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村に初めて灯りがついた日

井戸の水も豊富に出て、水の心配はなくなりましたが、
問題は距離があったことでした。
 
いちばん水を必要とする鶏舎まで少なく見積もっても約500mはあり、
馬車で何往復も1人必ずその仕事に専念しなければならず、
大変な重労働でした。

また、この作業は基本的に子供たちの仕事でしたので、
その当番の日は子供達は学校へ行けませんでした。


風車汲み上げ式


遠い井戸から水を運ぶのに、
風車で汲み上げた水を落差で水圧をかけて送るか、
ポンプで汲み上げるかどちらかが必要でした。

そこで村の人を集め、どうするべきか話し合うことにしました。

今まで貯めたお金で、どちらでも購入することは出来るがどうする?

高いのは風車、ポンプは安いけど電気がいる

ここには電気はない!

発電機を買えばポンプと合わせれば風車と代わらない

発電機がこわれたり、ポンプが壊れたらどうする?

修理できるのか?

・・・・・・・

マモルに一任しよう

そうしよう

ということで、マルティンとコンセプシオンの街へ行くことになりました。

悩みました!!!

たった一つのランプを頼りに勉強中


でも、子供たちが夜たった一つのランプを頼りに
勉強している姿を思い出しました。

マルティンに言いました。

発電機


発電機を買って昼間水をタンクに上げるのに20分。
その間にバッテリーを充電して各家庭に電気をつけよう


マルティンは電気がつくなんて考えたこともなかったらしく、
とても目を輝かせて、
 
家に電気がつくのか?灯りや音楽が聞こえるのか?

そうだ

何時間使える?

5件交代で毎日充電すれば夜各家庭で2時間は使える

村の人たちも喜ぶ!絶対そうしよう


ということで、ポンプと発電機になりました。
 
高価な発電機は15年間保障でしたし、
ポンプも以前直して使った経験があったことから、
一番つくりが簡単な修理しやすい物を購入しました。

ツリーハウスに設置した
発電機と配線のようす


早速村に帰り、電気配線・ポンプ設置・バッテリーの充電も行い
夜を待ちました。

途上国ではバッテリーでテレビ


村の夜に初めて灯りがともるときがやってきました。 
村人みんなが集まる中、恐る恐る蛍光灯のスイッチを入れました。
いっせいに歓声が上がったことは言うまでもありません!

その日は夜が更けるまで、
子供達も大人達もはしゃぎまわったことは言うまでもありません。
 
私は、ここまでやってきたことを思い出し感慨にふけりながら、
喜ぶ姿を肴にしみじみと酒を酌み交わしたのでした。

続きは次回 


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