WORK(日々の切取りエッセイ)
世の中には、
こころを整える教科書が数々存在するけれど、
2019年にこのバイロン・ケイティさんの「the Work」を
紹介いただき、
わたしに合っていたのかどうなのか、
初回にかなりの手ごたえを感じ、
それ以後、ストレスを感じる出来事にでくわすと、
ワークをしています。
(うまくいかない場合もありますが)
みなさんも、
ストレスを感じる出来事にあったとき、、、
「書きだす」ということはされていたり、
勧められたりしたことがあるかと思いますが、
ワークもまさに「書く」です。
紙とペンさえあれば、すぐに実践できるワーク、
あまりにも、自分のちっささをお披露目するのは
なかなかお恥ずかしいですが、
ワークがうまくいった実例をここに記します。
昨年夏から、会社の環境ががらりと変わり、
今いる場所でずっといるのはわたしだけで、
あとの5人は夏以降来たメンバー。
給湯室の棚の下に、よくあるステンレスのカップ置き場があって
その左側が5年前からのわたしの定位置。
マグカップと、かわいい容器に自分用の小さくカットした激落ちくんを置いています。
5年前から変わらぬポジション。
が、
このメンバーが増えたことで、
徐々にこのべスポジが危ぶまれてきました。
それぞれサーモマグを置き始め、
今まで棚の真ん中に置いていた新参者のNさんも、
いよいよわたしのポジションに進出してきたのです!
女性には多いと思いますが、
何やら荒ぶるメンタルのときがありますよね?笑
荒ぶってないとき、なんであんなに腹立ってたんだろう?
と苦笑いするような、
くだらない出来事。
でも、荒ぶっているとき、
もうくだらないとか、ちっさいとか、
そんなことはさておき、真剣に怒っています。
Nさん!なんでわたしの陣地に、あなたのモノ置くのよ!と。
今は本当不思議なのですが、
怒りにやられていて、わたしは許せなくて、
5年間の実績を新参者のあなたがひょうひょうと領土侵略してくる、
その無神経さが許せなくて、
怒りにまかせ、
わたしは「そ~」っとNさんのモノを
隣の領地に移動させました。
ほんとに、
そ~っと。
が、
翌朝、給湯室に行くと、Nさんはまた、
わたしの領地に自分のモノを置いていたのです。
怒りが、
怒りが、もう「そ~」っとではなく、
荒々しくどこかへやってしまおうか!?
Nさんのモノを!どこかへ!
という熱い思いが胸を駆け巡りましたが、
いや、待てよ、
こんなときこそワーク!
と思い出して、紙とペンで早速はじめました。
バイロン・ケイティの「THE WORK」は、
シンプルな4つの質問で構成させています。
まず問題を抽出するのですが、なるべく問題をシンプルにまとめるため、
思いのたけを紙にまず書き出します。
わたしのところに置いたーとか、
置くなーとか、
Nさんはそもそもモノを持ちすぎだ、
整理整頓できひん人だ、
とか、問題というよりも若干脱線して不満(笑
そして、事項に展開しやすいよう「今」の問題点を
脱線からシンプルにそぎ落とします。
今回は、
「Nさんはわたしの場所に、モノを置くべきでない」
①~④をすべてやっていると、たまらなく長くなるので、
今回、一番に目が覚めた個所にスポットあてます。
最終、置き換えを行っていくのですが
「相手と自分を置き換える」
「すべて自分に置き換える」
すべて自分に置き換える、を紙に書きだしたとき、
最初吹き出し、
そのあと、「ああ、、、」とえらく納得したのです。
すべて自分に置き換えると、
「わたしは、わたしの場所にモノを置くべきでない」
わたしこそ、
その場所にマグカップやミニスポンジや、
モノを置き続けるべきではなかったのです。
なぜなら、
ここからお恥ずかしいですよ、
覚悟。
わたしは、そのマグカップを、
まれにしか使っていなかったからです、、、
恥ずかしー!
そうです、おまえ、使ってないんだから、
そのスペースあけろよ、は思っているかいないか、
新参者からの心の声なんです。
わたしは無意識に、
(マグカップほとんど使ってないけど)
領地を譲るのが、5年前から君臨するプライドとして
あり得ないと思っていたのです(←執着)
それに気づけたとき、
ちっせーなー、ちっせーなーと笑って、
すぐに自分の持ち物を撤去しました。
なぜなら、
その場所は今のわたしに必要ないと、ワークで知ったから。
わたしの持ち物がなくなっただけで、
棚はすっきりして見栄え良く、気持ちよい。
おまけに、
気のせいか気のせいでなのか、
いらっとしていた新参者たちの愛想がとてもよく、
昨日は、
「お先に失礼しますー!」
「お疲れ様でしたー」
と言って、会社を後にし、
気持ちの良い休日を過ごすことができたのでした。
ここまで気持ちを持ち直せたら、
なんであんなに荒ぶっていた!?わたし!?と思うのですが、
つくづく、
これまで自分が失敗してきた感情のおおもとって、
「執着」
だと思います。
執着、手放すとほんとにラクだね^^
手放すまではなかなか気づけないし、つらい
(小さな個人としても、大きな話としても言えると思う今日この頃)