伊志嶺(GPTで業務改善する人)

沖縄からフルリモートで働きながら、ビジネスデザイナー、データアナリスト、テックリードエ…

伊志嶺(GPTで業務改善する人)

沖縄からフルリモートで働きながら、ビジネスデザイナー、データアナリスト、テックリードエンジニアを兼任してます。 GPTを使ったアプリの考案・開発に携わることが多いです。

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GPT APIを組み込んだ業務システムを開発するときの虎の巻

はじめに幸運なことに、今年は多くのGPTを組み込んだシステムのPoCなどを担当させていただいた。 自身の備忘録も兼ねて、それらで得られたコツのようなものをまとめてみる。 ここで解説するテクニックは、OpenAI公式で解説されている基本的な情報は含んでいないため、未読の方はOpenAI公式のドキュメントも読了することを強くおすすめする。 プロンプトはできる限り単純に、単一タスクの指示にするまず、一番大事なことはこれである。 プロンプトエンジニアリングと検索してよくヒットする様

    • 保護者会DX計画①~現状分析と目標設定~

      さて、なんの因果か、子供が通う保育園の保護者会会長になってしまいました。 極力家から出たくないのでDXします。 この記事は1年後どのくらい変わったのか見直すための、備忘録として残しておきます。 ついでに皆様の保護者会のお役に立てると嬉しいです。 では、まずは現状分析と目標設定から始めていきます。 現状分析以下の方法で現状分析を行いました。 保護者会前会長からのヒアリング 過去の資料閲覧 試しにオンライン保護者会を開催し、アンケートを取る 結果、以下の内容がわかり

      • Claudeで記事を執筆している会話履歴全公開

        私はよく個人として、会社の一社員として記事を書くのですが、このときClaudeをよく使っています。 今回は実際の会話履歴を共有いたします。 LLMに指示をする時のコツなど、読み取れるテクニックが結構あると思うので、よければ参考にしてください。 具体的な使い方は以下の記事で解説しているので、こちらを読んでいただけるとより理解が深まると思います。 また、この会話履歴で執筆している記事は以下で実際に公開されています。 こちらも企業のDXを担当されている方の参考になるように書いて

        • 私はClaudeを使って寝かしつけをしながら記事を書いている

          1. はじめに私はモンスターラボという会社でLLMを活用した業務改善などを担当しており、普段からChatGPTなどを業務に組み込んで仕事をしています。 最近、Claude 3 Opusを使うことにより、子どもの寝かしつけの時間を使って記事の執筆ができるようになりました。 執筆に必要な作業の大部分を寝かしつけ時に終わらせておき、PCの前で作業する時間を大幅に短縮するイメージです。 この方法によって、執筆時にPCの前に座る時間を4時間から30分~1時間程度にまで短縮できています

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        GPT APIを組み込んだ業務システムを開発するときの虎の巻

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        • 保護者会DX計画
          1本
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        記事

          【HHKB】木製パームレスト兼キーボードルーフを6,640円で手に入れる!

          HHKBをお使いの皆様、以下の商品をご存知でしょうか? HHKBのキーボードルーフを探して、まず最初に憧れるのが上記の商品かと思います。 木製のパームレストであり、持ち運ぶときにはキーボードルーフになるという、見た目と実用性を兼ね備えた素晴らしい逸品です。 しかし、、、高い!! 36,000円あればHHKBがもう一台買えてしまいます。 しかし、他に木製パームレスト兼キーボードルーフなんてものはないため、プラ製のキーボードルーフを買った方は私だけではないはずです。 自

          ¥0〜
          割引あり

          【HHKB】木製パームレスト兼キーボードルーフを6,640円で手に入れる!

          ¥0〜

          Difyの商用利用に関して詳しく聞いてみた

          Difyは商用利用できるOSSですが、一部条件があることがライセンスに記載されています。 その条件とは以下の通りです。 以下に該当する場合は、商用ライセンスが必要 マルチテナント型SaaS Difyのロゴ・著作権情報を削除・変更する 二番目の条件は明確ですが、一番目の「マルチテナント型SaaS」というものが何なのかが曖昧です。 そこで、実際に大丈夫な範囲を具体例を基にDifyにメールで聞いてみたので、共有します。 Difyに関しては以下でも解説しています。 結

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          Dify.AIが実務に耐えられるか試してみた

          ここ一年、LLMを使ったチャットボットや業務改善ツールを仕事で開発しています。 普段はPoCならStreamlit、本番開発ならゴリゴリにフロントとバックを作っているのですが、Dify.AIがオープンソースで商用利用も可能ということなので、試してみました。 DifyとはオープンソースのLLMアプリ開発プラットフォーム。 ノーコードでRAGを使ったチャットボット、エージェント、AIを使ったワークフローなどを作成・公開できる。 githubからリポジトリをcloneしてき

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          AIチューナー : ビジネスとAIをつなぐ新たな役割について

