29日
葉酸についての箇所と
(17)内容追記
2022.10月20日
メチレーション働きの胆汁酸について5月に訂正しようと思い忘れてました!


皆さんお元気ですか?
Kaoriです👶

今回は私の自己学習1回目です。

前回の自己学習ノートは、私達の身体の細胞内の代謝回路であるメチレーション回路について独学で勉強してきたことを沢山お話をしてみましたが盛り沢山になってしまったので、今回は基本の部分をおさらいしてみました。

メチレーション回路は、分子栄養学を実践されているドクターを中心に、医療、健康、美容、栄養などに携わるお仕事や一般の方にも広まって来ている細胞内の代謝回路で行われている働きのお話です。(私達の身体に備わっているものです)

私達は、摂取した栄養を消化、吸収、解毒、代謝や神経伝達物質やホルモンなどを合成して代謝しているだけでなく、メチレーション(メチル化)しながら代謝したり、DNAメチル化という遺伝子発現制御に関係するメチル化も行われています。

私がなぜ捉えたかは、前回の投稿でお話をしています。

この細胞内の代謝回路では、

メチル化以外には、アセチル化、ヒドロキシ化、脱炭酸、その他の働きも沢山行われています。


そのメチレーションのサイクルの働きを5つの回路で説明しているのがメチレーション回路です。

メチレーションが行われている場所は、膨大な数に登るので、これは、この段階でメチル化されているなどとは、いちいちそれぞれの物質の代謝経路や代謝回路を詳しく見てみないとわかりませんし、メチレーション回路の説明をされている方は、主要な箇所の説明をされているのだと思います。

この5つの回路内代謝の過程では、アセチル化、ヒドロキシ化、脱炭酸、その他なども行われています。メチレーションについての説明に使われているので、その話は出てきませんがバラバラに説明されているけれど、全部が繋がっていることを下記にご紹介した、細胞内の代謝回路をを見て頂くとわかります。

メチレーションは、細胞内の代謝回路のあらゆる働きの中の1つになるけれど、中でも重要な働きをしている

のだと思います。

美容や健康法、食事療法や自然療法、栄養療法、代替療法、西洋医学、東洋医学、植物療法、メディカルアロマ、何を実践するにしても、デトックスやファスティング等を語る上でも、知識としては必要な大切な細胞内の代謝回路であり、働きだと思っています。

前回の投稿

前回はいろいろと話が盛り込まれ過ぎていたので、今回は、おさらいをしてみました。


メチレーションとは?
メチル基とは?
生体内でのメチル化とは?
メチレーションの働き
DNAメチル化
エピジェネティクス(DNAメチル化とヒストン修飾(アセチル化とメチル化))

メチレーションのタイプ
この辺りのお話をしたいと思います。


私の独学の自己学習の投稿なのですが良かったらお付き合い下さい。


最初に参考にした全体図はこちら。
いくつかあるメチレーション回路のマップは、見比べると解ることが増えます。MatylationPathwayで検索をかけるといくつか出てきます。

下記は、こちらの内科の先生が紹介されていた細胞内の代謝回路の図です。一塩基多型SNPs(遺伝子変異)の説明などがわかりやすかったです。先生ありがとうございました。

You Tubeの中で紹介されていた膨大な細胞内代謝回路のメチレーション回路の位置は、こちら。

スゴイです✨✨

http://biochemical-pathways.com/#/map/1

 ↑タイトル未設定になってしまいましたが、どうすれば良いのか分からないのでこのままです😅
実際の細胞内の代謝回路です。 
     

それでは始めたいと思います。

メチレーション(メチル化)とは?


メチレーションには、

メチル基(−CH3)が必要になります。

炭素原子が水素原子3つと結合していますが、炭素原子の余りの腕🦾一本が他の物質と置換や結合することで、
その物質が
活性化・不活化したり様々な化学反応が起こることをメチレーション(メチル化)と言います。
後ほど詳しく説明しますが、DNAにメチル基が結合する場合は、遺伝子発現抑制なども起こります。


