見出し画像

分子栄養学とメチレーション回路。DNA低メチル化と高メチル化による遺伝子発現制御の仕組みが理解できるとわかること。自己学習4

※投稿後、追記

皆さんお元気ですか?
Kaoriです👶

前回の投稿でお話しましたが、DNA低メチル化と高メチル化の説明がわからず混乱したことがあります。

私は、DNA低メチル化と高メチル化による、遺伝子発現と制御の仕組みをちゃんと理解する前に、

これが良い悪いではないのに、

先に、分子栄養学とメチレーション回路を捉えて、低メチレーションタイプと高メチレーションタイプについて理解しました。

ですが細かい部分までは理解しておらず

メチレーションの代謝が傾いていることにより、様々な不調を来すことだけ理解していたので、

調べる上で、DNAメチル化の研究をされている方の説明や論文等を読んで見るものの

最初は、言葉の意味が混乱して解らなかったのです。

DNA低メチル化と高メチル化は

遺伝子発現と制御のメカニズムであり、良し悪しを説明したものではないこと

それがどちらかに偏り、さらに過剰になったタイプを

低メチレーションタイプ、高メチレーションタイプという

そして

低メチレーション
アンダーメチレーション
ハイポメチレーション

高メチレーション
オーバーメチレーション
ハイパーメチレーション

同じことを意味するのだと解ったことにより、混乱しなくなりました!

DNA低メチル化と高メチル化の疑問点が解決した投稿


そこで、遺伝子発現や制御のメカニズムについて詳しい方や私の投稿をずっと読んで下さっている皆さんは、遺伝子発現と制御の染色体のクロマチン構造で実際行われていることを理解して下さっているかと思います。

そうすると

こちらの説明が理解できるようになると思います。

遺伝子発現と制御の仕組みが解ると、下記の内容が理解できるようになり、エピジェネティクスと分子栄養学とメチレーションの代謝を捉えて治療することの良さがより、わかるようになるように思うのです!

ウィリアム・ウォルシュ博士の研究所のエピジェネティクスの説明の中にあった興味深い内容を紹介しますね(以前も紹介しましたが)

ウィリアム・ウォルシュ博士

『メチオニンとSAMeは、クロマチンを圧縮してSERT輸送タンパク質の産生を減らすことにより、セロトニン再取り込み阻害薬として機能します。逸脱したマークを元に戻す方法はまだわかりませんが、エピジェネティック科学は、異常な遺伝子発現に対抗するためにDNAをほどくか圧縮する治療法の開発を導いています。栄養素やその他の天然物質は、エピジェネティックな障害に対処するために特に有望であるように思われます。』

この話しを解説してみます。

低メチル化している低メチレーションタイプの場合、典型的なセロトニンやドーパミンが不足している鬱で、SSRIセロトニン再取り込み阻害剤が効くケースが多いと言われています。

この説明は、低メチル化では、クロマチンが緩んでいるので、クロマチンを圧縮すること(私の図では凝集です)で、セロトニン輸送たんぱく質を減らし、セロトニン再取り込み阻害剤として働く

その役割をアミノ酸のメチオニンやメチオニンとATPによって合成されるSAMeが担ってくれるということを説明されています。

逸脱したマークを元に戻す方法はまだわかりませんが

=低メチル化(+ヒストン修飾)か高メチル化(+ヒストン修飾)が過剰になった状態を元に戻す方法という意味だと思います。


異常な遺伝子発現に対抗するためにDNAをほどくか圧縮する治療法の開発を導いています

=DNAをほどく=高メチル化過剰になり圧縮したクロマチン構造を緩める

圧縮する=低メチル化過剰になり、緩まったクロマチン構造を圧縮する

という意味になると思います

栄養素で遺伝子発現と制御の状態を変えられ、尚且セロトニン再取り込み阻害剤と同様に働くという説明なのだと思います。

面白いと思いませんか?

