サソリ・病気・ホームシック
言葉も分かるようになり、さあこれから！ということで、
コンセプシオン市から馬車で半日くらい離れた
コエ・ポラ村へ引っ越しました。
その村は、グアラニー語の勉強の時から村人がとても良くしてくれた所で、
以前鶏を飼ってたマルティン一家の所でした。
巡回指導していた私にとって、
田舎の村までの往復の時間がもったいなかったからです。
まず、住むべき家？を建てました。
家といっても掘っ立て小屋みたいなものですが・・・。
家を建てて住み始めてまもなく、アクシデントがやってきました！！
簡単なベットで寝ていたのですが、
ある晩、猛烈な痛みで目が覚めました！！
家にはランプしかなく、わざわざ火をつけるのもおっくうだったので、
そのまま痛みを我慢して、寝ておりました。
翌朝、ふとんをめくってびっくり・・・・・・！
朝までサソリと添い寝しておりました！！
あわててたたき殺し、さされた所にキンカン？を塗りました。
村人に聞きますと毒性の弱いものだったらしく、ほっとしましたが、
吐き気と熱が出て、２日くらいつらかったです！
サソリ騒動もおちつき、
さあ～！ 今度こそこれから！という時に、今度は病気です。
着任してすぐは、健康管理には気を付けておりましたが、
３ヶ月経つと気が緩んだのでしょうか？
それまでのストレスがどっと襲ってきたのでしょうか？
おそらく、飲み水の問題だとは思いますが・・・
なにせここには井戸がなく、
ため池の水で、洗たくしたり体を洗ったりしており、
ボウフラも湧く、決して衛生的な水ではなかったからです。
ひどい下痢に悩まされ始めたのです。
赤痢です！
なにしろ、日中は40℃近くなりますので水分だけは欠かさぬように心がけ、
脱水症状に陥るのだけは防ぎました。
体重も体力もぐっと落ちました！
その赤痢も治りかけてきたかな？ と思ったら、
今度はひどい高熱にも襲われるようになりました。
解熱剤を飲んで一時は下がるのですが、
どんどんその間隔がなくなってきて、
最後は解熱剤も全く効かなくなってしまいました。
腸チフスでした！
さすがに今回は、協力隊事務所からストップがかかり、
3週間の隔離入院を余儀なくされてしまいました。
何の仕事も始めていないあせりもあって、体力も気力も失せてしまい、
両手に点滴で個室に1人だけになると、
さすがの私もその間はひどいホームシックにかかってしまいました。
寝ていて夢に見るのは、
日本の海・日本の清流・日本の友人のことなど・・・・・。
この頃は強烈にこたえました！！
こんな経験二度としたくありません！！
健康だけがとりえだった私にとって、とてもつらい日々でした。
3週間経ち病気も治ってきますと、
体力・気力が復活して不思議とホームシックも治っておりました。
やはり、健康ってすばらしいですね！
復活後、遅れを取り戻すかのようにあの頃の若い頃だからこその
がむしゃらな日々がスタートします。
いよいよ、本領発揮です！！！
続きは次回
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