日本の中小企業は北朝鮮と同じ

こんにちは。
今日は自分が新卒で高齢社長が牛耳る中小企業に入った経験から、日本の中小企業について論じようと思います。

・前職の雰囲気
非常に閉鎖的でした。
社長(かなり高齢)とその一族が経営陣で、社長が気に要らなければすぐ居づらくなるような会社でした。
中年の中途入社の方が、目をつけられて数ヶ月で退職されていたのを見ました。
自分も何度か話をしましたが、タバコをふかして自分の昔話と自慢話を延々とするような人間でした。
社長になるような成功者というのは、自分が努力したからこうなれたという思い込みが強く、それぐらい我が強くなければ厳しい競争には勝てないのが現実です。
しかし、今求められるのは共感や相手の価値観を認められるリーダーです。
もっとも保守的な田舎でそういった人間が生まれるはずもないのですが。

・私が思う日本の中小企業の問題点
私が思うに、日本の生産性が低いのは中小企業が多すぎるのが理由の一つだと考えています。
日本では中小企業基本法という法律があり、中小企業に対する保護が手厚いです。
ですので、一部には会社を無理に大きくしようとせず、潰れない程度に経営者一族の牙城を作ろうとするのは当然の流れと言えます。
中小企業は一般に体力がないため、労働者の待遇も悪く、人員に余裕もないため柔軟な働き方もしづらいです。
しかし、経営者から見れば自分が良い暮らしができさえすればよく、特に地方では職も限られるため一度既得権益にかじりつくことができれば、人を雇いほどほどに存続させて行くことができます。

大きな秩序(会社)の中に入るよりも、自分たちが王の会社のほうがいい。これはまるで北朝鮮の金王朝と全く同じ考えです。
大企業の一部や子会社になって株主の目や、労組を気にするようになるくらいなら今のままで自分達が豪邸に住みレクサスを運転できればいい。
これは前職にもまったく当てはまっていました。

・これからどうするか
まず必要なのは、データに基づく政策を政府が行っていくことです。
最近は日本人の生産性が低いのは働き方が悪いからだという憶測のもと、働き方改革というものが盛んに行われています。
しかしこれは本当にそうなのでしょうか。
その程度の改善で劇的に変化するなら30年も経済は停滞しないのではないでしょうか。
それにそんなことができるのは資本力のある企業だけです。
一つ統計を出すと、アメリカでは労働者の50%が大企業に雇用されているのに対し、日本ではわずか13%だそうです。
この差が議論されることはほぼありません。

日本では「陸王」や「舞い上がれ」など中小企業の奮闘を感動的ストーリーに仕立てる事が多いです。
確かに一部には唯一無二の技を持つ会社もあるでしょう。
しかし全国でどれほどの割合であるのでしょうか。
多くは下請けとして人件費を削って安いから取引先に選ばれてるだけの会社ではないでしょうか。
それなのであれば、なおさら同業者同士で合併し効率的な経営をするべきです。
ですが、そうはなりません。
なぜなら企業の利益イコール国全体の利益とはならないからです。
企業の利益とは即ち経営者がどれだけ儲かるかということです。雇われの従業員など使い捨ての駒です。

日本の生産が悪いのは働き方のせい!や 中小企業は国の要!というような空想のイメージをなくしていう必要があると言えます。

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