メチレーションには、

①有機合成におけるメチル化

➁生体内でのメチル化🧠🫀🫁

などがある

この生体内でのメチル化が

細胞内の代謝回路である【メチレーション回路】で行われている。

状況に応じて

メチル化、脱メチル化、その他の化学反応と共に遺伝子発現や制御、生理活性物質を合成したり、解毒や代謝が行なわれている。

摂取した栄養を単純に(実際は単純ではありませんが)消化、吸収、解毒や代謝、をしていると思っていましたが、メチル化なんてことが行われています。

遺伝子の発現や制御にもメチル化は関係しています。

【エピジェネティクス】という
DNAの塩基配列(塩基文字)には変化のない(突然変異や一塩基多型SNPsなどの遺伝子変異は無いこと)、
遺伝子発現や制御のシステムの研究ジャンルでは、細胞の分化(簡単には、肝臓は細胞分裂して、複製の際も肝臓の細胞になるとか)などの研究はされていましたが、研究が進み
エピジェネティクスと病気の関連がだんだんわかって来ました。

エピジェネティクスの主なメカニズムである、DNAメチル化、ヒストン修飾とがんや高血圧、糖尿病、精神疾患(うつ、統合失調症他)など病気の関連の研究が進み、

身体的な疾患以外では、PTSDやいじめ、マルトリートメント(虐待など親や周囲の大人が子供に不適切な関わり方をする)や犯罪者の方とエピジェネティクスなどの研究もされています。

エピジェネティクス心理学なんてものもあるようです。

エピジェネティクスは、後天的な環境、生活習慣や食習慣、ストレス、人間関係などが大きく影響すると言われています。

精神疾患、発達障害、生活習慣病、認知症、脳心血管疾患、がん、ホルモン依存性の疾患、アレルギー、アトピー、自己免疫疾患、薬物化学物質過敏症、副腎疲労、慢性疲労症候群、神経系疾患、
不妊、高ホモシステイン血症に伴う動脈硬化やその他、その他。

メチレーション回路は、これらの病気の根本原因を考えて治療して行く上でも、日頃の美容や健康を考える上でも大切だと、自分自身のコンディションが落ちついた結果思いました。

エピジェネティクス的な視点からも、私達のコンディションを良くしていける理由がわかるようになるのも分子栄養学やメチレーション回路の知識で、

メチレーション回路の中でも、DNAメチル化を理解するには、エピジェネティクスの知識は大切だと思いました。

エピジェネティクス、分子栄養学、メチレーション回路この3つがキーワードです。

前回も出てきましたが、今回の自己学習も、その辺りの話が出てきます。


生体内でのメチル化にはさらに整理すると

①DNAメチル化
➁アミノ酸やその他物質の生理活性物質を合成、解毒や代謝するためのメチル化
➂アミノ酸残基メチル化(ヒストン尾部アルギニンやリジン)
などが行なわれている


メチレーション回路は

分子栄養学でメチレーションを捉えている方は、この3つのうち①➁のメチル化を説明されているのだろうなと言うことがやっと解って来ました。


独学は遠回りなのかもしれませんがスッキリしました👶

①DNAメチル化(メチレーションの働きのDNA・RNA合成、たんぱく質合成、遺伝子発現や制御、DNAサイレンシングに関係)
➁アミノ酸やその他物質の生理活性物質を合成、解毒や代謝するためのメチル化

この🌟2つがメチレーション回路の代謝サイクルの中で行われている

メチレーション(メチル化)は1秒で10億数回以上行われているそうです。

そして、🌟メチレーションの働き

🌟5つの代謝回路の話になって行くのだと思います。

メチレーション回路の簡易版

①DNAメチル化➁アミノ酸やその他の物質の生理活性物質合成や解毒や代謝のためのメチル化どの辺でされているのか、イメージしやすくした図です。メチレーションの働きの(1)〜(5)までのことも詳しくは書いていませんが書き込んであります。

