叩き込むという物騒なワードについて


最近転職をすることになって、今は現職と転職先でダブルワーク期間になっている。
ワーカホリックと言われて久しいが、まあ健康を害さない程度にやっていこうと思う。

転職先では、自社のビジョンやミッション(ビジョンを達成するために事業などで実現すること)、
バリュー(これをやったら褒められること)を音声として提供している。
それを何度も聞いて、読んで、感想を言い合ってより理解を進めていく。

もちろんビジョンはあいまいなモノである。具体、howだと手段が目的化してしまうし、事業としても小さくなってしまうので。
それを頭に叩き込んでいるそれは、不自然なことなのだろうかとふと疑問に思った。

"叩き込む"ということは、一つのスキルや知識を何度も繰り返し練習することで、それを自分自身の技術にするというプロセス。
例として、プログラミング言語のSQLを修得したり、受験勉強したり、割と短期間で詰め込みます。また、強い目的意識によって行われる。

映画や漫画、スポーツなどのコンテンツでも"叩き込む"の精神は見受けられると思う。
映画「フォレストガンプ」の主人公はひたすら走り、スキルを叩き込むことで実績を上げた。
漫画「ブルージャイアント」のキャラクターはひたすらサックスを吹くことで世界に羽ばたいた。
スポーツ選手の大谷翔平や浅田真央も。

科学的に見れば、"叩き込む"は脳のシナプスが繋がる性質、シナプス可塑性に基づいている。
この過程は強い感情や目的意識、短期間での繰り返しがあるとさらに強化される。
まさに我々が無意識のうちに叩き込んでいることに近い。

そうして叩き込まれた思いやスキルは、純粋にそれを追い求めている度合に従って、感動的だと思う。
無駄がなく、目的にまっすぐなものに美しさを感じる。もちろんルックスの話とかではない。
お坊さんとかにそれを感じることも、その類だと感じる。

別に美しくなろうと思って叩き込むわけではないが(美しくなろうと思って美しくなっても、内面の美しさは得られない)
まっすぐ生きて何かを達成してみたいと日々考え、取り組むテーマも決めて動いている、
そんな人たちと共有したい概念だなと考えた。

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