“仕事”以外に趣味が無いってダメですか? 〜双極性障害の頭の中 67
みなさん、こんにちは。
双極性障害2型(双極症)のフツーの会社員、パピヨンです。
先週の“軽”軽躁状態はひとまず収まった気がします。たぶん…。
昨日から長い長いお盆休みが始まりました。
今年は休みの繋ぎが良く9連休なのですが、そんなに休みを貰っても…特にやりたい事が無いのです。
趣味=仕事、について記します。
◾️趣味が無い
私は、これと言った趣味がありません。
映画や本など、人並み程度には好きなのでたまに観たり読んだりしますが、
“とにかく、少しでも空いた時間があったらやりたい!”
“これがやりたくて休日が待ち遠しい!”
みたいな、どハマりしているような趣味が無いのです。
コレ持ってる方、すごく羨ましいです。
『推し』も特にありません。
人間も、動物も、キャラクターも。
これと言って特に“好き”がありません。
犬派ですが、一人暮らしなので犬飼えませんし。
『推し』にハマってる方も、生き生きとキラキラして見えます。羨ましいです。
精神疾患になりやすい人の特徴のひとつが、
“趣味がないこと”と聞いたことがあります。
自分の中の『柱』が少ないと、そのうちの一本が折れただけで潰れやすくなる。
出来るだけ『柱』をたくさん持っていた方がいいという理論。
もちろん分かります。
しかし自分の中の『柱』って、
“よっしゃ!『柱』増やすぞ!”
と言って、簡単に増やせるものじゃ無いですよね。
趣味も無理矢理つくるものじゃ無いし。
◾️仕事は“精神安定剤”
私は美大を卒業して、デザイナーになりました。“好き”を仕事にしている都合上、仕事以上に興味があることがありません。
私にとって“働く”ということは、生きている理由の全てです。
“趣味”と“仕事”の境界線が、溶けているのかもしれません。
何においても、仕事より優先されることは無いのです。
まさにワーカホリック。
『好きを仕事にしている人間』の宿命です。
私から仕事を取ってしまったら、「ただの“働けない精神疾患者”になってしまう」という恐怖心さえあります。
もしも失業したら、発狂するかもしれません。
私にとって仕事とは、精神安定剤そのものなのです。
その考えは『良くないこと』と分かっていても、仕事以上に価値のあることを見出せないのです。
◾️“仕事が一番”をやめなくたっていい
以前、主治医に「仕事が一番という考え方をやめられないんです」と相談したことがあります。
その時、主治医にはこんな風に言われました。
「“仕事が一番”をやめる必要は無いんです。“仕事が一番”が別に悪いことじゃない。ただ、それ一本というのが問題なんです。2番目、3番目でいいので、何か他に柱を持っておいた方がいいですよね」
あぁ、やっぱり自分の中の『柱』を増やすことを指摘されたか、とは思ったものの、“仕事が一番をやめなくてもいい”という言葉には、どこかホッとしました。
私はどこかで“仕事が一番”が良くないこと、と罪悪感を持っていたんだなと気づきました。
そうか、“仕事が一番”のままでもいいんだ。
そのままで、『柱』を増やせたらいい。
まぁ、そこから先が難しいのだけれど。
◾️それでも私は働きたい
お盆休みの連休に入る前日、私は終日商談続きで、電車移動しながらずっと外にいました。
そういう時に限って、電話がかかってくる(笑)
「連休明け、京都の新規現場に同行して欲しいんやけど?朝早いからできれば前乗りで…」
大阪支店の先輩からの電話でした。
「もちろん!了解っす!」
自分か“必要とされている”という状況に、イケナイ脳内物質がドバドバ出まくり、気づけば二つ返事で引き受けていました。
夕方やっと会社に戻った後、すぐに京都のホテルを取って、新幹線も予約。
その時、出張を事前報告した上司に言われたのです。
「出張は全然良いんだけど…体調…大丈夫?」
あ。
よく考えたら、出張の日、診察日だったわ。
私は社内の共有カレンダーに診察日を記入しているので、上司はそれを心配してくれたのでした。
「大丈夫っす!」
とりあえず仕事が優先です。
呼ばれてるんで。
診察日は変更しなければ。(ラツーダ無くなっちゃう)
ひょっとして…私、まだ軽躁続いてますかね?
そこそこ真ん中に戻ってきたつもりなんですが。
そんなわけで、連休が終わる前から、連休明けの仕事のことで頭がいっぱいなのでした。
次の『柱』、見つけないとな。
終わらない宿題だぜ〜。
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