小説を書いてお給料がもらえる仕事があるよ
すごいニュースが飛び込んできました。
ざっくり書くと「小説を書いてお金がもらえる仕事の求人」です(ざっくり過ぎて間違っていたらすいません)。
小説家を目指している人やデビューして兼業作家の人にとって、一番の悩みは「お金がない、時間がない」だと思います。
僕も小説を書きながら十年以上会社員として働きました。小説だけでは食えないからです。
仕事する時間を執筆に充てられたら傑作が書けると思うのは小説を書く人あるあるだと思います(実際は、時間があったからって傑作ができるわけじゃないんですけどね)。
前置きが長くなりましたが、宮崎県の椎葉村が小説家の今村翔吾先生が運営しているホンミライと協働して「秘境の文筆家」の募集を始めました。
詳しくは、こちら。
投稿した小説が認められると、宮崎県椎葉村に移住し、一年間給料をもらいながら、小説を執筆できるそうです。しかも編集者などが出版に向けてサポートしてくれます。
夢のような話ですよね。プロアマ問わないので、小説家を目指すアマチュアの人だけじゃなく、バイトをしながら兼業作家をしている人も応募できます。
募集要項は、こちら。色々と条件はあります。原則50歳未満でないとダメだそうです。
条件のひとつが「椎葉村に移住できること」です。椎葉村は日本三大秘境と呼ばれているところで、「九州のへそ」に位置しています。
近くにはコンビニもマックもスタバもありません。
僕は宮崎市に住んでいますが、同じ県内なのに椎葉村までは車で3時間ほどかかります。「電車で行けばいいじゃない」と都会の人は思うかもしれませんが、椎葉村に鉄道は通っていません。
そんな風に言うと、ネガティブに聞こえるかもしれませんが、逆に考えると、周りの誘惑がなく、執筆に集中できる環境とも言えます。
昨年、原田ひ香さんとけんごさんの対談イベントに参加するために椎葉村を訪れました。静謐な森林に囲まれたとても静かな村で、ここで小説を書きながら暮らせたらどんなに良いだろうと夢想しました。
どの土地でもそうですが、向き不向きがあると思います。毎朝スタバのカフェラテを買わないといられない人には合わないかもしれませんが、チルドタイプのカフェラテでも良いと割り切れば通販で入手できます。
その変化を許容できるかどうかは人によって違うでしょうが、小説が書ければ幸せな人なら大丈夫な気がします。
僕も東京から宮崎へ移住するときは本当に暮らせるか不安でしたが、いざ住んでみると、街はコンパクトだし、自然も近くてとても快適でした(宮崎市にはコンビニもスタバもありますが)。
大都会に比べてお店は少ないですが、今は通販でなんでも買えますからね。もちろん、いくら秘境でも椎葉村にも宅配サービスはあります。
小説を書いて生きていきたいけど、生活が気になる方は応募を検討してみたらいかがでしょうか。
ニュース動画もありました。
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