ヒツジ

読むこと大好き人間です。 昔から物語を考えるのが好きで、一歩踏み出してみようと小説を書…

ヒツジ

読むこと大好き人間です。 昔から物語を考えるのが好きで、一歩踏み出してみようと小説を書いてみてます。

マガジン

  • 長編小説「10 -第二部-」 連載中

    以前連載していた「10」という作品の続編です(「10」は別のマガジンにまとめています) あらすじ 田舎町の駐在員ソラは、ある日誘拐されそうになっている少年を助けようとして一緒に監禁されてしまう。しかしその少年は、ソラが助けるどころか自分で犯人達を捕まえてしまった。 軍とも協力関係にある少年の秘密を知るかどうか決めるため、中央に向かったソラ。そこで10年前に別れたまま会っていなかった幼馴染ルリを見かける。 ルリとの再会を望むソラだが、どうやらルリは軍に追われているようで………

  • 長編小説「10」 完結済み

    連載していた「10」という小説をまとめました。前作「49」の続編になりますが、読んでいなくてもわかる内容になっています。 創作大賞応募用に書いたあらすじが第1話の前にありますが、中盤までのネタバレも含まれます。ネタバレしたくない方は、第1話【価値のない金貨】の部分から読んでいただくことをオススメします。 ファンタジーですが人間描写を主にしていこうと書いたので、興味のある方は読んでいただけたら嬉しいです。

  • 短編小説「49」 完結済み

    以前連載していた小説をマガジンでまとめました。「10」という続編も別のマガジンでまとめてます。 弟を亡くした男、サカド。 姉の恩人を探す少年、ナズ。 心を閉ざして生きていたサカドは、ナズの旅に同行することで弟の死を受け入れ始める。 一方のナズも、旅の理由は他にあるようで……

最近の記事

いつも読んでいただきありがとうございます。「10 -第ニ部-」14話、アップしました。 アサギは9歳で教会の技術者養成所に行き、14歳でラボに配属されました。とても優秀で周囲から期待されています。 今回も楽しんでもらえたら嬉しいです。

    • 「10 -第ニ部-」 14話

      【息抜き】 「あれ?ルリ?」 休日の朝。玄関から声がするので出るとルリがいた。 「なんだその格好は。今何時だと思ってるんだ」 時刻は10時。休日を言い訳に惰眠を貪っていたソラはまだ寝巻きのままだった。 「いや〜。寝る子は育つって言うじゃない」 「それ以上育ってどうするつもりだ。でかけるぞ。すぐ支度してこい」 敬語や様付けがなくなってもルリはルリである。突然やってきて不躾に命令しても、ソラは「は〜い」と素直に応じるだけだった。 「お待たせ」 ささっと用意を済ませ

      • いつも読んでいただきありがとうございます。「10 -第ニ部-」13話、アップしました。 ノゼ家はルリのお姉さんが当主になってます。若いうちから経験を積めと、ルリと2人で家の仕事をしています。 今回も楽しんでもらえたら嬉しいです。

        • 「10 -第ニ部-」 13話

          【それぞれの立場】 「ルリ様、動かなくなっちゃいましたよ〜。どうしましょう」 「う〜ん。どこか壊れたんだろうか」 14年前。アサギが5歳の頃。教会のおつかいの帰りに声が聞こえたので見ると、2人の子供が顔を突き合わせて困っていた。1人は泣きそうな顔をして、もう1人は手に持った何かをあちこち調べている。 「どうかしたの?」 声をかけると驚かれたが、泣きそうになってた子が人懐っこく事情を話してきた。 「ルリ様のおもちゃが動かなくなっちゃったんだ。飛んでる時にそこの木にぶつ

        いつも読んでいただきありがとうございます。「10 -第ニ部-」14話、アップしました。 アサギは9歳で教会の技術者養成所に行き、14歳でラボに配属されました。とても優秀で周囲から期待されています。 今回も楽しんでもらえたら嬉しいです。

