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運動教室「SPORTS+」

地域おこし協力隊の活動で毎週木曜日の夜に運動教室を行っています。
運動教室では、全年齢を対象とした「健康増進」「身体能力向上」を目的としています。全年齢とはいっても運動強度はそれなりにあるので、募集チラシには「ジャンプ運動が出来る人」というように記載しています。

現在は、小学生とその親御さん、中学生などなど10代~40代くらいの方々に参加いただいています。中には別で行っていた習い事を辞めて通ってくれている方もいます。ありがたい限りです。

内容とは、60分間の活動で最初の20分を体幹トレーニングを少し含んだストレッチ、残りの40分を休憩を混ぜながらリズムジャンプトレーニングをしています。


継続してきてくれているのには、恐らく「楽しく運動できる」という部分かなと思います。もちろん私が「楽しい場をつくる!」と考えながら声がけをしているのもそうですが、場の雰囲気づくりとして音楽を流しながら行っているのがよいのかもしれません。
こどもたちから音楽のリクエストがよくありますし、音楽に合わせて運動するというのは、なかなか他ではできない経験です。

音楽を聴いて運動する時に心がけているのは3つのホルモンの状態です。
まず一つ目が「セロトニン」。これは有名ですね。幸せホルモンともいわれているものです。「楽しい!」や「幸せ」なとき、リラックスしている時などに分泌されます。
このセロトニンが分泌されることで、運動が終わったあとに「楽しかったー!」という気持ちになるのはそうですが、特に睡眠の部分に作用します。
良い睡眠というのは、寝ている時に分泌されたセロトニンを身体が摂取することで生まれます。逆にセロトニンが少ない状態だと身体が睡眠時に摂取するものがない(もしくは別のものを無理やり摂取してしまう)ため、睡眠が浅くなってしまいます。
1日の中でどれだけその人にとって幸福だったか、またはポジティブな気持ちになったかはとても重要なのです。

ストレッチは身体のいろいろなところを伸ばしまくりますので、身体の状態から分泌を促し、リズムジャンプトレーニングでは音楽に合わせて身体を動かすことで心の状態から分泌を促すという2枚看板でやっております。
最後のダウンストレッチでは、ヒーリングミュージックを聴きながらリラックスできる雰囲気づくりも行っているので最後は眠そうにして帰る方が多いです。

二つ目のホルモンとして「アドレナリン」です。こちらも有名ですね、やる気に作用するホルモンです。
このホルモンを分泌させるためには適度な運動強度と声がけが大切だと考えています。

運動強度については、実は内容はその場で決めています。最初のストレッチで参加者の状態を確認して、残りの40分は参加者の雰囲気を見てしっかりトレーニングとしてやるのか、レクリエーション要素を多めにするのか、またはその中間か、、、。これがけっこうトライ&エラーではありますが、今のところはありがたいことに途中で投げ出してしまうことは無いですね。

声がけについては、運動強度のカバーでもあります。ちょっと難しそうだなという場合には、「笑ってごまかせればOK!」とか「まずはチャレンジ!」のような、とにかくやってみよう!という気持ちを出せるように、そしてできなくてもOKなんだよという雰囲気をつくります。
ここで難しいからという理由で辞めてしまった場合は、私の雰囲気づくりが悪いと思います。

三つ目は、「ノルアドレナリン」です。こちらはあまり聞き馴染みがないかと思いますが、「逃走-闘争ホルモン」とも呼ばれます。
なにか新しいことをチャレンジする時に、緊張で逃げ出したいと思ったことはありませんか?もしくは、やってやるぞ!という気持ちで挑む方もいるかと思います。
ノルアドレナリンはその、「逃げたい」という気持ちと「やってやるぞ!」という気持ちのバランスをとってくれているホルモンです。ノルアドレナリンが分泌されすぎると「逃げたい!」という気持ちが少なくなってしまいます。逆に分泌されなすぎると余裕が生まれすぎて退屈な心身状態になってしまいます。適度な緊張状態が必要と言いますが、まさにそのことですね。

私の行っている運動教室では初めてのことがほとんどです。
だからそこでできないと思ってしまうか、やりたいと思ってしまうかは運営側の声がけや雰囲気づくりに影響されます。運動をする目的を達成するためにはやはり主催側の運営の仕方が大切なのがこの3つのホルモンから分かりますね。


私が運動教室を全年齢対象にしているのは、友達、家族みんなで運動を楽しんでいただきたいからです。運動や音楽だけが上の3つのホルモンを生み出すわけではありません。やはり毎日の環境が大切で、その環境を良いものにしていくためには「共体験」が重要だと思うのです。
ストレッチなどで親子でやり方を教え合ったり、友達同士で笑いながらリズムジャンプトレーニングをしていたり、すごく楽しそうに体験していただいています。

私のここで満足するのではなく、もっと「楽しい場づくり」を研究しながら今後も続けていきたいと思います。

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