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小説の登場人物が覚えられない

僕はオーディオブック、紙の本、電子書籍で複数の小説を並行して読むことが多いです。ランニングしながらオーディオブック、お風呂では電子書籍、寝る前には紙の本を読んでいます。

ところが、最近はちょっと困ったことがあります。
それは「登場人物の名前が覚えられない」ことです。以前はそんなことがなかったのに、「あれ、このひと誰だっけ?」とわからないことが増えてきました。
おそらくきっと加齢が原因なんだけど、でもそういう人って他にいるんじゃないですかね。

小説では登場人物の名前が覚えられなくても、アニメやドラマを観ていてそこまで混乱することはないです。ていうか、映像があるとあまり名前を呼ばないですよね。アニメやドラマは顔が出ているので、名前を覚えていなくても誰が誰に喋っているかわかります。
現実世界でも、その場にいる人と話すときは相手の名前を省略することが多いです。
小説だと、最初に登場するときしか人物の描写が基本的にないので、二度目以降登場した人物は名前でしか判別できません。だから、登場人物の名前を覚えないと内容がわからなくなります。

そこで思ったのですが、小説も登場人物のイラストを入れたらいいんじゃないかと。
小説を読む人が減っているのは、「読むのが大変」「タイパが悪い」が原因だとよく言われます。さまざまなエンタメがある現在、小説だけにまとまった時間を使うことができない人もいると思います。
空いた時間を使って、細切れに小説を読んでいると、加齢じゃなくても登場人物の名前を毎回思い出すのは大変です。
登場人物のイラストと名前が本に書いてあれば、名前を覚えやすいし、読む苦労を少しは軽減できるのでは。
推理小説など登場人物が多い小説の冒頭には、人物紹介が載っている場合がありますが、それを発展させてイラストも載せちゃうとか。
ヤングアダルト小説では登場人物のイラストが描かれているものが多いですが、一般小説に広めてもよいかもしれません。
もちろん、作家によっては、小説に挿絵なんて邪道だ、登場人物を想像させるのも作家の腕の見せ所という人もいるでしょう。
でも、他のエンタメの良い点を取り込んで、小説を読んでくれる人が増えるなら、試してみる価値はありそうです。

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