メチレーションの働き

(1)メチル基供給
(2)DNA・RNA合成(核酸合成)/修復と構築
(3)たんぱく質・脂質合成
(4)遺伝子発現・制御(スイッチオン・オフ)
(5)遺伝子サイレンシング(遺伝子発現抑制、遺伝子サイレンシング、DNA発現抑制様々な言い方がされている)
不必要な遺伝子を発現させず、私達の身体を健康に保つ。病気の遺伝子を持っていても、DNAメチル化により、サイレンシングが行われていれば、病気にならない可能性もある。
何らかの要因でメチル化が外れた時に病気が発病する。
遺伝子の種類によっては、制御されては困るものもあり、遺伝子の種類によっては良し悪しが変わりますが、通常の遺伝子制御ではなく、エピジェネティクス的な制御の種類を指します。
(6)神経のミエリン鞘形成(髄鞘)、神経系のネットワーク構築
(7)ウィルスの沈静化(2)〜(5)や(17)の働きと関係します。
ウィルスは、核酸であるDNAとRNAをたんぱく質でできた殻(カプシド)に包んでいて、一部のウィルスは、脂質の膜(エンベローブ)に包まれている。宿主がいないと増殖できないので、DNAサイレンシングができていれば、ウィルスが身体中を暴走せず身体を守ってくれることに
(8)解毒抗酸化物質合成 グルタチオン、タウリン、活性硫酸塩(PAPS)
(9)有害重金属、有害化学物質、有害ホルモン(環境ホルモン、環境エストロゲン、内分泌攪乱化学物質)などの解毒代謝(グルタチオン、タウリン、活性硫酸塩(PAPS)により)
(10)抗酸化物質やエネルギーに必要な物質合成、エネルギーの産生、代謝 システイン、カルチニン、ATP、CoQ10、その他
(11)ミトコンドリア機能維持
(12)消化作用一般
タウリンや活性硫酸塩(PAPS)などの働きにて、胃酸分泌、胆汁分泌、インスリン分泌、一時胆汁酸から腸内細菌(悪玉)により二次胆汁酸へ代謝されてしまう(二次胆汁酸が
毒性が高いようタウリンによる解毒大事。大腸がんなどの原因にもなるようなので代謝して排泄されることも大切に)
(13)神経伝達物質合成・代謝・バランス 
BH4を使いセロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリン、アドレナリンなどのモノアミン神経伝達物質合成/グルタミン酸、GABA、アセチルコリン
このBH4はアンモニアの解毒にも、NOS(一酸化窒素合成酵素)によるNO(一酸化窒素)の合成にも必要なもの。
(モノアミン神経系伝達物質は、それぞれMAOA、MAOBとカテコールアミン(ドーパミン、ノルアドレナリン、アドレナリンやカテコールエストロゲン)はCOMTなどで代謝する)
(14)細胞膜や粘膜の流動性維持
(15)各種ホルモンの合成や代謝
(16)女性ホルモンエストロゲン解毒代謝
SAMeとCOMT(カテコールOメチル基転移酵素)によるメチル化、活性硫酸塩(PAPS)による硫酸化、グルクロン酸抱合、グルタチオン抱合などにて解毒代謝。
エストロゲンの代謝物の種類によっては、如何に肝臓で、解毒処理されるかで、発がん性が変わる。その他、エストロゲンの代謝物よっては、高血圧や糖尿病などとも関係する。
女性に限らず男性にとっても重要な働きです。
(16)免疫調整 新しいT細胞(胸腺細胞 リンパ球の一種、Th1Th2バランス)をつくり、これにより自己抗体をつくらなくなり、感染性物質に適応し、アレルギー性炎症を減少させる
現代人は、Th1の働きが弱まりTh2が過剰に反応している場合が多くアレルギーの方が増えていると言われている。
女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンや男性ホルモンのジハイドロテストステロン、成長ホルモン、プロラクチンや内分泌攪乱化学物質、乳製品や肉類など動物性食品に含まれる女性ホルモンなどもTh1Th2バランスや炎症や免疫に関与するサイトカイン(IL、IFNなど)に影響する。
オメガ6過剰は、Th2応答を過剰にし、Th1を抑制する。
糖質過多によるインスリン分泌が必須脂肪酸の代謝ルートでの酵素活性を刺激して、オメガ6系のアラキドン酸に影響するのでその結果、Th2へ影響していく。
不妊治療でTh1Th2細胞比をチェックしている。反復流産や反復着床不全の方などは高い傾向にあるようです。
免疫が低いなら免疫力アップは必要かもしれませんが、バランスが大事だと思うので、免疫を高めようとするあまりバランスが崩れていたなんてこともあるようです。
免疫云々ではなくても、エストロゲン優勢であることを知らずにハーブや精油などのエストロゲン作用やプロゲステロン作用を知らずに。植物エストロゲン、高麗人参他のエストロゲン作用などの影響を受けている場合もある。
植物・動物性のプラセンタなどもホルモンリスクがある。
(18)ヒスタミンなどの物質の分解
ヒスタミンは、代謝酵素以外では、後で説明するメチル基SAMeにより処理される。低メチレーションタイプは、メチル基が少なくメチレーションの回転が遅くヒスタミンが多い。
(19)発がん、動脈硬化、脳心血管疾患、認知症、高血圧、骨折、その他の予防、
高ホモシステイン血症を予防することで、これらの予防にも繋がる。(メチオニン回路で合成される、ホモシステインが解毒代謝され、酸化ストレスの低減やDNAメチル化などにより、無駄なたんぱく質の発現を抑えることなどから)
高ホモシステイン血症は、酸化ストレスにより、血管内皮細胞に障害を与え、血栓形成の要因になり、脳や心臓の血管や神経細胞などにも影響し動脈硬化などの原因、認知症などに関連していきます。

