冒険ダイヤル 第8話 ドーナツのドにネッシーのネ
翌日は土曜日で学校は休みだった。
爽やかな快晴で十二月にしては暖かく、絶好のウォーキング日和だ。八人の小学生たちはホームセンター前のベンチに集合した。
「ねえ亮君、これ、どうしても着けていかないとだめ?」
奈々美は恥ずかしそうに、手にしたビニール製の黄色いベストを見つめた。〈鶯町・環境保全〉という文字がでかでかと印刷されている。全員そのベストを着て片手にはビニール袋、片手にはゴミ拾い用トングを持っていた。
亮のお父さんは町内会の清掃ボランティアをしている。謎解きウォークラリ