カガミキョウコ

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飛行機に乗り遅れそうになった

 新幹線、中国の高鉄に乗り、座席に座り、高鉄の座席がフリーになっていると、Xにポストしようと思った。  その時、そうだ、飛行機のオンラインたチェックインもしようと、アプリを立ち上げた。 (ヘッダーの画像です)  そこに見えた時間が17:55 。今、16:06だ、しかも深圳北駅を出た所。香港にはいない。 いやだ何これ、なんの冗談。私の飛行機って19時ではなかったの? いや、日本に着くのは22:50くらいだったはず。なら飛行機は17時だよ。なんで間違えたの? こんな単純なことな

    • レイナアブソルータ(第6章)

      戴冠式前夜 「おめでとうございます。クラウディナ様。お目覚めでいらっしゃいますか?」  とクロエの声がする。  天蓋の帳が開けられる。寝台にはアヴドゥルもいた。  昨日、いや日付が変わってすぐだった、部屋に、当たり前のように、私の寝台に入ってきたのだ。  私は明日の戴冠式を前に緊張感から眠れず、まんじりとしていた。その時だ、荒々しく部屋に入り、私の褥に何の憂いもなく入ってきた。昨日の不寝番の騎士も侍女は止めることもしなかった。 「明日は其方の戴冠式か、ああ、もう今日だな

      • レイナアブソルータ(第5章)

        王の暗殺、その後 計画全貌  今回の伯爵の計画は、此方が国として独立した為、自分もと思って、なら此方の国を乗っ取るのが手軽にという、安易な計画だった。  そんなことがないように、お互い身内を人質のように嫁がしているのに。それは大したことがないと、姉様は身内を撃った伯爵夫人となってしまったし、夫を縁者が撃った妻となって、立場も危うくなってしまった。それはこちらに嫁して来た義母(はは)も同じ事。  私は契りの儀の後直ぐに、軋む身体を引きずる様にと、義母の部屋に向かっている

        • 小説を書き始めた理由

           コロナ禍でお仕事がなくなり,する事も無く家にいるのもつまらないし、不安だった。そんな不安を払拭しようとなのか、ちょっと沼に落ちました。  で、はまり過ぎたわたしは、その2次創作をと思い、『なろう』に登録。  えっ!『なろう』で2次なんてって思いますよね。今なら分かりますが、その時のわたしは何の知識もない、思いつきだけの見切り発車の状態でした。  それを知った時の感想は、『アレ?』って感じは、ほぼ、ちいかわ状態。それでも、気を取り戻し、何か書いてみようと、『なろう」で人気の胸

        飛行機に乗り遅れそうになった

          レイナアブソルータ(第4章)

          アヴドゥルが齎したもの 文通〜貢ぎモノは必須だ  そんな退屈で死にそうな謹慎の日々を過ごしていたら、部屋に父様の執務官が、やって来た。 「イスラームの国からの使者がお越しで、姫様に謁見をと申し出ています。早急に謁見の間にお越し下さい」  正式な使者なので、ちゃんとしたドレスに着替え、急いで謁見の間に向かう。  謁見の間には、この間アヴドゥルを嗜めた侍従がいた。 「我が君からの書状をお持ちいたしました。クラウディア王女」  そんな事を言い、ちゃんと此方の作法通りの礼をして

          レイナアブソルータ(第4章)

          レイナアブソルータ(第3章)

          カスティーリャ建国の歴史建国は猛然と  当たり前と言えば当たり前なんだけど、今回の騒動から、私は自分の荘園さえ行く事を禁止され、城で軟禁状態になってしまった。まあ一般的な姫なら普通の事なんだけどね。ちょっと窮屈。  でも兄様も父様にも叱られてしまったから、大人しく城で、乳母である侍女頭のクロエの監視の元、王族の姫さまらしく刺繍に精をだしている。  クロエは、私の母がこの地に輿入れしてきた時に、母の侍女である彼女の母親と一緒に、この地へ来たんだ。そして父様の腹心と婚姻し、こち

          レイナアブソルータ(第3章)

          レイナアブソルータ(第2章)

          邂逅 出会いは偶然に  彼との出会いは本当に偶然だった。  その日、私は護衛に、腕に覚えのある文官で従兄のエマヌエルと、騎士の乳兄弟のヒメノと、いつものように城を抜け出してきた。 バザールが隣街にと言っても、国境を越えるんだけどね。来ていると。だから、もう城で、じっとしていられなくなった。  なので、幼馴染の彼ら達と一緒に、朝早くにこっそりと城を抜け出し、早目のお昼を取ろうと、馬を駆け、国境を抜けた。  バザールが開催されてる時は、国境門が緩くなる。この辺の商売

          レイナアブソルータ(第2章)

          レイナアブソルータ(第1章)

          プロローグ 再会 「クラウディア! 其方が、今一番欲しいモノを持ってきたぞ」  そう言ったのは、ジャスパール・アヴドゥル・ラフマール2世。南の大国、イスラームの国の王だ。掲げる手には、西の国の伯爵の首がある。 「ありがとう。今まででの贈り物の中で最高のモノだわ。中に入ってきて」  そう言い、門番に開門させる。  今、父王の亡骸と、その父を亡き者にした首謀者の首、ウチと西国の領地界にある伯爵領、その領主の首を持ち、この地にやってきた。  突然、先触れもなく、此方の城にやって

          レイナアブソルータ(第1章)