骨折は、副甲状腺ホルモンやカルシウムとマグネシウムのバランス、ビタミンD、
女性ホルモンエストロゲンの代謝物カテコールエストロゲン、
エストロゲンや男性ホルモンのテストステロンの低下などとも関係します。

メチレーション回路のメチオニン回路でホモシステインが処理されて行く過程では、沢山の機能が備わっている物質が合成されているので、この機能が上手く行くと、またメチレーション回路全体が上手く回っていれば、様々な病気の予防に繋がります。

葉酸、VB6、VB12、マグネシウム、亜鉛不足は、高ホモシステイン血症の原因ともなり、

葉酸とVB12不足と高ホモシステイン血症は、胎児の神経管障害(二分脊椎や無脳症)などの要因となるとも言われていますが、神経管が閉じるのが妊娠発覚前なので、妊娠が発覚してからでは遅く、妊娠前からのコンディションが大切になります。

葉酸の推奨は、二分脊椎などの予防まではできるようになっても、その葉酸の代謝が上手くできないことからASDなど発達障害のお子さんが増えている原因の1つということ、

葉酸摂取の啓蒙が行われた頃とリンクしていると言われています。

予防に葉酸摂取がなるとは言っても、日本人女性は、葉酸摂取時期が遅いことも問題なようで、二分脊椎は増えているようです。

ドラッグストアのサプリメントコーナーでは、『妊娠したら葉酸を』みたいなポップが多いですよね。

女性は、月経で鉄とたんぱく質も喪失することや隠れ貧血(フェリチン不足)が多いので潜在的な貧血などと合わせて

中高生ぐらいから教える必要があるように思います。

葉酸については、メチレーション回路の葉酸回路で代謝される葉酸ついて理解することが重要になってきます。
メチレーションのタイプによっては、葉酸が回転を抑制(メチオニン、SAMeは回転)すること、
葉酸の代謝酵素の一塩基多型SNPs(遺伝子変異)による酵素活性の低下や葉酸の種類と注意点の理解が必要です

話は戻って

一般的には、ホモシステインが低い場合については、触れられていないことが多く、分子栄養学とメチレーション回路を捉えると、低い場合についても問題があることが分かります。
高すぎても低すぎても問題なのです。

他にも私が見聞きしたことを例に上げると

動脈硬化の原因とされてきた、コレステロールですが、脳は60%は脂質でてきていますし、低い人の方が高い人よりも認知症のリスクが上がるなども解ってきているようです、その脂質のさらに細かい分類のうち悪さをするものがあるだけで、最近は動脈硬化の原因としては、高ホモシステイン血症についての影響が強いとされています。
コレステロールは、性ホルモンや副腎皮質ホルモンの原料でもありますし、副腎疲労の方で、コルチゾールに使われてしまい、コレステロールが低いなどの場合があるようです。
もはや悪玉、善玉という分け方は、誤解を生みやすい気がします。

他には、活性酸素=悪いではなく、生体内では適度に必要でそれが増えすぎたり、処理されないことが問題になるようだとか

女性の更年期の話題もエストロゲンの低下ばかり捉えられていることが多いですが、
エストロゲン優勢についての理解やプロゲステロンも大切です。

必須脂肪酸のオメガ3と6のバランスが現代人は、悪くオメガ6が過剰である傾向が高いのは確かなのですが、
今度は良いからとオメガ3を6とのバランスを考えずにオメガ3を摂りすぎてバランスを崩していたり、稀に体質的に、オメガ6が不足しているかたもいるようで、そのような方はオメガ3摂取でコンディションを崩したりします。


