映画『before sunset』
今日は大好きなラブストーリー3部作の2本目の紹介。
『ビフォアサンセット』を久しぶりに鑑賞したので、感想を少し綴りたいと思います。
ウィーンで忘れない一夜を過ごした男女が、10年越しにパリで再会するお話。
あの一夜から長い年月が流れ、2人は別の人生を歩んでいますが、その立った一夜の記憶から逃れられない2人。
あの一夜が良くも悪くも2人の人生を強く束縛していることが、会話を通じて、2人の素晴らしい演技を通じてひしひしと伝わってきます。
たった一夜の記憶が、人生にこれほど大きな影響を与えることは、愛の喜びと苦しみを同時に良く描いているように感じられます。
セリーヌが心にささる言葉を残していました。
"When I was a little girl, my mom
told me that I was always late to school.
One day she followed me to see why...
I was looking at chestnuts
falling from the trees,
rolling on the sidewalk, or...
ants, crossing the road...
the way a leaf casts a shadow
on a tree trunk...
Little things.
I think it's the same with people.
I see in them little details,
so specific to each other,
that move me, and that I miss, and...
will always miss.
You can never replace anyone,
because everyone is made of such
beautiful specific details."
自分の大切な人は誰も穴埋めできない。
なぜならその人は、その人自身にしかもっていない、その人の小さな、でも美しいものの積み重ねで人ができているから。
人生がいくら先に進もうと、人生のある時点で出逢って、去っていった人たちが忘れられない自分にはとても刺さる言葉でした。
本当に細かいことでも、小さな仕草とかその人の身体の一部とか、あの時あの場所でああ言ってくれたなとか、そういったことがその人の存在を私の中にとどめさせることがあります。
その人の小さな美しいところを思い出して胸が苦しくなる瞬間もあるけど、その美しさは自分の力になることの方がきっと多いはず。
映画の最後は、ジェシーが、セリーヌが音楽に合わせて踊るのをうっとりとソファから見つめるシーンで終わります。
ジェシーの愛しい目は、何か宝石を見つけたようにキラキラしていました。
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