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ないものは作れ!

井戸からの豊富な水のおかげで、衛生的な水が飲めるようになりました!
しかし、鶏は日に日に大きくなり、飲む水の量も増えてきます。

鶏に必要な水は、1日1,000リットル! 
 

日が暮れてしまいます


滑車とバケツではたいした量の水を汲むことは出来ず、
このままでは水汲みだけで日が暮れてしまいます。


そこで、水汲みポンプを設置することにしました。
でも村には経済的な問題や電気がないことから、

高価なエンジン式のポンプはもってのほかで、
簡単に修理できて子供でも簡単に水汲みが出来ないものか
思案してました。

ある日、村人の1人がコンセプシオンの街から帰ってきました。
聞くとくず鉄屋に、風車汲み上げ式のポンプがあるとのことでした。

すぐさま、帰って間もない彼を連れ、馬車で出発しました。
ありました! くず鉄の中に大きなポンプが!

早速値段交渉して、5,000グアラニー(500円)で購入しました。
帰りの馬車で中身をチェックしますと、
フィルターが朽ちてはいましたが修理して十分使えそうでした。

翌日修理に取り掛かり、ゴムパッキンやフィルターは
牛の皮を油に浸したものを代用して、
ポンプを井戸に設置して手で回しました。

するとわずかですが水が出てきたたではありませんか! 
村人から歓声がおきましたが、すぐにため息に変わりました。

 

風車汲み上げ式

風車汲み上げ式ですからハンドルをつけていくら回しても
たいした量の水は汲み上げられなかったのです。
 
それから風車の設置を考えたりしましたが、
値段も高く誰でもメンテナンスが出来るわけではなく、
しばらく思案の日々が続きました。

ある日のこと、子供たちが大人の乗っている自転車に乗って遊んでました。
 
子供たちは、自転車に乗る順番でけんかになっていました。
この田舎では自転車はステータスです。

これだ!自転車だ!

思うがいなや早速馬車に乗ってくず鉄屋に行き、
こわれた自転車(500グアラニー・50円)と
1,000リットルの貯水タンク・水の蛇口・パイプ少々を購入してきました。




村に帰り、貯水タンクを7メートルのやぐらの上に設置し、
自転車をポンプの前に設置して、牛の皮で作ったベルトをハンドルにつけ、
子供達に自転車を運転?させてみました。

(ここでも順番のけんか!) すると・・・・・。

 あがる!あがる!


汲み上げられた水は上のタンクへ



どんどん水が汲み上げられています!
30分で1,000リットルの貯水タンクが一杯になりました!
 
 
子供たちが裸になり大喜びで水で遊んでいますと、
村人からこれまで以上の大きな歓声がおこりました。

これで水汲みに時間を取られる心配はありません!!

タンクの下には、共同の蛇口をつけ、横にシャワーまで設置しました。


馬車の左の囲いがシャワー室



それからというもの、村人が毎日昼は奥さん方が洗たくに、
夕方になるとシャワーを浴びに家族で集まるようになり、
井戸の周辺は村人の憩いの場になりました。


夜の憩いの場


 
夜は、毎晩旦那さん方が集まっての酒盛りは言うまでもありません。

なんにも無い状況でも、知恵を絞ってみんなで頑張れば
素晴らしいことがありますね!

続きは次回

 

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