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2023年、年の瀬に“躁鬱の波”を振り返る 〜双極性障害の頭の中 37

みなさん、こんにちは。
双極性障害2型(双極症)のフツーの会社員、パピヨンです。

今年も残すところ一週間となりました。
noteを始めたのが去年の11月、自分の病気についてこんなに明確に記録をつけたことは過去に一度も無かったので、一年間の“躁鬱の波”を振り返っておこうと思います。



◾️1月
年末の軽躁状態から急激に落ちた時期でした。
非定型抗精神病薬ラツーダ(ルラシドン)の処方が開始されました。

◾️2月
更なる“谷”に落ちていきました。
“死にたい”というより、ただ漠然と“消えたい”という思いが一日中頭の中をぐるぐるしていました。「これが希死念慮ってヤツか〜」と、どこか他人事のように考えていた日々でした。
今年1番の“抑うつ状態”はここだったと思います。

◾️3月
正式に「双極性障害」の診断を受けてから1年近く経ったので、自立支援と障害者手帳の申請をする決断をしました。
気分は“谷”から少し上がり始めていましたが、イライラと言葉にトゲがあることにうっすら気付いていたので“混合状態”だった気がします。

◾️4月
会社で大爆発事件をやらかした月です。
抑うつ状態が残ったまま軽躁状態が混ざるのが混合状態です。ある意味、混合状態が1番“やらかし”が多いと思います。私の場合は大抵攻撃的になってしまいます。
本当に今年一番の失敗でした。

◾️5月
障害者手帳の申請が通ったにも関わらず、同時に仕事は昇進するという、摩訶不思議な時期でした。
やや軽躁状態だったと書き残しています。

◾️6月
前月の軽躁状態は長く引き摺らず、落ち着いていたように思います。
いわゆる“フラット”な状態でした。

◾️7月
原因不明の動悸が始まってしまいました。
循環器内科を受診してみたり、不安に苛まれました。しかし、精神科の主治医から『精神交互作用』という現象だと教えられ、徐々に症状はおさまっていきました。

◾️8月
この時期もやや低めに落ち着いていました。
自分でも「ラツーダが効いている(ような気がする)」という記事を書いています。

◾️9月
気分が落ち始め、20mgだったラツーダが40mgに増量されました。(双極性障害の処方量としては一般的なので安心してくださいと主治医から説明がありました)

◾️10月
2月ほど深くは無いですが、やや抑うつ状態だったようです。
“楽しいはずのイベント事が楽しめない”という記事を書いています。

◾️11月
1週間くらいの短い軽躁状態がありましたが、大事には至らず無事中央値に戻っていきました。

◾️12月
薬をもらう日数を間違えて薬を切らすトラブルはありましたが、今はとても落ち着いています。




一年の“躁鬱”の総括


こうして振り返ってみると、

抑うつ状態→1〜3月、7月〜10月=2回
軽躁状態→5月、11月(1週間〜2週間)=2回

フラット→6月、12月

という結果でした。
主治医にも言われましたが、去年までに比べてだいぶ波がギュギュッと小さくなった気がします。
私は去年までいわゆるラピッドサイクラー(急速交代型)気味であると指摘されていました。DSM-5の定義によれば、年に4回以上のエピソードを繰り返すパターンとされています。
(躁と鬱をワンセットで1回とカウントするのではなく、躁エピソードで1回、鬱エピソードで2回とカウントされます。)
ラピッドサイクラーは適切な治療を怠ると、どんどん躁鬱の期間が短く、波が大きくなっていくので危険だそうです。

今回、波は4回でギリギリでしたが、年始の深い抑うつ以外は比較的穏やかな波だったので、良くなってるなと自分でも思っています。



今年、良くなかったこと

なんと言っても4月に会社で大爆発をやらかしたことです。↓↓


この時の上司は何事も無かったように接してくれていますが、何故自分を抑えられなかったのか、今でも本当に後悔しています。
絶対に来年は回避したいです。




今年、良かったこと


①まずは、お酒をやめたこと。
これは大きいですね。
去年の今頃までは、毎週末ひとりでバーに繰り出してはフラフラと明け方帰るような日々でした。
今は家では一滴も飲みません。
外で仕事の付き合いの時だけ、一杯だけ飲んであとはコーラかジンジャーエール。
凄い進歩です。

②睡眠時間を決まった時間にしっかり取るようになったこと。
これはお酒をやめたことが大きく関わっています。
食事が終わったあとにダラダラとお酒を飲むことが無くなったので、圧倒的に夜の時間に余裕が出来ました。
去年まで睡眠時間は3〜4時間だったのですが、今は6〜7時間は眠るようにしています。
会社員のため朝起きる時間も決まっているので、非常に健全になりました。

③障害者手帳を取得したこと。
精神科に通い始めてから9年間、ずっと守らなかった上の2つ「お酒」と「睡眠」をしっかり改善する気になったのは、なんと言っても障害者手帳を取得したことが大きいです。
社会的保護を受けるからには、まず自分がやるべきことをやってからでなければケジメがつかない、と考えを改めました。
そういう意味では手帳を取得したことは本当に良かったです。


双極性障害とはこれからも付き合っていかなければなりません。
来年もまた一年、noteを使って躁鬱の波を観察していこうと思っています。

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