20世紀に良いとされたもの悪いとされたもの中には、どちらも、だんだんそうでないと言うことが解ってきたことが沢山あるなと思います。

どちらか片方だけで考えるのではなく、どちらが良い悪いではないことも多く、バランスが大切であることや個体差があると言うことが
分子栄養学やメチレーションを独学で勉強してきて理解することが増えました。

膨大な細胞内代謝回路、そのメチレーション回路の働きは、こちらで紹介していない働きもまだまだ沢山あります。

主要な働きをしてくれるということになります。

このお話した働きは、メチレーション回路での働きとして説明していますが

実際は、脳細胞や神経細胞かもしれないし、細胞内の核内やミトコンドリアであったり、免疫細胞や
肝臓での働きなら肝臓の細胞内での働きであったりするのです。

メチレーション回路をの基本は同じでも説明される先生によってや治療による得意分野によって変わってきます。

メチレーションのマップも違います。

私は、独学なので自由に様々な先生のメチレーション回路の働きについてを見聞きしながら融合させてみました。



メチレーション回路の5つの回路

メチオニン回路
葉酸回路
BH4回路
尿素回路
TCA(クレブス)回路

これらの代謝回路が協力しあって代謝しています。

今回は、この5つのお話はしません。


それでは、メチル化の話に戻ります。

メチル化に必要な

メチル基(−CH3) 


メチル基には、
メチル基供与体(メチルドナー)

SAMe、コリン、ベタイン、5メチルTHF葉酸、その他

メチル基受容体

ナイアシン(VB3)、ホスファチジルエタノールアミン、SAH(Sアデノシルホモシステイン)、その他

などがあります。

メチル基供与体の代表選手が

SAMe


アミノ酸のメチオニン
たんぱく質として最初に作られるアミノ酸のトップバッターです。

メチオニン回路で

そのメチオニンとATPによって合成されるのが

SAMeです👏👏👏

(Sアデノシルメチオニン / サムミー)

メチル基供与体は、他にもありますが、SAMeは、

全細胞に存在し

解っているだけでも

数百種類の生体反応に関係しています。

中でも

脳や肝臓、関節などに多く存在するそうです。


メチレーション回路の働き一番目は、

メチレーション回路を回して行くために必要な

(1)メチル基を供給する🎁🎁

ことです。

次に代表選手のメチル基供与体SAMeを使って行われるDNAメチル化
のお話をします。

このDNAメチル化は、

メチレーション回路の働きの中で

(2)DNA・RNA合成(核酸合成)/修復と構築

(3)たんぱく質・脂質合成

(4)遺伝子発現・制御(スイッチオン・オフ)

(5)DNAサイレンシング(遺伝子サイレンシング、遺伝子発現制御、DNA発現制御)

これらの働きのためにも

重要なものになります。


(2)と(3)についての図

DNAからRNAそしてたんぱく質が合成される過程と、DNAメチル化とヒストン修飾がどの段階で行われているのかを書いたものです。

(5)DNAサイレンシングについての図

DNAサイレンシングについてWikipediaの説明を図にしたもの


(4)遺伝子発現・制御(スイッチオン・オフ)

については、さらに


エピジェネティクス

を理解する必要があります。

その主なメカニズムが

DNAメチル化🌟とヒストン修飾🎀

になります。

この2つが協力しあって行われています。

難しく感じていた方は、

このメカニズムが理解できれば、難しくなくなります。

メチレーション回路の働き
最初は、めちゃめちゃ難しく感じました😅

なんのことか??

ですが本当に大元、メチル基とエピジェネティクスのDNAメチル化とヒストン修飾をバッチリ理解できれば

難関は突破できます❗❗



①DNAメチル化🌟

このDNAメチル化には、

DNAメチル化
DNA脱メチル化

DNA低メチル化(活性化/発現促進)
DNA高メチル化(不活化/発現制御)

DNAメチル化異常

などという状態があります。

メチル化には、メチル基供与体や受容体も必要ですが、

代謝には、酵素も必要になります。

DNAメチル基転移化酵素
DNA脱メチル化酵素

などもあります。

全部を説明しませんが(私が全て理解している訳ではないので)キーワードとしては知って頂ければと思います🙂

➁ヒストン修飾🎀

ヒストンはDNAが巻き付いているたんぱく質で5種類ほどあり

ヒストン修飾には以下の種類があります。

①アセチル化(活性化/発現促進)
➁メチル化(活性化/発現促進、不活化/発現制御)

