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草木染めヨガマットの使い方

草木染めヨガマットってどんなもの?

草木染めヨガマットは2018年冬に、Breathing art.が南インドのハンモック職人さんと出会ったところから始まったプロジェクトです。

このハンモック職人、シャクティーは織物文化を後世に残していくために、自分の住む街から車で8時間ほど離れた小さな織物の村の職人さんと交流をしていました。まず「彼らに仕事を作ることが必要だ」と、シャクティは布マットまとめてオーダーして、街に届けて販売していましたが、デザインや販売の仕方の問題もあり、なかなかマットは売れずに、彼のプロジェクトは難航していました。そんな時、私に「草木染めの糸で手織りのヨガマットを作りたい!!」というインスピレーションが降りてきて、ヨガマットを織っている職人さんを探していたところ、シャクティを紹介されたのです。


このマットはオーガニックコットンの白い糸と、草木染めの糸を合わせて織られています。現在はラベンダー色若葉色の二色を制作。染めはバタフライピー、ジャックフルーツなど、インドの植物を使って色を出し、工場でまとめて染めた糸を購入して使っています。


どんなふうに使えるの??

布のヨガマットはワックスを使った現代的な床にそのまま敷くと滑るので、ヨガマットの上にカバーのように強いて使っています。木の床であればそのまま敷いて使えます。ダウンドッグの時などに、腕に重心がかかりすぎていると滑るので、お腹で重心を支えるように使っていく必要があります。布のマットで練習していくうちに体の使い方が変わってくるので、道具に頼らない良い練習になります


キルタン奏者の方やセラピストの方は、自分自身のチューニングのために現場に持っていって演奏やセッティングに使ってくださっています。磁場が安定し、整うと好評で天然石や楽器などと合わせて使っていただいているようです。

もちろん玄関マットやベランダの入り口に、ベッドの足元に、インテリアマットとして使ってくださっている方もいます。その場合でもマットの優しいエネルギーがその空間を満たして整えてくれます。

小さい瞑想マットを、手持ちのヨガマットのカバーとして使い、顔や胸が直接触れるところのみに置いて使ってくださる方もいるようです。座位や瞑想ではお尻の下に敷くとちょうどよく使えます。

注意点:布のマットは特に人のエネルギーを吸い込みやすいです。特に、ヨガや瞑想、エネルギーワークに使う場合はヨガマットを共有することは避けましょう。

いただいている感想

ありがたいことにこのマットを使い始めると、皆さんとても気持ちが良いようでわざわざお便りを届けてくれます。いただいたお便りの中から感想をご紹介します。

「赤ちゃんが喜んでマットに頬擦りするので赤ちゃん専用マットになりました。」
「わんこちゃん達が喜んでごろごろするので、わんこちゃん専用マットになりました。」
「キルタンの演奏に使っています。本当に気持ちよく声を出すことができます。」
「瞑想のモチベーションになりました。」
「このマットを使って瞑想をすると、瞑想に入りやすいような気がします。」
「アサナに使い始めて最初はやりづらかったのですが、
 段々と足の裏やお腹の感覚が変わってきて楽にできるようになりました。」
「コブラの前にうつ伏せで寝る時の感覚が、プラスチックのマットに比べてずっとよくて気持ちがいい。」
「マットを広げた時のプラスチック臭さがないのが嬉しい。」

主に子供やわんこさん達に喜ばれているようです。多分とってもいい証拠。笑
このマットには石油製品など、化学合成されたものは一切使われていないので、丸ごと全部有機分解されます使い終わった後はそのまま火で燃やして土に還ります。何年か使ってボロボロになったら、使える部分は鍋敷きにでも切り分けて最後は雑巾として使って、使い切ってから土に還すことができます。ひょっとしたらウールの生地やフェルトを使って繕ってもっと丈夫なマットとして何十年も育てていけるかもしれません。(私は毎朝、アサナに使っていますが劣化も匂いも目立ちません。汚れが気になるときは水拭きをしている程度です。)

このマットを購入するとどうなるの?

このマットは外部インフラに頼らずに、井戸水や薪を使って火を起こす、昔ながらの暮らしを営む織物の村で作られています。笑い声が絶えない元気な村で、ゆっくりな暮らしの中で育まれているマットです。織りの仕事があれば、この村に残る「織物」という文化と、持続可能なライフスタイルを守ることができます。現在、すでに「織物の仕事がないから」と、若い人たちは村の外に出て、工場勤めを始めています。ほとんどが出稼ぎだそう。工場勤めが始めると今までのように生活に時間をかけることができず、ガスや水道をはじめとした「便利な暮らし」が必要になり、今ある井戸や竈門、それらが捨てられてしまい、人々のリズムやエネルギーは変わらざるをえなくなるのです。「便利」によって壊されてしまった私たちの暮らしのリズムや価値観。私達世代(40代以降)は特に、今とは違う暮らしのリズムや価値観があったことすら知らない世代です。価値観の見直しが問われる中、まだ壊されていないものを守っていくことは世界の未来の財産になります。

草木染めの糸でおったラグ。糸を染める職人さんと。


「貧しい」「発展途上」と言われている地域が実は私たちが欲しくても欲しくてももう手に入らないものを持っていたり、私たちの知らない感覚を知っていたりすることを私は知っています。そう言われている人たちの方がずっと豊かで知恵があり、持続可能な暮らしを送っていることを、私たちは知っています。

この村を訪れたとき、織物の文化を守るということが、持続可能なライフスタイルを守ることに繋がっていると言うことを知りました。彼らが本当に豊かで知恵に溢れていることを知りました。彼らの暮らしに足りていないものなんてなく、満たされているのだと知りました。

村の小学校で子ども達と。

織物という彼らの循環的な美しい仕事が失われ、労働者として、金銭を得るためだけに誰かのために時間を注いで働かなければならなくなったら。彼らの美しい暮らしは壊れていってしまいます。

このヨガマットプロジェクトは彼らに仕事をもたらし、彼らの持続可能なライフスタイルがそのまま続いていくことを願って行っています。

コロナ禍で移動が難しくなり、しばらく止まっていましたが、先日最後の荷物が届き、職人の美しい仕事を見せてもらい、可能な限り、このプロジェクトを続けていきたいと思いました。褌のおじさんが織った美しい幸せのヨガマット。どうぞお手に取ってみてください。

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