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『休職したくない私』vs『休職させたい精神科医』 〜双極性障害だって働きたい 8

みなさん、こんにちは。
双極性障害2型+強迫性パーソナリティ障害のフツーの会社員、パピヨンです。
前回の記事の続き、ついに主治医から『休職』の宣告をされた時のことを記します。
↓↓

『休職』ってナニ?

主治医の口から初めて『休職』というワードを出された時、私の頭の中は“???”でいっぱいになりました。

休職?
誰がですか?
もしかして私の話ですか?
つーか、『休職』ってナニ⁇

本当にアホですが、当時私は『休職』というコトバは聞いたことはありましたが、実際どんなものなのか、まったく知りませんでした。


『休職』をめぐる主治医の判断

私の通うメンタルクリニックはオフィス街にある事もあり、患者さんのほとんどがビジネスマンです。
また主治医は開業する前は某大手企業の産業医を務めていたこともあるため、基本的に『休職』には慎重派です。
“復職のハードルの高さ”を良く知っているからです。
安易に休職してしまうと、回避によりいずれ向き合わなければいけないストレスへの耐性を弱め、復職のハードルはどんどん高くなります。
しかしながら、無理をすれば当然症状は悪化することもありますから、休むべき時には休むべきです。
そんな慎重派の主治医に、私は休職のレッドカードを喰らったワケです。


「絶対、休みません!!」

その日の診察は月曜日だったので、
「休職って…今週休んだら、来週から出社してもいいですか?」と、今思い出しても笑えるアホ丸出しな質問をしました(笑)当時はもちろん大真面目です。

主治医「いえ、最低でも1ヶ月です」

はぁぁぁ⁈⁈⁈
「いやいやいや、無理です仕事あります無理です!1ヶ月って、いやいやいやいや、あり得ないです!絶対休みません!!言ってる意味が分かりません!!1ヶ月って30日ですよ(当たり前w)いやいやいや、休みません!!!!!!」


主治医の言葉

私はまくし立てるように反発しまくり、「仕事は休まない!休みたくない!」とマシンガンのごとく言い返しました。
そして、3年間ずっとフラットに穏やかだった主治医に、初めて強い口調で言われたのです。

「身体を壊してまでやる仕事って、なんなんですか?あなたの人生に会社は責任を持ってくれませんよ?あなたの人生に責任を持つのは、あなた自身じゃないですか?」

頭を殴られたような衝撃でした。
当時は「先生に怒られた!」というショックと怒りの感情しか湧きませんでしたが、5年後の今、この主治医の先生の言葉を改めて文字にしてみると、本当に「感謝の気持ち」で胸がいっぱいになります。


喧嘩別れ(私だけ)

その日の診察は、「休みません」「いや、もう限界ですよ」の繰り返しで、ほとんど私の一方的な喧嘩別れのようなカタチで診察室を後にしました。
今、当時のお薬手帳を見返してみると、1ヶ月前までは3週間に1回ペースの通院が、2週間、1週間とだんだん短くなっていました。(今、気付きました。)

「大丈夫です!」と頑なに聞かず、
「休みません!」と反発しておきながら、
ちゃんと主治医の指定した予約日通りに通院してるんです(笑)

つまり、ココロのどこかで
“助けてほしい!!”
と叫んでいたのでしょう。
だからこそ、主治医はあの言葉をくれたのだと今ならわかるのです。


続く

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