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決心したきっかけ

今から20数年前のお話

高知へ転勤して2年経った頃でした。
私は「農場を持ちたい!」ということで、サラリーマンになったはずでした。

しかしながら、日々の業務に忙殺され
社員たちの生活がかかってるという思いから、
自分自身の夢なんて、頭の片隅に追いやっていました。

しかし、土佐清水市に出張してきた時に、ある人との出会いがありました。
それが私の人生を変え、農場開設に至ったきっかけでした。

足摺岬

足摺岬近くの窪津漁港にて、不思議なおじさんを発見しました。

そのおじさん、ただただ空を見上げていました。

私もつられて空を見上げましたが・・・?
分かりません!

土佐清水市 窪津漁港

思わず話しかける私 「おじさん 何見てるんですか?」

おじさん 「分からんかよ?」 (方言 分からないの?)

私 「分かりません!」

おじさん 「なーし 見て分かるろうが」(何で 見て分かるでしょう)

私もそこまで言われるものですから一生懸命見ますが・・・
分かりません!

おじさん 「とび 見ようがよ!」(トンビを見ているんです!)

「とびは自由でえいよにゃあ!」 (トンビは自由でいいよねえ!)

あらためて空を見上げますと?

ピーヒョロロ ピーヒョロロって
空を自由にゆったりとトンビが2羽 空を舞っていました。

私は、はっとしました。

大自然の空に舞っているトンビを気にもとめない 目にも見えてない
そんな自分自身に気がつきました!

おじさんと別れたあと、私は、背広を脱ぎネクタイを外し
大地に寝っ転がって、空に舞うトンビを見上げ続けました。

そこには、大自然本来の時間の流れがあり
人間社会の喧騒や時間軸がズレていることを実感したその瞬間

「農場を持ちたい!」という夢が頭の片隅から湧き上がり
「今 農場を持ちたい!」という気持ちで一杯になったのです。

ただ漠然としたもので、
いつ・どこで・どうやって? といった実行性もなく、

仕事に就き、ただがむしゃらに4年間走ってきた私にとって、
これも何かのご縁だ 

私も自分の人生を正直に思うがままに生きてみたいと
思うようになりました。

翌日から、辞表を胸にしのばせ、
営業所が支社になったら、辞表を出すことを決意して仕事を続けました。

高知へ来てから2年間、支社に昇格させることが目標でしたし、
すでに係も3つあって責任者も育ってきておりましたので、
長くはかかりませんでした。

8月末、高知営業所は支社となり、翌日に辞表を提出しました。

所長はひどく驚かれ慰留されましたが、
私の農場を持ちたいから入社したこと、
約束通り支社となったことを熱く語りました。

翌日、所長から「頑張れよ!」って、受理していただきました。
ご理解いただけたことに感謝してます。

会社を辞めた翌日には、車の中に1枚の布団を入れて、
土佐清水周辺の家探しから始めることになりました。

これから一切収入のない、不安定な生活を選んだ時でしたが、
期待と高揚感があったことを記憶しております。

しかし!
会社を辞めたことが、翌年に大変な災難が待ち受けているのでした。

辞めることを検討されてらっしゃる方、気をつけたほうがいいですよ!

続きは次回

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