ヒストンメチル化酵素の種類とヒストンメチル化が行われる場所によっては、発現促進と制御が変わる

➂リン酸化
➃ユビキチン化

などがあります。

ヒストンアセチル基転移酵素
ヒストン脱アセチル化酵素
ヒストンメチル基転移酵素
ヒストン脱メチル化化酵素

などがあります。


それでは

【エピジェネティクス】

DNAメチル化と🌟

ヒストン修飾🎀(アセチル化とメチル化)

この2つがどのように協力しあって行われているのか??

DNAメチル化は

その前に染色体の構造は?
DNAとヒストン、クロマチンがどこにあるのか書いた図

DNA、ヒストン、クロマチンの場所を理解するためやDNAメチル化とヒストン修飾の目印(エピジェネティックマーク)について書いたもの

それでは

DNAメチル化とは

DNA塩基配列の
【遺伝子発現(転写)領域】(プロモーター領域ともいう)の
【CpGアイランド】のCG配列という、CシトシンGグアニンが集中しているところの
【Cシトシン】がメチル化されることをいう。

ヒトゲノムの70〜80%は、メチル化されている

DNAのシトシンに
メチル基(−CH3)が付きメチル化され
抑制型ヒストン修飾増加により不活化され

遺伝子発現が制御される。


このことを説明した図です。

シトシンがメチル化されると、遺伝子制御される説明図です。抑制型ヒストンの増加については、また次の図で説明しています。

続いてメチレーションの状態に、よって

DNA低メチル化
DNA高メチル化

の状態があります。

DNA低メチル化とは?

①メチル基であるSAMeがDNAのCpGアイランドのシトシンに付きメチル化するのがしていない


このメチル化が少ない状態?何らかの要因から脱メチル化した状態?

※遺伝子が発現するか制御されるかの仕組みを説明しているだけで、良いか悪いかではないのですが、
この状態が、
低メチル化だとよろしくない場合しか、現時点での私には判りません。たんぱく質不足やその他原因により、メチル基が少ないとか、メチレーション回路の回転がスローであるとか、何らかの原因で
脱メチル化した状態などが考えられると思います。

🌟2022.5月25日追記
メチル化していれば、遺伝子制御されるのだから、単純にシトシンのメチル化がされていない状態が低メチル化であるとシンプルに捉えれば良いのだと思いました。
🌟2022.10月26日
こちらの投稿では解決済み



活性型ヒストン修飾増加(アセチル化とヒストンのメチル化)

※ヒストンメチル化は、活性化/発現、不活化/制御どちらもその種類によってあるようですが、こちらでは、

活性化/発現です。


➂クロマチンの緩み⇒遺伝子発現活性化

クロマチンが緩むとRNAポリメラーゼがプロモーター領域に結合しやすくなるので、転写され、RNA合成⇒翻訳⇒たんぱく質合成に向かう

文章にすると、

DNAの低メチル化や活性型ヒストン修飾の増加により、クロマチン構造が緩むと遺伝子発現が活性化される。

アセチル化は、DNAのヒストンへの巻き付きが緩くなり、転写因子の結合がしやすくなり、遺伝子の効率的な転写がおこる。


DNA高メチル化とは?


①メチル基であるSAMeがDNAのCpGアイランドのシトシンに付きメチル化される


➁抑制型ヒストン修飾増加(脱アセチル化とメチル化)

こちらのヒストンメチル化は、

抑制/制御です。

➂クロマチン凝集⇒遺伝子発現の活性抑制

クロマチンが凝集すると、RNAポリメラーゼがプロモーター領域に結合しにくくなり、mRNAへの転写がストップし、DNAの発現(遺伝子発現)は制御される。


文章にすると、

DNA高メチル化や抑制型ヒストン修飾の増加により、クロマチン構造が凝集すると、遺伝子の発現の活性が抑制される

アセチル化が除かれると、遺伝子はヒストン周囲に固く巻き付き、転写因子が抑制される。

DNA高メチル化と低メチル化を説明した図
がん抑制遺伝子は、何らかの要因により遺伝子制御されてしまったものなので、最初にメチレーションの働きのところでお話したDNAサイレンシングであるエピジェネティクス制御とは、違うものです。