        • 「10 -第ニ部-」 14話

        • いつも読んでいただきありがとうございます。「10 -第ニ部-」13話、アップしました。 ノゼ家はルリのお姉さんが当主になってます。若いうちから経験を積めと、ルリと2人で家の仕事をしています。 今回も楽しんでもらえたら嬉しいです。

        • 「10 -第ニ部-」 13話

        マガジン

        • 長編小説「10 -第二部-」 連載中
          14本
        • 長編小説「10」 完結済み
          45本
        • 短編小説「49」 完結済み
          12本

        記事

          いつも読んでいただきありがとうございます。「10 -第ニ部-」12話、アップしました。 ジンは仲間達と貧民街の子供達と暮らしてて、必ず週一回はシチューを作ります。子供達の大好物です。 今回も楽しんでもらえたら嬉しいです。

          いつも読んでいただきありがとうございます。「10 -第ニ部-」12話、アップしました。 ジンは仲間達と貧民街の子供達と暮らしてて、必ず週一回はシチューを作ります。子供達の大好物です。 今回も楽しんでもらえたら嬉しいです。

          「10 -第ニ部-」 12話

          【もう1人の】 「それで、ソラ君はこれからどうしたいんだ?」 帰りの車で助手席に座るミリッサに問われる。 「どう、とは?」 「我々と共に組織の協力者になるのか?」 『そういえば。全てを知ったということは、協力者になるということなのか』 ルリのことしか考えてなかったソラはポンと手を叩く。 「あ、はい。なります。ルリさ……ルリを助けるにはそれが一番なんで」 「お前、そんな軽さで」 ルリが呆れた声を出す。 「いいの。とにかくそのために頑張ってきたんだから」 「そもそ

          「10 -第ニ部-」 12話

          いつも読んでいただきありがとうございます。「10 -第ニ部-」11話、アップしました。 ソラは両親が使用人なだけで、彼自身は使用人の仕事はしてません。時々掃除などのお手伝いをしてるだけです。 今回も楽しんでもらえたら嬉しいです。

          いつも読んでいただきありがとうございます。「10 -第ニ部-」11話、アップしました。 ソラは両親が使用人なだけで、彼自身は使用人の仕事はしてません。時々掃除などのお手伝いをしてるだけです。 今回も楽しんでもらえたら嬉しいです。

          「10 -第ニ部-」 11話

          【対等】 「こんの馬鹿!馬鹿ソラ!なんでこんなところまで来てるんだよ!」 「………へ?」 やっとルリまで辿り着いたと思ったら、ルリは壮絶不機嫌な顔で自分を罵倒してきた。ソラはわけがわからなくて言葉を失う。 「お前を巻き込まないために、屋敷を離れて地上に行く時も何も言わず別れを告げたのに!危険に近づかないように、中央でもわざと突き放したのに!なんで地上のこともヤドのことも全部知ってノコノコ助けになんて来てるんだ!」 「え?え?あの……すみません」 物凄い剣幕のルリにソラ

          「10 -第ニ部-」 11話

          いつも読んでいただきありがとうございます。「10 -第ニ部-」10話、アップしました。 イッカとウノはアジトを出て別々の町で働いてます。お互いの町は近くにあるので、たまにヒスイと3人で集まっているようです。 今回も楽しんでもらえたら嬉しいです。

          いつも読んでいただきありがとうございます。「10 -第ニ部-」10話、アップしました。 イッカとウノはアジトを出て別々の町で働いてます。お互いの町は近くにあるので、たまにヒスイと3人で集まっているようです。 今回も楽しんでもらえたら嬉しいです。

          「10 -第ニ部-」 10話

          【救出作戦】 「ルリ様。息子のソラです」 ルリが4歳の頃。屋敷にきた使用人の夫婦にはルリと同い年の息子がいた。 「ほら、ソラ。ご挨拶して」 歳より幼く見えるその子は、オドオドしながら頭を下げた。 「ソラです」 一生懸命名乗る姿は好ましく、ルリは手を差し出して自分も名乗った。 「ルリだ。今日からよろしく頼む」 差し出された手を握ろうと一歩を踏み出したところで、ソラが転んだ。 目の前に転がる小さな頭に驚きながら、ルリは手を掴んで起き上がらせる。 「大丈夫か?」