          はじめに近年、ChatGPTなどの人工知能(AI)技術は目覚ましい発展を遂げ、様々な業界で活用が広がっています。AIを導入することで、業務の効率化やコスト削減、新たな価値創造が期待できると多くの企業が考えているようです。 しかし、AIを実際のビジネスに適用するには、ビジネス要求とAI技術のマッチングが重要なポイントになります。ビジネスの現場で発生する課題や要望を的確に捉え、それに適したAI技術を選定・適用することが求められます。 こうした中、私が所属する会社では、AIを新

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          LLMを使ったRAG開発の処方箋【チートシート】

          実装するだけならノーコードでも可能なRAG構成ですが、社内問い合わせBotなどの運用に耐えられるレベルを開発するのは結構難しかったりします。 RAGの性能を上げる手法はいくつか存在しますが、メリットだけでなくデメリットもあるなど、とにかく全てを適応するのではなく、状況に応じて適切に選択する必要があります。 そのため、今回はRAG開発の処方箋と題して、チートシートのようなものを作ってみました。 RAGの動作を以下の四段階に分けて、それぞれの改善方法を記載しています。 質

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          失敗させない!!AIを使ったPoC【UX+AI戦略】

          はじめにAIを使ったシステム開発をする際、まずはPoCを行い、その結果を元に本開発に進むのが一般的です。 なぜなら、実用的なAIを開発できるかは「やってみないとわからない」からです。 PoCの目的はAIの実用性を確認することにあるため、失敗自体は問題ありません。 しかし、PoCの失敗がきっかけで社内のAI投資が止まってしまうこともあるため、できる限り失敗は避けたいものです。 ここでは、UXデザインと組み合わせることで、PoCを失敗させない方法をご紹介します。 PoCの失

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          プログラマーが自作したいGPTs三選【プロンプト公開】

          私はかなりのコードをChatGPTやGitHub Copilotなどに書いてもらっています。 この一年間で書いたコードの内、生成AIが書いている割合は体感で70%ほどでしょうか。 今回は私がプログラミングで使用している自作GPTsを三つ紹介します。 そのまま使うのも良いですが、ぜひ用途に合わせてカスタマイズし、自分専用のプログラミングGPTsを作成してみてください。 使用しているプロンプトは最後にまとめておきます。 Simple Python Corderまず初めは一

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          フルリモートワーカーを採用するときに確認する事三選

          私の会社ではほとんどの人がフルリモートワークで仕事をしており、 私自身も上場企業にて、沖縄からデータアナリスト、テックリードエンジニア、ビジネスデザイナーを兼任して仕事を行なっています。 月に一度くらい東京の本社か、顧客先に出張する感じです。 また、私はデータアナリストの採用担当者でもあります。 今回はフルリモートワーカーを採用するときに私が確認する事を3点紹介したいと思います。 データアナリストに限らず、フルリモートワーカーを目指している方の参考になれば嬉しいです。

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          新しい業界へのチャレンジを助けるGPT【GPTsプロンプト公開】

          私はデータアナリスト、テックリード、ビジネスデザイナーを兼任しており、仕事柄今まで関わったことがない業種の方とお話しする機会が多いです。 そのため、会議中に知らない単語に出会うことが多く、その度にChatGPTで調べています。 今回は会議中でも素早く単語を調べられるように、Smart DictionaryというGPTを作ってみました。 私のGPTをそのまま使用するのも良いですし、後述するプロンプトを使って自分専用にカスタマイズして使用するのも良いと思います。 使い方使

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          ついにChatGPTを教育できるようになった!

          ChatGPTが長期記憶を獲得したみたいです。 覚えておいて欲しいことを指示するだけで記憶し、 必要に応じてその知識を使うみたいですね。あえて忘れさせることも簡単にできるみたいです。 具体的には以下のことができるようになりました。 (ChatGPT要約) 会話内容の記憶: ChatGPTはユーザーからの指示に従って特定の情報を記憶し、その情報を将来の会話に活用することができます。例えば、ユーザーが会議のメモを取る際の好み(見出し、箇条書き、アクションアイテムなどの使用)

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          Azure OpenAI Serviceでデプロイできるモデルはリージョンごとに違う

          Azure OpenAI Serviceでデプロイできるモデルはリージョンごとに違います。 私は最初、自分のアカウントでは使えないモデルがあると勘違いしていたので、注意喚起も含めてまとめてみます。 主要なリージョンとデプロイ可能なモデルは以下の通りです。 2024年2月9日時点 Chatモデル$$ \begin{array}{ll|cccc} \text{} & \textbf{コンテキスト} & \textbf{東日本} & \textbf{米国西部} & \text

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          【注意喚起】Azure OpenAI Serviceのファインチューニングは、月$2,160かかる!

          料金面でOpenAI APIとAzure OpenAI Serviceの違いはほとんどありませんが、ファインチューニングモデルは違います! OpenAI APIの場合は、ファインチューニングしても使ったトークンの分しかコストがかからないですが、Azure OpenAI Serviceの場合、ファインチューニング済みのモデルをデプロイすると、一時間あたり$3が常に発生します。 知らずに運用すると、$3 x 24h x 30d = $2,160の請求が月毎にかかってしまいます

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