【音楽と思い出】『風よ吹け』サンハウス
実はリアルタイムでは聴いたことがない。
ロックを聴き出したころはバンドは解散していた。
鮎川さんはもうシーナ&ロケッツをやっていた。聴き始めたころはユー・メイ・ドリームが流行っていたと思う。ロックだけどテクノポップの風味もある音だった(個人の感想)
鮎川さんの昔の音を聴こうとしなかったらここで書くこともなかったと思う。
東京に行ってアルバイトをして少し小遣いを稼ぐといつも中古レコード店に行っていた。
高田馬場駅近くのビルの二階にあるタイムという名前の店だったと思う。邦楽、洋楽たくさんのレコードがあった。
いつも買えるわけではないけど黙々と指でレコードジャケットをめくり新しいものが入ってないかチェックする。それが楽しかった。
その頃、サンハウスという名前を知って早速レコードを見に行った。友達の一人がサンハウスは聴くけどシナロケは聴かんと言っていたのでどのようなものかと気になっていた。
買ったのは「poison」というアルバム。ベスト盤?いい曲がたくさん入っている(ジャケットはちょっと怖い。菊さんの目が赤いから)
『風よ吹け』もその中にあった。
この曲は当時とその後、二度違うところで惹かれている。
曲のイントロで鮎川さんのギターが走り出してマラカスとドラムが追いかける展開。音質はシンプルでタイトなロックンロール。ストーンズほど明るくはない少し暗めでこれをブルージィーというのか。そう?上手く表現出来ない。
当時は歌詞がすごく印象に残った。「まわりはみんないい人だらけ」「とても幸せそうに笑ってみせた 俺に出来る事といったらこれ位」菊さん(柴山俊之氏)は見た目怖いけどすごく繊細な人なんだろうなと思っていた。
その後何回か再結成しているのだが見には行ってない。ユーチューブで映像を見たり視覚上も追体験するのだけど観ていると年を重ねた時の方がよりかっこよい。ライブ動画は音も大きくてすぐノレるのだが、一番いいのはイントロからしばらく鮎川さんのギターソロが続くところ。オリジナルではない。そこがよい。昔からライブではやっていたのだろうけど見たことないから新鮮。
『風よ吹け』以外にもいい曲はたくさんあり、別の機会に思い出を残したいと思う。
最後に
鮎川さんが今年亡くなってとても悲しかった。こんなにも涙が出るのかと思うくらい。鮎川さん、シーナ&ロケッツの思い出も別の機会で記したいと思う。
おわり