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東京で培った商品開発のキャリアが遠野を盛り上げる力に #014櫻井雅美

櫻井雅美
Sakurai Masami
BEER EXPERIENCE株式会社 総務経理部/営業部
商品開発担当

プロフィール
遠野市出身。大学で栄養学を学び、卒業後はコンビニエンスストア向けベンダー企業、輸入食品商社、通信販売会社などに勤務。食品の新商品企画・開発、商品販促企画、品質管理業務に携わる。2018年、BEER EXPERIENCE株式会社に入社し、総務・経理業務に加え商品企画・販促業務を担当。遠野市在住歴20年(通算)。

昔とはまったく違う遠野になったな

遠野で生まれ育ち、久しぶりに遠野へ帰省した櫻井雅美は、2017年の遠野ホップ収穫祭に参加して、そう感じていました。

櫻井が子どもの頃は民話のふるさとというイメージだけだった遠野が、ビールという手段で盛り上げようとしている。それを遠野ホップ収穫祭に参加したことで体感できたと言います。

また、市が一緒に作り上げているということも、参加してみて驚いたことのひとつ。地元の遠野市が、他の地域のまちおこしとはまったく違った取り組みをしていることに、好感も持っていました。

「それまで、キリンと遠野市がプロジェクトをやっていることも全然知らなくて。遠野ホップ収穫祭に行ってみようと思ったのも、ビールが好きだったからなんです」

ビールが呼び戻した遠野への関心

おいしい料理をたべるといい気分になる。食べるものによって健康にも影響がある。そういった食の分野に興味があった櫻井は、高校卒業と同時に進学のため遠野を離れました。

遠野には高校までしか学校がなく、それ以上の進学を考えると遠野を出るしかありません。櫻井は栄養学を学びたいという思いとともに上京します。

仕事も食に関連する業界へ。給食の提供を委託されている企業やコンビニ商品を製造している企業で、商品企画などに携わることになります。

それに加えて、お酒が好きだという櫻井は、特にビールを好きになっていきました。

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おつまみを選ぶお酒もあるけど、ビールはおつまみを選ばないのがすごいなと思います。ビールにはたくさんの味わいがあるということも知って、ビールをいろいろと扱っているお店で楽しむようになりました

そうやってビール専門店やビールイベントに足を運んでいた櫻井は、ある日SNSで遠野ホップ収穫祭の情報を見つけたのです。

「夏休みに行ってみようかな」

そう思って参加した遠野ホップ収穫祭。それ以降、櫻井は遠野の取り組みに関心を寄せるようになっていきます。遠野が気になりながらも、「仕事がないと生活もできないので、戻るのは難しい」と感じていました。

当時の櫻井は、健康食品・自然派食品などを製造・販売している世田谷自然食品で、商品企画を担当。櫻井と上司の2人で食品事業を立ち上げ、事業を軌道に乗せるだけでなく事業としてかなりの規模にまで成長させました。

そんなときに見つけた遠野での仕事の募集告知。2018年3月、遠野市の地域おこし協力隊として、ビアツーリズムガイドとビールの里プロデューサー、ホップ農家の募集告知をSNSで見つけたのです。

地元の遠野で仕事ができて、しかも遠野を盛り上げていく活動の力になれる。そう思って、櫻井は募集に応募しました。

キャリアを生かして遠野の力になりたい

でも、見事に落ちたんですけどね

選考は残念な結果に。しかし、櫻井の経歴を見た浅井、吉田、田村たちが、直接櫻井に話を持ちかけてきました。

BEER EXPERIENCE株式会社で、総務経理の業務でよければいかがですか

もちろん、櫻井に総務や経理の業務経験はありません。それでも「総務経理は勉強しながらやればいい」という吉田の考えもあり、また、商品企画の経験もいずれ必要になってくる。さらに、遠野出身で遠野の力になりたいと考えている櫻井は、地域おこし協力隊の選考では落ちたものの、遠野にとって必要な人材だったのです。

いつかは地元に帰ってこれたら、と考えていた櫻井。仕事での実績を積み上げていて、会社でも必要な人材でもあったため、会社に辞めることを了承してもらうまでにも時間がかかったそうです。

でも、遠野の取り組みを知って、お声がけいただいたので戻ってきちゃいました。世田谷自然食品で仕事をしていて思ったのは、事業を立ち上げるのはすごく楽しかったということ。遠野も発展途上で大きくしていこうという段階なので、そのお手伝いができると嬉しいなと思って

そして、2018年8月から櫻井はBEER EXPERIENCE株式会社で働き始めることに。総務経理だけでなく、商品開発担当という肩書も加えてもらい、現在ではどちらも同じくらいの業務量を担当しています。

商品開発担当としては、ホップシロップやレッドパドロンを使った柿の種などの販促などがメイン。もともと吉田がある程度の形にしていたところに、櫻井が前職で培ったノウハウを生かす形で売れる仕組みを整えています。

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商品開発自体は社内全員でやろうという状況でもありますが、品質管理体制を整えるといった業務は櫻井が担当。入社して2年目にも関わらず、すでにBE社にとってなくてはならない役割を背負っています。

そんな櫻井が遠野で仕事をする上で、東京で仕事をする以上に重要だと考えているのが人とのコミュニケーション。

「現場ではメールを見ていないことが多いし、メールを送って待っているよりも、現場に行ったり電話で話したりしたほうが早い。ただ、話をするからこそ相手の考えもよくわかるようになるので、それはメリットのひとつだと思います」

地元で好きなビールに関われる幸せ

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遠野で生まれ育ち、東京も見てきている櫻井は、ホップやパドロンを使った商品をきっかけに遠野へ来る人が増えればと考えています。

日本産ホップの認知がより高まるように、商品を通して活動していきたいと思っています。多くの人たちはホップそのものを見る機会がないと思いますが、ホップにはこんな使い方があるんだということを知ってもらいたい。まず遠野からですね」

遠野にいながらも子どもの頃はホップの存在も知らなかったという櫻井。上京して「一番搾り とれたてホップ生ビール」に「遠野」という文字が書かれているのを見て、遠野でホップ栽培をしていることを知ったと言います。そのホップを使って、いつも活気のある遠野にしたい。駅を降りたらすぐ遠野ホップ収穫祭のような雰囲気を味わえるようになったらいい。櫻井はそう考えています。

自分の育ったところで、自分の好きなことができる。ホップやビールに携われるのはすごく楽しいです



ホップの里からビールの里へ VISION BOOK


富江弘幸
https://twitter.com/hiroyukitomie

企画
株式会社BrewGood
https://www.facebook.com/BrewGoodTONO/
info@brewgood.jp

内容全ての無断転載を禁じます。
2020年2月時点の情報につき内容が変更されている場合もございます。予めご了承ください。


櫻井が商品開発に関わっているホップシロップは下記リンクより購入が可能です。

<ポケットマルシェ>

また、遠野市の個人版ふるさと納税で寄付の使い道に「ビールの里プロジェクト」を指定いただけると、私たちの取り組みを直接支援することができます。

<ふるさとチョイス>


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ビールの味の決め手といわれる、ホップ。半世紀にわたり日本随一のホップ生産量を誇る岩手県遠野市は、ホップとビールによるまちづくりに挑戦しています。取り組んでいるメンバーの想い、挑戦の過程をご紹介します。

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