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「ねこつくりの宮」はどうやって書かれた

25作品の自作小説の中で本日は「ねこつくりの宮」の話をしたいと思います。

ねこつくりの宮

ねこつくりの宮」は、2019年に発刊した小説で、ジャンルはファンタジー風味の現代小説になりますかね。
タイトルにあるとおり「ねこつくりの宮」を巡るお話です。天涯孤独になったサヤは、いるか岬にある「ねこつくりの宮」に住み込みで働きはじめます。
ねこつくりの宮」は、子供ができない夫婦や妻を亡くした男など悲しみを抱えている人に、心を穏やかにする猫を与える場所です。
前半はサナが「ねこつくりの宮」の仕事に馴染む話がメインで、後半では、「ねこつくりの宮」の秘密にまつわる大きな事件に遭遇します。

自分の小説の中で、「ねこつくりの宮」は人の心に触れた話だと思います。主人公のサヤの成長を見守りながら、後半に起きる事件、驚きのラストを目撃することになります。

戦争のニュースを見ていた家人が「政治家に猫を持たせれば戦争は無くなるのに」と言ったのが、この話を書くきっかけになりました。
そこに、当時はやっていた鍋に入った猫の写真が頭の中で重なり、物語の概要が生まれました。
クライマックスは、当時旅行で訪れた雲仙の風景と知識が合わさって思いつきました。
主人公のサナさんは歴史好きですが、これは僕の趣味が反映されています。子供の頃から日本史が好きで、日本史の成績だけで大学受験を突破したぐらいでした。
日本史好きが登場人物の性格に反映されたのはサナさんが初めてで、今のところ最後かな。

脱稿してから5年が経ちましたが、「ねこつくりの宮」は今でもふとしたときに場面を思い出すことがあります。登場人物が僕の中で暮らしているような気がします。

心温まる物語ですので、気になった方は是非読んでみてください。Kindle Unlimitedユーザーは無料で、会員でない方は298円で購入することができます。

「ねこつくりの宮」


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