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手作業で井戸を掘る!

パラグアイの季節は、雨季と乾期にはっきりと分かれます。

雨季には今まで道だった所が湖みたいになり、水も豊富にありますが、
乾期には井戸の水さえ枯れ上がるのではないかと思うくらい、
ほんの少しになってしまいます。


ラプラタ川


そのため村人の多くが、飲み水はもちろん洗濯したり
食器を洗ったり体を洗ったりといったことは、
近くの溜め池?を利用しておりました。


近くのため池



私が病気になった原因は、溜め池の水を飲用に使ったからです。
決して衛生的だとは思いませんでしたが、
ボウフラが湧いたような水しかなかったからです。



小さな子供や老人も、乾期に死んでしまうことが多かったといいます。
完成した鶏舎ですくすくと大きくなってきた鶏にとって水は絶対不可欠

人間にとっても新鮮で衛生的な水はとても大切です。
 
そこで、村の人たちと話し合い、
乾期になっても枯れない井戸を掘る事にしました。


まず水脈を探し出すことからはじめ、候補地をいくつか決めました。
何メートルか試掘し、真水が出てきた所を本格的に掘る事にしました。

掘り方はとってもシンプル!  

スコップで掘れるだけ掘って、
岩盤が出れば先のとがった鉄棒やくさびと木槌で、
ただ体力と気力と忍耐で掘り進めるだけです。


崩落防止のレンガ



何mか掘ったら側面が崩れないように、
レンガを積み上げて補強していきます。
 
合計8ヶ所試掘しましたが、どこを掘っても塩水ばかり・・・・。


井戸の深さもかなり深くなり、
入る前にろうそくを下に降ろして火がつかないときは、

小さなダイナマイトでガスを飛ばしてからでないと
下に降りれなくなりました。

岩盤が固く、1日にほんの数センチしか掘れない日々が続きました。


鉄棒を使っての根性掘り



私も中に入って掘っていましたが、手はまめだらけになり、
狭い井戸の底の作業は生半可な作業ではありませんでした。


土砂を引き上げるようす



村人の中にもあきらめムードが出始め、1人また1人と脱落していきました。
 
毎晩疲れ切っていても、夢に見るのは
溢れんばかりの水が井戸からでてくる瞬間のことばかり・・・・。

そんなある日のことでした。

朝の打ち合わせが終わってからロープで掘る村人を降ろし、
いつものように「ゴン!ゴン!」とやっておりました。
 
しばらくして・・・
ゴン!ゴスン!・・・ゴス!・・・・

早くあげてくれ!助けてくれ!と叫ぶ声が聞こえました。 

いえ ほとんど悲鳴です! 

みんな井戸に駆け寄ると、
下では水が溢れ出し、もう首までつかっているではありませんか!
 
あわててロープでひっぱりあげ、村人全員抱き合って喜び合いました。


村をあげてのお祝い


その日は一生で決して忘れることのない日になりました。


村人全員でドンちゃん騒ぎ!



村人全員でドンちゃん騒ぎ!
夜が更けるまで酔いつぶれるまでお酒を飲みました。

苦労が報われたひとときでした。

続きは次回




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