ウィリアム・ウォルシュ博士の
ウォルシュリサーチセンターによると

日本人のデータではありませんが

健常者の70%は、メチレーションに問題ないようですが、残りの22%低メチレーションタイプ、8%高メチレーションタイプだそうです。

DNA高メチル化が過剰(傾き過ぎている)=メチレーション回転しすぎで、メチル基過剰になるタイプを

高メチレーションタイプ
(オーバーメチレーション、ハイパーメチレーション)



DNA低メチル化が過剰(傾き過ぎている)=メチレーション回転がスローで、メチル基が少ないタイプを

低メチレーションタイプ
(アンダーメチレーション、ハイポメチレーション)

といいます。

ややこしいのは、DNA低メチル化も高メチル化も
遺伝子発現制御の仕組みの違いを説明しているだけで、

それがどちらかが過剰になったのが

低メチレーションタイプ
高メチレーションタイプ

になると思います。

だからそれぞれに、

過剰としてみました。


DNA高メチル化が過剰(傾き過ぎている)なのが高メチレーションタイプ

DNA低メチル化が過剰(傾き過ぎている)なのが低メチレーションタイプ

だとやっとなんのことかが理解できるように思います。

スッキリしてきました!👶

🌟2022.5月25日追記

DNAのCpGアイランドでのシトシンがヒトゲノムでは、70〜80%メチル化されているのが通常であるとすると、それより低い場合と高い場合を意味するのではないかと後から思いました。
『ヒトの遺伝子は、8割は発現されるべきではない』と分子栄養学とメチレーション回路の話をされている方がいたのですが、シトシンのメチル化の話になるのか??
今度はそれを調べてみます。


メチレーション検査は、日本国内でも受けられるところは少ないし、自費診療なのですが

そこで、ウォルシュ博士の研究から

全血中のヒスタミン量がメチレーションタイプの指標になるとのことですが日本では測定できません。

全血中のヒスタミン濃度は、抹消血中の好塩基球の数と相関する(98%は好塩基球内)そうで

こちらの計算方法で簡易チェックができます。

白血球(WBC)×好塩基球(Baso)%÷100


40(30)以下で高メチレーション、オーバーメチレーション
70以上で低メチレーション、アンダーメチレーション

の可能性が高くなるそうです。

私は、持病で手術した際は、20で術後30まで上がりましたが、完全に高メチレーションです。葉酸欠乏タイプとも言います。
魚介類や肉類に多いメチル基のSAMeの原料となるメチオニンがふえると、ドーパミンなどの神経ニューロンを刺激するようで、その感覚がわかります。

私は身体でいろいろと反応するので、トライ・アンド・エラーを繰り返しながら、自分の落とし所が見えてきました(笑)

メチレーションのタイプについてのお話をStandfmでしています。リンク先もあります。

更には、

DNAメチル化異常もあります。

エピジェネティクスと病気の関連では、
エピジェネティクスの主なメカニズムの
DNAメチル化、ヒストン修飾

DNAメチル化異常
ヒストン修飾異常

について

がんや生活習慣病、精神疾患(鬱、統合失調症、その他)などの研究がされているようです。

DNAメチル化異常は生活習慣、食習慣や人間関係やストレスも大きく影響します。

DNAなんて難しく感じる話になりますが
基本的な日常生活が大切になると思います。

エピジェネティクスの研究をしているだけの方は、
分子栄養学で、このメチレーションを正常化できることを知らないのだと思うので、(個体差があるから完璧にはいかないこともあるかもしれませんが)

エピジェネティクスの研究で、創薬や基礎研究するなら

私の感じたことは、分子栄養学とメチレーションの観点からエピジェネティクスを研究した方が早いのではないかなんて思いました!

私は、副腎疲労による鬱や、高メチレーションタイプで、典型的なセロトニンやドーパミン不足による鬱ではなかったので、SSRIセロトニン選択再取り込み阻害剤で悪化したことや

患った婦人科疾患

その根本原因が分子栄養学やメチレーションに関する情報から解ったので、

日本での分子栄養学の発展を願っています❗❗


ここまで読んで頂いてありがとうございました🌿

Brilliant Beauty Message Kaori












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