          「10 -第ニ部-」 10話

          いつも読んでいただきありがとうございます。「10 -第ニ部-」9話、アップしました。 トキがアヤに来たのは3年前です。その前の隊長は定年過ぎたおじいちゃん。人望はあったけどいい加減リタイアしたかったので、トキが後任で来ました。 今回も楽しんでもらえたら嬉しいです。

          いつも読んでいただきありがとうございます。「10 -第ニ部-」9話、アップしました。 トキがアヤに来たのは3年前です。その前の隊長は定年過ぎたおじいちゃん。人望はあったけどいい加減リタイアしたかったので、トキが後任で来ました。 今回も楽しんでもらえたら嬉しいです。

          「10 -第ニ部-」 9話

          【ケンカをしよう】 トキから全てを聞いた3日後、ソラは市街地のとある民家の前に立っていた。 「あの〜。隊長。ここは?」 「まあまあ。いいから私に任せて」 トキが扉をノックする。しばらくすると扉の向こうから「ゲッ!」という男性の声が聞こえた。 「トーカ!いるのはわかってるぞ!出てこないなら扉を蹴破る」 トキの脅しに慌てて扉が開けられる。出てきたのはトキより少し年下の男性だ。明るい色の髪の下に気まずそうな表情が見えた。 「………トキ。どうやってここに………」 「それは

          「10 -第ニ部-」 9話

          いつも読んでいただきありがとうございます。「10 -第ニ部-」8話、アップしました。 アヤはいつでも中央に応援を出せるように、人数が多めに配置されてます。なのでソラが度々抜けても何も問題がありません。 今回も楽しんでもらえたら嬉しいです。

          いつも読んでいただきありがとうございます。「10 -第ニ部-」8話、アップしました。 アヤはいつでも中央に応援を出せるように、人数が多めに配置されてます。なのでソラが度々抜けても何も問題がありません。 今回も楽しんでもらえたら嬉しいです。

          「10 -第ニ部-」 8話

          【全て教えてください!】 ルリとの衝撃の再会のあと、ソラはずっと腑抜けたままになっていた。 「ソラ……ソラ……ソラ!」 「あ、はい!すみません!」 川に落ちそうになっていたところを、一緒にパトロールを回っていたクレナが止めてくれた。 「どうしたんだい。最近ずっと様子がおかしいじゃないか」 少し休憩しようと2人で道の脇に座る。 いかにも軍人らしい体格のクレナを見て、ソラは羨ましくなる。 『俺もクレナさんみたいだったらルリ様も頼ってくれたのかな。クレナさんは優秀だし、

          「10 -第ニ部-」 8話

          いつも読んでいただきありがとうございます。「10 -第ニ部-」7話、アップしました。 町に駐在してる軍人は防災イベントを開いたり、地域のイベントの警備をしたりします。町の人と仲良くできるかが駐在員に選ばれるポイントです。 今回も楽しんでもらえたら嬉しいです。

          いつも読んでいただきありがとうございます。「10 -第ニ部-」7話、アップしました。 町に駐在してる軍人は防災イベントを開いたり、地域のイベントの警備をしたりします。町の人と仲良くできるかが駐在員に選ばれるポイントです。 今回も楽しんでもらえたら嬉しいです。

          「10 -第ニ部-」 7話

          【拒絶】 「ええ〜。またソラだけ中央に行くんすか」 カナリの不満気な声が事務室に響く。 祭りから1週間。ミリッサから連絡が入り、ソラは中央に呼び出された。 「カナリはこの町が好きなのに、なんでそんなに中央に行きたがるの?」 ヒワが不思議そうに問う。 「好きだから行きたいんすよ。中央に行って経験を積んで出世して戻ってくるんです。そしたらこの町を守るのにもっと貢献できるでしょ」 「そしたら隊長の座を奪われるかもしれないね〜」 トキが茶化すとカナリが「そんなつもりはない

          「10 -第ニ部-」 7話