私だけ(笑)

精神疾患だけではありませんが、分子栄養学による精神疾患の治療がなぜ良いのかを知るきっかけになる研究結果だと思うのです。


こちらの図を理解して頂いた上で説明を読むと意味が理解できるかと思います。

エピジェネティクスの主なメカニズムのDNAメチル化とヒストン修飾による遺伝子発現と制御の仕組み。実際のクロマチン構造で行われている図。分子栄養学的な観点で基質(アミノ酸や葉酸などの栄養素他)と酵素の不足や活性低下や過剰などメチル化に影響する説明はここではしていません。
DNAメチル化に主に関係することをイメージしやすいようにまとめてみた図。
DNA低メチル化と高メチル化の仕組みとメチレーションタイプ。分子栄養学的な観点の低メチレーションタイプと高メチレーションタイプは、どちらかに偏りすぎているタイプのこと。簡易チェックは、ウォルシュリサーチセンター研究によるヒスタミン量の計算方法。

私が以前、エピジェネティクスの研究で、創薬の研究や基礎研究するならば、分子栄養学とメチレーション回路の観点から研究を進めた方が早いのではないかと思う理由は、説明の中にあった

『栄養素やその他の天然物質は、エピジェネティックな障害に対処するために特に有望であるように思われます。』

ということを私も勉強していて感じたからなんです

今回紹介した、メチオニンとSAMeの具体的な作用が説明されていたのを見て、読んでくださる皆さんにもシェアしてみたいと思いました。

他に勉強しているうちに疑問に思ったのは、メチレーション回路の中の葉酸回路を抑制する抗がん剤ががんやリウマチで使われますが

葉酸は、メチレーションを抑制することがエピジェネティクスの研究から解ってきているのに

副作用対策でまた葉酸を内服するとか

おかしな話だなと疑問に思ったりしています。

抗がん剤で、葉酸回路を抑制して、さらに葉酸でメチレーションを抑制することになると、どうなるのだろうか?と疑問に思いました。

ふと疑問に感じていることの1つです。

身体にダメージがこない治療が選択出来るのが一番だとは、思います。

葉酸の話で参考になる記事
ウィリアム・ウォルシュ博士も出てきます。

遺伝子発現と制御の話は、難しかったけれど、細かい部分まで理解して良かった!と本当に思いました。

私は個人的に過去に大変な思いをしたので、エピジェネティクスや分子栄養学、メチレーション回路の知識によってかなり救われましたし、

西洋医学の世界で働いた後に、オーガニックの美容業界では、自然療法や代替療法などを見聞きしてきて、さらには分子栄養学とメチレーションを捉えて思うのは、統合医療の大切さです。

どの治療は良いとか悪いとか言ってないで協力しあえたら良いと思いますし、

いち早く情報を捉えた方は、西洋医学を批判したりしますが、フィールドが違えば知らないことがあっても仕方がないのに、そういった前後の背景を考えると簡単には行かないことが沢山あるんですよね。

だからいろいろと考えると、単純に否定したり批判はできなくなります。

それぞれ完璧な治療はないとも思います。

以前もお話しましたが、高メチレーションタイプで、典型的なセロトニンやドーパミンが低い鬱ではなかったのでSSRIで悪化した経験があるし、薬物に過敏な傾向もありますが

薬は絶対に駄目みたいなことにはなっていません。

だけど、できる限り食事や栄養素で何とかなるならそうしたいものです。

私が副腎疲労に伴う鬱になったのは、20年前ぐらいですが、これらの情報にたどり着いて良かったです。
副腎疲労を知ったのは2013年で2度目の副腎疲労かも知れず、症状が当てはまり、過去に鬱の治療をしたところで簡単には良くならなかったこと、婦人科疾患のベースにこちらがあり、上手く治療がいかなかったので、恐らくそうであろうと考察しているだけです。

治療する上で働く日数を減らすなど工夫して仕事をするなど、自費診療が難しかったので全て独学で理解して、コンディションを整えるしかありませんでした。

ですが最近自称副腎疲労で受診するものの、副腎疲労を知らないドクターの病院で、患者さんとのトラブルがあるそうです。

副腎疲労による治療をする病院でも、分子栄養学とメチレーション回路を捉えて副腎疲労の治療にあたるドクターと、そうでないドクターの違いもありそうです。

宮澤賢史先生の別の記事で、副腎疲労という病態は、論文など調べても出てこないので、西洋医学では中々捉えられない背景があるとの話もありました。副腎疲労を捉える方がこの病態を知らないとトラブルになるかもしれないので、参考に。

ちなみにこの記事に出てくる副腎疲労になりやすいタイプ動物占いで、私は猿🐵なんですよ(笑)


ここまで読んで頂いてありがとうございました👶

Brilliant Beauty Message Kaori







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?