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ホワイトな学校へ#40 その18 スポーツしよう

私の自治体のしかも小学校だけの文化かもしれないが、学校対抗の先生方のスポーツが行われていることはご存じでしょうか。

これは、おそらく、私が子供の頃から行われていたと思われ、小学生の頃、学校の前を通ったら、子供たちが下校した後の校庭で、先生方がテニスをしているのを見たことがある。
当時の自分の担任の先生も参加していて、かっこいい!と思ったので、よく覚えている。


教員スポーツの思い出

もちろん、自分が教員になったときも行われていた。
行われる教員スポーツは、地区によって違いがあり、初任の地区では、バレーボール、軟式テニス、バドミントン、卓球だった。これらが、年間を通して順番に行われる。学校対抗の試合で負けると、次の種目の練習が始まり、とにかく1年中何かしらのスポーツをしていた。
当時の教務主任の先生が、大変スポーツ熱心な方で、毎日、夕方になったら、誰よりも早く行ってネットを張るのが若手の仕事だと教え込まれた…。
そして実際に、会議や研究授業などがなければ必ず、夕方になったらスポーツをする。
練習は、だいたい2時間くらい続く。
ベテランの先生方は、翌日の授業なんてどうってことないのだろうが、若者たちは、そこから翌日の授業の準備をしなくてはならない。
日々疲れ果て、ネットを張った後、マットの上に倒れ込んで寝ていたこともあった…ブラックか・・・。

異動したE地区では、テニスの代わりにソフトボールがあった。やはり、スポーツが大好きな教務主任がいて、その方が音頭を取って、毎日のようにスポーツをしていた。率先してスポーツをすることが、教務主任の職務の一つなのだろうか…。

今、こんなことをやったら、パワハラだと言われてしまうのでここまではできないが、教員スポーツはできる限りやっておいた方がいい。
スポーツを通して、得るものも大きい。

一 各種球技のネットが張れるようになる。
二 各種球技の素養が身に付く。
三 先生方とすぐに仲良くなれる。



バレーボールの思い出

初任の学校に、ご自身が住んでいる地域で子供たちのバレーボールチームのコーチをしているT先生という方がいた。
バレーボールは、T先生から、子供たちに教える方法で教えてもらった。
まず、膝のサポーターを買ってくるように言われ、買ってきたサポーターを付けたら、立っている状態から膝を床にドンとつける練習をさせられた。どういうことかというと、いくらサポーターを付けているからといって、まっすぐに立った状態から膝をついたら痛い。だから、足を開いて十分に腰を落とし、これくらいだったら痛くないな、という位置まで膝を下に下げてから、トンとつく。レシーブをするために構えるときはそこまで腰を落とせという意味なのだった。
次に、二人組で、一人が1メートルくらい離れたところに立って、胸のところくらいの高さでボールを持ち、それを放す。もう一人は、そのボールが床につく前に両手でキャッチする、という練習をさせられた。どういうことかというと、腰を落として相当低い状態で待っていないと取ることはできない。両手でつかむと、肘と膝が床にゴンとつく。痛くないくらいの位置まで低く構える必要がある、ということだ。これまた、レシーブをする時の体勢の練習である。

こんな感じで、サーブ、スパイクを打てる人はスパイク(私は、背が低いので、専らレシーブだった)、など、本格的に練習させられた⇒もとい、教えていただいたのはよかった。
この時身に付けたことは、その後もずっと役にたった。


卓球の思い出

私は、中学校の時、卓球部だった。
卓球に特化した話は、次回に送るとして、ここではエピソードを一つ。


今は違うと思うが、初任の地区では先生方のスポーツ研修として、2月の平日の午後、全小学校の先生方が地区立の体育館(だったと思う)に一堂に会して、卓球大会が行われ、各校1チームか2チームを組んで、出場していた。
卓球は上達するのに時間がかかる球技の一つである。
中学校では弱小卓球部だった私でも、やったことがない人よりは「うまい」ということで、すぐに一軍の選手になれた。

ところが、ある年の試合の前、私は、熱をだして学校を休んでしまった。学校から届いた指令は、
「試合当日の午前中までは学校に来なくていいから、しっかり休んで、午後から体育館に来い。」だった。(子供たち、ごめんなさい…)平和な時代である。


ソフトボールの思い出

これは、校長になって、今の学校に着任した時のこと。前任校で私は、もちろんバリバリスポーツをしていたのだが、この学校では皆さん、そんなことは知らない。
毎年バレーボールから始まるのだが、最初、先生方は、私がどのような反応をするのか、探り探りだったのだと思う。たぶん、書写が専門だって言うし、女だし、真面目そうだし(?)、教員スポーツなんか推奨しないんじゃないか…と思っていたのではないかと思う。練習も大っぴらにやっていなくて、試合があるのに練習してなくて大丈夫なのか心配になった。そうしたら、私が気付かなかっただけで、それなりにやっていたので安心した。
バレーボールは、痛いし、年も取ってきたので、あまり積極的でなかったこともあり、練習に参加するタイミングが合わないうちに負けてしまった。

私のスポーツ好きが、頭角を現したのが、次のソフトボールである。
ソフトボールの練習は校庭で行うので、始まるとすぐにわかり、私も参加した。戦力にはならないが、球拾いくらいはできる。
実は、私は、サッカーよりも野球が好きなのだ。子供の頃は、近所の子たちと専ら三角ベースで遊んでいた。K球場が近いこともあり、野球の試合はテレビでよく見ていた。ルールも熟知している。
先生方は、スポーツをやっても大丈夫だな、と確信したようだった。

そして、試合当日。私は、一塁側で地面に棒切れで点数を書く担当をしながら応援していた。
野球好きな私は、応援にも、どんどん熱がこもっていった。
その時、サードゴロを打った本校の若手先生が、一塁に向かって、私の目の前をタラタラと走っていった。
私は、キレた。
「タラタラ走ってんじゃない!!!本気で走れー!!!!」と怒鳴った。
一塁でアウトになって戻ってきたその若手先生に、私は、大声で説教した。
「相手がミスしてセーフになる可能性も大きいんだから、最初からあきらめたら、ダメなんだ!打ったら、とにかく全力で走れ!次の打席も全力で走れ!」「みんなだってそうだ!とにかく全力でやれ!」
というようなことを、言ったのだと思う。

次の日、朝から、噂になっていた。校長は棒を振りまわしながら、怒っていたと。
そう言いながらも、先生方は嬉しそうだった。(試合の結果は、忘れました…負けたのかも(^_^;)


スポーツで得るものの三つめ

三 先生方とすぐに仲良くなれる

ともにスポーツを楽しむと、すぐに仲良くなれる。
これまで着任したすべての学校で、すべてのスポーツを通して、たくさん思い出がある。
きりがないのでこれくらいにしておくが、仕事はある程度で切り上げ、気持ちを切り替えて、運動した方がいい。
先生方は、体力勝負。体は丈夫な方がいい。

体が健康であれば、心も健康になれると思います。

運動が苦手な人は、「特技を生かそう」で述べたように、楽器の練習でも自分の趣味でもいいと思います。
めりはりをつけて仕事をしましょう。

次回は、寄り道⑩ ☆小卓球部 です=^_^=

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