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軽音部の話 ~仲間編~

本当に、高校入学時は軽音部に入るなんて思いもしなかった。ましてやベーシストになんて。

ベースという楽器の存在を15歳まで知らなかったような超絶初心者だった。
そんな私も3年間の独学でまあまあ弾けるようになったのだが。

そんな私みたいな初心者が部の7割は占めていたので、部活自体は決して「ロックやろうぜYEAH!」みたいな熱いノリではなかった。

音楽よりも部員の仲良しさが異常だった。笑
先輩後輩の壁もなく、私のファンだと言ってくれる可愛い後輩もできた。

男女混合なので部内で付き合ったり別れたりも多かったが、そんなの気にせずみんなで毎日一緒にいた。

お昼休みは一緒にご飯を食べ、休憩時間は他クラスまで行っておしゃべり。放課後は永遠に恋バナをして、LIVEでは共に観客を沸かせた。

本当に飽きることなく
3年間の青春タイムを一緒に過ごした。

夜遅くまで部室で喋りたおした結果、門が閉まっていて学校に閉じ込められたこともあった。笑
みんなで「やばいやばい」と笑いながら暗い廊下を走ったのも今となってはいい思い出。

受験シーズンになり部活は引退したが、
その代わり放課後は教室へ集まって英単語の勉強をした。

試験を終え、卒業するとみんな離れ離れになる事が決まった。
1人は姫路、1人は愛媛、1人は東京。
他は地元に残るが大学はバラバラになる。

もう流石に会うことはなくなるだろうな。

そう思っていたが、
卒業してから3年経った今でもまだ会っている。

遠くに行った友人が帰省するタイミングを合わせてくれるのだ。
私だけじゃなくてみんなが会いたいと思っているという事が嬉しい。 

15歳で出会い、気付けば21歳になった。
彼らとの青春は、
軽音部に所属していなければ手に入らなかったと考えると、本当に入って良かったと感じる。

3年間、楽しい思い出ばかりもらえた。

そして私達の思い出は
これから先もずっとずっと増えていくのだろう。




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