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行政機関を活用しよう(個人事業の一歩)

先日は、開発中の製品の規格試験の相談のために、行政機関の方と打ち合わせをさせて頂きました。

作った製品の品質安全性を調べるために、JIS規格(日本産業規格)に基づいた試験を行います。

打ち合わせでは、三重県工業研究所の方に、先日行って頂いた試験映像を見せて頂きました。
映像では、テスト試作品を機械で挟み込み、一定の荷重をかけて引っ張り、どれくらいの力に耐えられるかを計測していました。
無事にJIS規格(規定規格)の3倍程度の強度を確認できました。

そして同席して頂いた、同じく行政機関のINPITの相談員の方には、知財の相談をさせて頂きました。
製品を公開する前に、どこまで知財を固めておけば良いのか?
どんな決まりや約束事があるのか?

2021年から個人でアイデアを形にするところから始めて取り組みを始め、製品化の知識もない、資金も無い、という所から何とか試行錯誤でやってきました。

人づてに教えて頂いて、これまでたくさんの行政支援のお世話になってきました。
行政機関の良いところは、
・無料、低価格で相談できる
・秘密保持義務があるので、安心して相談ができる

というところがあると思います。

行政のサポート機関は存在するものの、知らないとうまく活用できません。本当に後から知ることばかりでした。

そこで、これから何か事業を始めたい方、行政支援の活用方法を知らない人のために、知っておくと良い行政機関をまとめました。
(そして私もまだまだ知らないことばかりなので、色々教えていただけると嬉しいです)

よろず支援拠点

よろず支援拠点は、国が全国に設置している無料経営相談所です。
商工会議所とも相性がよく、同じエリアに設置されていたりもします。
行政機関の方にも
「まず最初に相談するなら、よろず支援拠点だと思いますよ」
とアドバイス頂いたこともあります。
私はこれまでにこちらでいろんな機関に繋いで頂いたり、今後の方向性、お得なセミナー情報も教えて頂いたりしました。
「創業塾」もここで教えて頂いて、これは受講できて本当によかったです。
(年に1度しか開催されないお得な講習会なので、タイミングは要チェックです)

よろず支援の相談員は複数名いるので、何人かに相談してなるべくいろんな視点からの情報を集めると良いですし、タイミングと相性もあるかと思います。

INPIT(インピット)

INPITは、主に知財の相談ができる機関です。
「アイデアを思いついたんだけど、これで何か製品化できないかな?」
「自分の取り組むサービスや製品作りが、誰かの権利を侵害していないかな?」
「知財申請ってどうやってやるの?上手な活用方法は?」
「自分の製品に名前をつけて、権利化したい」
といったときは、INPITに相談してみましょう。
相談員さんが、弁理士さん弁護士さんに繋いでくれて、無料で相談できます。
知財は、周りの人に話したりSNSに書いたりして、公開されたものになってしまうと、
権利化できなくなり、開発費用が無駄になったり、取引先に迷惑がかかってしまったりしてしまいます。
なるべく広く話さずに、行政機関やINPITに相談すると良いです。

「誰にも言わないでね」と秘密を打ち明けられる側も、
それはそれで負担になってしまいます。

公設試験研究機関(公設試)

こちらは、今のところ個人で活用する機会のある人は多くないかもしれません。
私はINPITから紹介して頂きました。
主に中小企業の方が利用されるようですが、様々な機械試験を安価に依頼できることは、知っておくと活用場面が広がるかと思います。

国の取り組み

現在、国では事業やスタートアップを応援する取り組みが推進されています。
スタートアップ向けの様々なイベントが開催されていますし、助成する取り組みもあります。

行政からのメールマガジンを受け取れるようにしておくと良いと思います。
(私は産業支援センターからのメールマガジンを受信できるように設定しています)

そして、行政機関とも関わりのあるサポートを行っている機関もあるので、なるべく繋がっておくと、情報網が格段に広がります。

以上、私が活用させて頂いた行政支援をまとめて紹介しました。
取り組む事業内容によって活用できる機関は変わってきますが、知らないと勿体無いので、ぜひ上手く活用していただければと思います。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。



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